特別支援学校の卒業後は、どんな進路を選べますか?

特別支援学校の卒業後は、どんな進路を選べますか?

卒業後の進路は、学校を出てから、どこでどう過ごしていくかという道です。

会社への応募方法、学ぶ場の入学条件、福祉を使う手続きを確かめます。

学校を出るのを待たず、やってみたことから考えます。

したいこと、必要な助け、先生や市町村に聞きたいことをメモに書きます。

特別支援学校の卒業後は、どんな進路がありますか?

会社で働く、学びに通う、福祉の助けを使う、という道があります。どこへ通うかを決める前に、まずは自分が何をしたいかから考えます。

特別支援学校の卒業後は、どんな進路がありますか?
会社・学び・福祉を、したいことから見ます
考えたいこと場の例先に見ること
会社で働く会社など仕事と応募・採用の決まり
学びたい大学・専攻科・職業訓練など学ぶことと入るための決まり
福祉を使う就職の準備・働く場・昼間の介護したいことと必要な助け
選び方の整理で、統計の区分とは別です。

この記事は、高等部を出たあとの道をまとめています。中学部を出たあとの進学とは、対象となる学校の段階が異なります。

働くことだけでなく、学びたいことや昼間の過ごし方も考えます。福祉を使いながら、学ぶこともあります。この三つは、道を選びやすくするための分け方です。下のグラフの分け方とは違います。

神奈川では、卒業した人はどの道へ進んでいますか?

神奈川の公立の高等部を出た1,465人のうち、408人が就職者等でした。2025年3月に出た人の数で、自分も同じ道へ進むと決めるものではありません。

神奈川の公立高等部の進路は、区分と年度をそろえて見ます
神奈川の公立特別支援学校高等部/2025年3月卒/2025年5月1日現在/2026年1月修正/n=1,465
原表第7表/確認2026-10-19
人数(0〜1,500人)
05001,0001,500
大学等 11人
専門課程 4人
一般課程等 1人
職業訓練等 13人
就職者等 408人
左記以外 1,028人
不詳等0人。就職者等408人は27.8%。 同じ調査時点の数。
「左記以外」1,028人を、福祉やB型の人数とは呼びません。

就職者等は、この表で、学びに進んだ人などを除いて仕事に就いた人を指します。

『左記以外』は、前の区分に入らず、進む先が分かっている人のことです。この1,028人を、全て福祉やB型へ進んだ人数とは呼べません。別の資料の人数とも、足したり比べたりしません。

特別支援学校の進路で、就職と学びはどう違いますか?

就職では、雇われて仕事をし、お金をもらいます。大学へ通うほか、仕事で使うやり方を教わるために通う道もあります。

特別支援学校の進路で、就職と学びはどう違いますか?
働く・学ぶ・仕事の練習で、入るための決まりが違います
見ること就職大学等職業訓練
すること仕事をしてお金をもらう学びたいことを学ぶ仕事のやり方を学ぶ
話す相手学校・ハローワーク・会社学校・入りたい大学ハローワーク・訓練校
入る決まり応募と採用募集要項と試験等募集要項と選考

職業訓練は、仕事のやり方などを教わって、自分でもやってみることです。

会社では応募して採用されることが必要です。大学は大学の試験など、訓練校は訓練校の選考があります。同じ通う道でも、何を学ぶかや、入るための決まりは違います。

先生には、どの道でどんなことをするのか見たい、と話してみます。お金をもらって働きたいのか、まず学びたいのかを伝え、見学できる会社や学校、訓練校を聞きます。見学では、仕事や授業の内容、通う時間、分からないときに誰へ聞けるかを確かめます。

高等部を出ると、大学へ進む資格はありますか?

特別支援学校の高等部を修了すると、大学へ入るための資格があります。入りたい大学の案内で、申し込むための条件や必要な書類を確かめ、試験などを受けます。

大学へ入る資格と、大学の合格は別です
特別支援学校高等部を修了しましたか?
はい大学入学資格の一つを満たします。募集要項を読み、出願と試験等の準備をします。
まだ修了見込みなど、自分の場合を大学の募集要項で見ます。
大学ごとの出願方法を確かめます募集要項で必要な書類と試験等を調べ、試験や通学で必要な助けは大学の担当者に聞きます。

ここでの資格は、大学に入るため、試験などを受けられるかどうかの決まりです。

資格があることと、申し込んだ大学へ受かることは別です。何を出すか、いつ出すかを、入りたい大学の案内で調べます。

入りたい大学の案内を読み、どう申し込むか、どんな試験があるかを見ます。試験のときに必要な助けと、通い始めてから必要な助けを大学の担当者に伝え、それぞれ何を相談できるか、いつまでに申し出るかを聞きます。

神奈川で、仕事の技術を学ぶ道はありますか?

神奈川障害者職業能力開発校で、仕事で使うやり方を教わります。ここへ通いたいときは、まずハローワークで話してから、申し込むようにします。

神奈川の訓練校は相談・申込・選考を経て入ります
  1. 見学・相談・体験何を学ぶか、どう教わるかを見る
  2. ハローワークへ相談・求職登録・入校の申込み
  3. 選考を受ける募集要項で試験等を見る
  4. 入校入校には選考があります。結果を確認し、学校の案内に沿って入校の手続きを進める
申し込むための条件も見ます仕事に就きたい気持ちがあること、みんなでの訓練に取り組めること、症状が安定し、続けて通って学べることが必要です。見学で気になったことや、授業で必要な助けは、教務課やハローワークに聞きます。

この訓練校は、仕事に就くために、やり方を教わってやってみる場です。

見学や相談のあと、ハローワークで話し、申し込みへ進みます。選考を受けてから入校します。申し込む時期、必要な書類、試験の内容は、募集要項を読んで教務課やハローワークに聞きます。

仕事に就きたい気持ちがあること、みんなでの訓練に取り組めることが必要です。症状が安定し、続けて通って学べることも条件です。自分の場合に何がいるかは、教務課やハローワークで聞きます。

特別支援学校の進路で、福祉はどんな道ですか?

仕事のために練習する場や、働く場、昼間に介護を受ける場があります。自分が何をしたいか、どんな助けがあれば通えるかに合わせて考えます。

特別支援学校の進路で、福祉はどんな道ですか?
本人の希望から、何の助けを使うかを考えます
本人:したいこと・どんな助けがいるか
本人から伝える → 就職の準備を支える人就労移行支援。会社などで働くために、教わったり練習したりする。
本人から伝える → 働く場で支える人A型・B型。雇う側と働く条件を決める約束があるか、作業中にどんな助けを受けられるかを事業所に聞く。
本人から伝える → 昼間の暮らしを支える人生活介護など。昼間の介護や活動の助けを使う。
支える人は、本人のしたいことを聞いて考えます。上下や、必ず通る順番ではありません。使える条件は市町村の福祉の窓口に聞き、見学や体験については事業所に相談します。

福祉は、働くときや暮らすときに、助けがいる人を支えるものです。

どう教わると分かりやすいか、どんなときに疲れるかも伝えます。昼間の介護がいることと、仕事のために練習したいことは、同じ話ではありません。本人のしたいことを聞いて考えます。

生活介護とB型の違いを読みます。

仕事を支える福祉は、どれも同じですか?

いいえ、仕事の準備と、雇われて働くこと、雇われずに働くことは別です。事業所には、どんな作業をするか、働く約束を結ぶか、困ったときにどんな助けを受けられるかを聞きます。

就職の準備・雇われる働き方・雇われない場は別です
見ること就労移行支援A型B型
目的会社などで働く準備雇われて働くための支援雇われずに働く場と支援
雇用契約準備のために使う支援原則として結ぶ結ばない
見ること今ほしい助け働く約束と助け作業と助け

就労移行支援では、会社などで働くために教わったり試したりします。A型は原則として雇用契約を結び、B型は結ばず、働く場に通います。

この約束では、どこで何をして、いくらもらうかなどを、雇う人と決めます。

どの人が上か下かを決めるものではありません。B型からA型へ、必ず順に進む道でもありません。自分が今ほしい助けは何か、という見方をします。

A型とB型の違いを読みます。

特別支援学校の卒業後の進路は、いつから考えますか?

神奈川の県立校では、高等部の1・2年次から、作業をやってみる活動などをします。学校を出る年まで待たず、やってみてできたことや、つらかったことから考えます。

特別支援学校の卒業後の進路は、いつから考えますか?
道を知る・やってみる・手続きを調べる順に準備します
早い時期道と、自分がしたいことを知る
やってみながら学校の活動や見学で、できること・疲れる場面を見る
学校を出る前応募や申請の書類と締切を、先生や進む先の担当者に聞く

ここでの準備は、進みたい道へ向けて、いつ何をすればよいかを先生と決めることです。

得意だった作業、つらかった場面、そのときにあると助かったことをメモに書きます。朝はゆっくり始めたい、見本があるとやりやすい、などでもよいです。先生には、そのメモを見せて、次の見学で確かめたいことを話します。やってみたあとに気持ちが変わったときは、何を変えたいかも書き足します。

図の順に、先生へ見学や体験の時期を聞き、進みたい学校や事業所の案内を読みます。申し込む時期は、学校や進む先によって異なります。いつまでに何を出すか、誰に相談して準備するかを先生と確かめ、締切と必要な書類をメモに書きます。

働き方を考える支援は、誰がいつから使えますか?

使えるのは、就労移行支援やA型・B型を使いたい人などです。高等部などの1年次から、学校へ通っている間に、何回か使うこともできます。

学校で考える支援と、市町村が利用を認める福祉サービスは別です
思い込み学校で、できることや困ることを調べてもらったら、就労選択支援も使ったことになる
別の仕組みです学校を支える事業と、就労選択支援は別です。就労選択支援を使うには、事業所に空きがあり、市町村が利用を認める必要があります。
対象と時期就労移行支援やA型・B型を使いたい人など。高等部などの1年次から、学校に通う間に何回か使うこともできます。事業所に空きがあり、市町村が利用を認める必要があります。
15歳以上18歳未満は、児童相談所長が利用するのがよいと認め、市町村長へ知らせる必要があります。

就労選択支援は、働くことを試し、どんな助けがいるかをいっしょに考えるものです。

高等部などの1年次から、学校に通う間に何回か使えます。事業所に空きがあり、市町村が利用を認める必要があります。15歳以上18歳未満では、児童相談所長が使うのがよいと認めます。そのうえで市町村長へ知らせる決まりです。市町村の福祉の窓口に、自分が対象になるか、どこへ申し込むか、年齢に応じてどんな手続きが必要かを聞きます。

学校で調べたことを、必要に応じて役立てることはできます。ただし、学校の見立てだけで、この福祉を使い終えたことにはなりません。B型へ進む前の詳しい準備は、市町村の福祉の窓口に、就労選択支援の利用が必要か、いつから相談するか、どの書類を用意するかを聞きます。

自分に合う道は、学校でも考えられますか?

神奈川の教育センターは、学校から頼まれ、どうすればよいかを考える手助けをします。自分で申し込むのではなく、先生に話し、学校を通して頼むようにします。

学校を通して頼む事業と、福祉の申請は別です
学校で分かること好き・得意・疲れる場面
先生へ伝えること通う時刻・どんな助けがいるか
まだ聞いていないこと先生や市町村に聞きたい質問と、聞く相手を書く
学校が頼む事業です教育センターのアセスメントは、活動の様子からできることや困ることを考え、学校を支えるものです。申込みは学校を通して行います。就労選択支援を使いたいときは、市町村の福祉の窓口に相談します。

見立ては、やってみたときの様子から、できることや困ることを考えることです。

学校への支援なので、まずは先生へ、何で困っているかを話します。申し込めるのは、県内の特別支援学校高等部や対象の高校などです。本人や家族が、直接申し込むことはできません。

福祉の就労選択支援とは、申し込む相手や目的が違います。先生へ、好きなこと、苦手な場面、どんな助けがほしいかを話します。就労選択支援を使いたいときは、市町村の福祉の窓口に、申込み方や必要な書類を聞きます。

特別支援学校の進路は、神奈川では誰に相談しますか?

進む道は先生と話し、福祉を使いたいときは、市の人と話します。藤沢市では、福祉部の障がい者支援課で、どんな助けがあればよいかを話します。

特別支援学校の進路は、神奈川では誰に相談しますか?
学校・県・市・仕事の担当に、聞くことを分けます
学校の先生担任・進路担当。これまでの学びと次の道を話す
神奈川県の案内特別支援教育課 教育指導グループ(進路担当)
藤沢市の福祉福祉部 障がい者支援課。利用・申請を相談
仕事・職業訓練ハローワークと訓練校の教務課。入校等を相談

進路の見学や実習は担任や進路担当の先生に、福祉を使う条件や申請は市町村の福祉の窓口に聞きます。相談を始めるときに、卒業後にしたいことと、今いちばん知りたいことを伝えます。

学校には今までに学んだことや、進む先を話します。市には福祉の助けを使いたいことを伝えます。福祉を使うための手続きは、住む市町村の福祉の窓口に、申込み先や必要な書類を聞きます。

仕事や訓練を聞くときは、ハローワークや訓練校へ話すこともあります。メモには、相談する窓口や担当者の名前、聞きたい質問、教わった手続きと締切を書きます。相談の終わりに、次は誰に連絡し、何を用意すればよいかを相手に聞きます。

学校で聞くことと、市で聞くことはどう分けますか?

学校では、今までに学んだことを、次の場へどうつなぐかを聞きます。福祉を使いたいときは、市町村の福祉の窓口へ相談し、申請書や利用の計画を用意します。利用には市町村が認める手続きが必要です。

本人の希望を、学校と市で次の場へつなぎます
  1. 本人の希望何をしたいか、どんな助けがいるかを伝える
  2. 学校で話す経験と、次に伝えてほしいことを整理
  3. 市で話す福祉の窓口に、申請書・利用の計画・必要な書類と、利用を認めるまでの手続きを聞く
  4. 次の支援へ本人と何を伝えるかを確かめる。同意なく資料を自由に渡さない

計画相談支援は、相談の担当者と、どんな助けをいつ使うかを考えて利用の計画を作り、使い始めてからも見直す手助けです。市町村の福祉の窓口には、この相談を頼む方法や、計画を用意する手順を聞きます。

次の相手へ、何を伝えてほしいかも先生と話します。本人がどうしたいかを飛ばして、全部を家族や先生だけで決めません。資料を同意なく自由に渡せる、という意味でもありません。

福祉サービスの受給者証を読みます。

特別支援学校の卒業後は、進路を考え直せますか?

はい、学校を出たあとも、進む道を見直す相談ができます。学びたいときや働きたいときに、手助けを受ける場もあります。

特別支援学校の卒業後は、進路を考え直せますか?
学校を出たあとも、困りごとを話して見直せます
学校を出る前したいことと、先生や相談の担当者に聞きたい質問を書く
学校を出てから仕事・福祉・学びの困りごとを話す
見直すとき仕事はハローワーク、福祉は相談の担当へ。入学は学校、応募は会社、福祉の利用変更は市町村に手続きを聞く

学び直しは、学校を出てからも、知りたいことを学んでいくことです。

仕事はハローワークへ、福祉の使い方は相談の担当へ話せます。学ぶことは、大学に入ることだけではありません。文化やスポーツなどを通して学ぶ道もあります。

見直すときは、今の場で困っていること、続けたいこと、変えたいことを相談相手に伝えます。学校へ入りたい場合は募集案内と試験などを調べ、会社で働きたい場合は応募や採用の手続きを確かめます。福祉の使い方を変えたい場合は、相談の担当者や市町村の窓口に、計画の見直しや申請について聞きます。次に連絡する相手と、用意する書類もその場で確かめます。

卒業の前に、メモへ何を書きますか?

したいこと、どんな助けがいるか、次に誰へ何を聞きたいかを、それぞれ書きます。国の指針でも、やってみたことから、本人が選べるように手伝います。

卒業の前に、メモへ何を書きますか?

このメモは、いま開いている画面だけで使えます。ログインや自動保存はなく、入力は送信されません。残したい内容は、印刷するかコピーして保管できます。

自分のしたいこと・必要な助け・次に聞くことを書きます
したい道
どんな助けがいるか
次に聞くことと聞く相手
したいこと、必要な助け、次に聞きたいことを書けるメモです。見学や相談のあとに書き足し、先生や相談の担当者と話すときに使います。

進路メモは、自分が考えたことを、周りの人にも分かるように伝える紙です。

言葉にしにくいときは、やってみた場面を一つ思い出して書きます。まだ決められない所には、迷っている道や、決める前に聞きたい質問を書きます。例えば、作業を体験できるか、疲れたときに休めるかなど、気になることを先生や事業所に聞きます。

話すのが苦手なら、付き添う人にどこを手伝ってほしいかを伝えます。本人がどうしたいかと、周りの人がどう思うかは、誰の考えか分かるように書きます。メモを見ながら、先生には入学や応募の手続き、市町村の福祉の窓口には利用の申込み方を聞きます。

出典の一覧

国のしくみと、地域の手続きは分けています。資料の対象の年と、今回見た日も分けて示します。資料名を選ぶと、発行元のページやPDFを開けます。

  1. 神奈川県教育委員会|2024年度 公立高等学校等卒業者の進路の状況・原表
    2025年3月卒・2025年5月1日現在。2026年1月確定値修正版/確認2026-10-19
  2. 文部科学省|大学入学資格について
    説明の時点2024年6月/確認2026-10-19
  3. 神奈川県|神奈川障害者職業能力開発校・入校の流れ
    2026-10-02更新/確認2026-10-19
  4. 厚生労働省|障害福祉サービスの内容
    更新日表示なし/確認2026-10-19
  5. 厚生労働省・ハローワーク|障害のある求職者のみなさまへ
    発行日表示なし/確認2026-10-19
  6. 厚生労働省|意思決定支援ガイドライン
    2017-03-31通知/確認2026-10-19
  7. 神奈川県|障害者雇用や産業現場等における実習受入れを検討されている皆様へ
    2026-03-12更新/確認2026-10-19
  8. 文部科学省・厚生労働省|特別支援学校等における就労選択支援の取扱い
    2025-05-15通知・2025-10-01開始/確認2026-10-19
  9. 神奈川県立総合教育センター|特別支援学校等アセスメント事業
    2026-04-14更新/確認2026-10-19
  10. 藤沢市|介護給付・訓練等給付のご案内
    2026-10-05更新/確認2026-10-19
  11. 厚生労働省|障害のある人に対する相談支援
    更新日表示なし/確認2026-10-19
  12. 文部科学省|障害者の生涯学習の推進について
    現行本文に更新日表示なし/確認2026-10-19