就労継続支援B型を家族と考えるときの手助け

就労継続支援B型は、働くための支援を受ける福祉サービスです。
- 本人の希望を先に確かめます。
- 家族の心配は分けて整理します。
- 相談や見学を一緒に準備できます。
B型の利用を家族だけで決めますか?
本人の希望を先に確かめ、一緒に選びます。国の意思決定支援の指針は、本人の意思や好みを支える考え方を示しています。〔資料3:厚生労働省・第2版〕

国の第2版指針は、本人の好みや価値観を大切にしています。迷いながら選び直す過程も支えます。言葉だけでなく、表情や行動も手がかりになります。〔資料3・厚生労働省、2026年10月29日確認〕
家族と本人の希望
家族が代わりに決める
本人の希望を聞く
一度で決める
考える時間を取る
本人の選び方を支える
B型を嫌がるとき家族はどうしますか?
まず、何が気になるかを本人に聞きます。場所、作業、通う時間などを分けて考えます。見学するか、今は見送るかも本人と話します。

たとえば、人の多い場所が気になる場合があります。静かな場所を見られるか、作業の種類を知る方法を考えます。写真を見てから行く方法もあります。行きたくない理由が分からない時は、急がず次の機会を選べます。
B型を嫌がる時
気になることを話せる?
話せる
理由を分けて考える
話しにくい
絵や見学で確かめる
B型の見学に家族は同行できますか?
本人と希望を話し、事業所に同行を相談できます。本人が聞きたいことと、家族が聞きたいことを別々に用意します。作業や休憩の場所も一緒に見ます。

本人が先に質問を考え、家族は聞き漏れをメモできます。作業の内容、休む場所、通う時間を見ると、家で話し合いやすくなります。見学の後は「やってみたいこと」と「気になったこと」を別々に書きます。
見学の前に整理
本人の希望
見たい作業や時間
家族の心配
通い方や連絡方法
当日確かめること
休憩や支援の様子
B型に通う本人と家族の希望が違うときは?
本人の希望と、家族の心配を分けて伝えます。本人が話しやすい方法を相談し、支援者も交えて考えます。〔資料3:厚生労働省・第2版〕

本人が作業を望み、家族が通い方を心配する時があります。本人の希望を消さず、通う時間や交通の方法を一緒に調べます。指針は、家族や支援者が情報を持ち寄る方法を示しています。〔資料3〕
本人の希望を中心に
本人
やりたいこと
家族
心配なこと
支援者
調整できること
相談先
選ぶための情報
事業所
B型の面談で家族は何を伝えますか?
本人の言葉と、家で見たことを分けて伝えます。話す前に、誰に何を伝えるかを本人と確かめます。いつ、どんな場面だったかもメモします。

「午前中に疲れていた」「帰宅後に話していた」など、場面を具体的に残します。本人が事業所に話したいことと、家族が気づいたことは分けます。共有する前に、本人の希望を確かめます。〔資料3〕
面談で伝えるメモ
本人の言葉
希望や困っていること
家族が見たこと
いつ、どんな場面か
共有の範囲
誰に話すかを決める
B型の支援計画に家族はどう関わりますか?
本人の希望を中心に、必要な助けを一緒に整理します。暮らし全体の計画案と、事業所の個別支援計画は別です。〔資料4、資料5〕

相談支援の計画案は、暮らし全体の希望と支援を整理します。個別支援計画は、事業所での具体的な支援を整理します。本人が何をしたいか、どんな助けが必要かを話します。〔資料4、資料5〕
2つの計画を見る
暮らしの希望
本人と家族の希望
サービス等利用計画
暮らし全体の支援
個別支援計画
事業所での支援
B型の利用料は親の収入で決まりますか?
原則として18歳以上は、本人と配偶者の所得で判断します。施設に入所する18・19歳は、保護者の世帯で判断します。〔資料1・厚生労働省、2026年10月確認〕

所得の区分ごとに月の負担上限があります。厚生労働省の案内では、生活保護と住民税非課税の世帯は0円です。課税世帯には9,300円または37,200円の区分があります。入所施設などは区分の条件が異なります。〔資料1・2026年10月29日確認〕
18歳以上の利用料の世帯
18歳以上で、施設に入所する18・19歳?
18・19歳で施設入所
保護者の属する住民基本台帳の世帯
それ以外の18歳以上
本人と配偶者
B型の工賃を家族はどう考えますか?
工賃と生活に必要なお金を分けて整理します。2024年度の全国平均工賃は月24,141円です。〔資料2・厚生労働省、2026年3月修正〕事業所に、実際の作業と工賃の決め方を聞けます。

2023年度の全国平均は月22,649円です。2024年度は月24,141円でした。〔資料2・2026年3月修正〕工賃と食費、交通費などを別に書くと、暮らしに必要なお金を整理できます。
B型事業所の月額平均
単位:円/月 / 棒の起点:0
2024年度
棒の長さは、ゼロから比べています。一番大きな値までを、長さにしています。
出典:厚生労働省・2024年度工賃実績(2026年3月修正)
事業所の工賃を考える材料にする。
B型の手続きを家族はどう手伝いますか?
本人の希望を整理し、相談や申請の準備を支えます。申請先の市区町村で必要な書類を確認します。〔資料7・横浜市利用手続き〕

横浜市は、相談から利用までの流れを案内しています。相談、申請、利用計画案、支給決定、事業者との契約の順です。〔資料7・2026年10月29日確認〕本人の希望をメモし、申請先の案内と照らします。
家族と進める準備
希望を整理
本人の言葉をメモ
窓口に相談
市区町村で手続きを知る
申請を準備
必要な書類をそろえる
B型の相談を家族はどこにできますか?
住む市区町村の障害福祉の窓口や相談支援事業所に相談できます。横浜市では区の高齢・障害支援課が窓口です。〔資料6・厚生労働省、資料7・横浜市〕

横浜市では、各区の福祉保健センターに相談できます。原則として高齢・障害支援課が窓口です。〔資料7〕川崎市は各区役所の高齢・障害課に相談できます。〔資料8〕住む地域の窓口も利用できます。
相談先と話すこと
市区町村
障害福祉の窓口
相談支援事業所
暮らし全体の支援
事業所
作業や通い方
B型を使う家族が残したいメモは?
本人の希望と、相談したいことを分けて書きます。共有する相手や内容も本人と決めます。将来の暮らしの準備は、親亡き後の記事につなぎます。

メモには、本人の言葉、気になる場面、相談先を書きます。たとえば「週に何日通いたいか」「疲れた時に休めるか」を分けます。親が支えにくくなった後の準備は、別の記事で整理できます。
家族と本人のメモ
本人が望むこと
やってみたい作業
家族の心配
通い方や体調
相談したいこと
本人と共有先を決める
- 資料1 障害者の利用者負担
- 資料2 2024年度平均工賃
- 資料3 意思決定支援ガイドライン第2版
- 資料4 指定障害福祉サービス基準
- 資料5 支給決定事務等の要領
- 資料6 相談支援について
- 資料7 横浜市の利用手続き
- 資料3 厚生労働省 意思決定支援ガイドライン第2版(2026年10月29日確認)
- 資料8 川崎市 サービス等利用計画(2026年10月29日確認)
- 資料9 相模原市 障害福祉サービス(2026年10月29日確認)
- 資料10 藤沢市 介護給付・訓練等給付(2026年10月29日確認)
家族の手助けを、本人の希望に合わせて選ぶ
家族が見学へ同行するときは?
本人が自分で聞きたいことと、家族が確認したいことを分けます。説明の途中で家族が代わりに答え過ぎないよう、本人が話す時間を相談できます。本人だけで話したい内容があれば、その希望も伝えます。見学後は本人の印象を先に聞き、家族の心配と同じ欄に混ぜないよう記録します。
毎日の連絡を誰が行いますか?
欠席、遅刻、予定変更について、本人が使いやすい方法を確認します。家族が手助けする場面と、本人から連絡する場面を具体的に分けられます。事業所から家族へ伝える情報の範囲も、本人と相談します。連絡が取れないときの扱いは、普段の連絡方法と分けて確認します。
家族の負担が大きいときは?
送迎、書類、生活の支えなど、負担になっていることを具体的に伝えます。本人への支援と、家族が相談したいことを同じ面談で扱えるか確認できます。家族ができないことを隠して続けるより、支援者と役割を見直す材料にします。変更した役割は、関係する人へどう伝えるかも相談します。
