就労移行支援はうつ病でも使える?再就職の準備と通い方

就労移行支援は、会社で働く準備をする障害福祉サービスです。
仕事に戻りたい気持ちと、通う不安。どちらも相談の出発点にできます。今できることだけを並べるのではなく、支えがほしい場面も書き出してください。
この記事では、再就職の準備を中心にまとめます。治療のことは主治医へ伝えます。働く準備のことは、支援の担当者と分けて整理します。
うつ病でも就労移行支援を使えますか?
はい。会社で働きたい人で、対象の条件に合えば使えます。

国は、一人で就職するのがむずかしい人も例に挙げています。働くための知識や技術を学ぶ人です。職場探しの支えがいる人も入ります。
年齢は、原則65歳未満です。これより上の年齢には、続けて使うための条件があります。2026年10月に見た国の説明です。
うつ病という病名だけで、使えるかは決まりません。会社で働きたい気持ちを伝えます。そのうえで、今の暮らしと働く上での困りごとを整理します。使うかどうかは、市町村が支給決定をします。
手帳がまだなくても、申し込む道はあります。国の要領は、医師の診断書なども挙げています。自立支援医療受給者証も、その書類の例です。2026年7月版の要領によります。
手帳の有無と相談の入口
手元の書類から、申し込みを考える
手帳は手元にありますか?
手帳を示す
市町村が対象かを確かめる
診断書などを示す
ほかの書類で申し込む道もある
どちらの道も、市町村の支給決定を経て使います。
うつ病は、手帳の対象となる病気の例にも入ります。長く生活に制約があるかも見られます。2025年10月29日の国の資料です。手帳の対象と、就労移行支援の支給決定は分けて考えます。
書類を持っているかだけに目を向けないでください。「人の多い場所で疲れる」など、困る場面もメモにします。「口頭より紙で伝えてほしい」など、助かる方法も添えられます。
前の仕事を辞めた理由も、話せる範囲で十分です。仕事内容、人とのやり取り、通勤を分けます。病名だけでは伝わりにくいことを、場面ごとに言葉にしてください。
初めから、働ける条件を決め切ることはありません。就労移行支援には、職場体験もあります。実際の作業を通じて、働くための力をつけていく支援です。
就労移行支援でうつ病の再就職へ何をしますか?
職場体験、求職活動、就職後の相談まで支えます。

横浜市は、事業所や会社での作業と実習を挙げています。自分に合う職場探しも支援の中身です。働く前から、働いた後までをつなぐ支援です。
作業を振り返る時は、できた量だけを見ないでください。どんな伝え方なら分かりやすかったか。どこで疲れが強くなったか。働く時に伝えたいことも書き出します。
前に働いた経験があるなら、それも材料になります。続けやすかった仕事と、負担が大きかった仕事を分けます。退職の理由だけでなく、役立った工夫も残してください。
職場体験は、働く場を知るための活動です。国も、就労移行支援の中身として挙げています。気になる仕事があるなら、その希望を担当者へ伝えられます。
再就職へ向けた支援のつながり
学ぶことと、職場で使うことをつなぐ
作業や実習
働く力と、いる支えを整理
職場を探す
自分に合う仕事へ向けた支援
就職後の相談
働き続けるための支援
求職活動の支援では、助けてほしい所を伝えます。応募する仕事の選び方なのか。書類に何を書くか、それとも面接なのか。困っている所を分けて話すためのメモにできます。
仕事の種類は、病名から決めつけないでください。自分がやりたいことを先に置きます。そのうえで、作業の内容や人との関わり方を比べます。通勤や休憩の取り方も、話す材料です。
就職後の相談も、国が示す支援の中身です。職場に慣れる上での困りごとを相談する支援です。通い始める前から、どんな相談を考えているか伝えられます。
見学では、講座の名前だけを集めないでください。その学びを、どんな仕事に結びつけたいかも考えます。支援の中身と、自分の再就職の希望をつなげて比べます。
うつ病で就労移行支援に通う日数はどう考えますか?
通い方は、自分の目的に沿う個別支援計画をもとに話し合います。

国は、使う人ごとに個別支援計画を作るとしています。使う目的にかなう支援を行うためです。人と同じ予定を先に目指すより、自分が何に取り組むかを言葉にします。
通う日を考える前に、通院の予定を書き出します。家を出るまでに困ることも添えてください。朝の支度、乗り物、人の多さなどです。通う前から負担になる所を分けておきます。
通った後の過ごし方も、話す材料です。帰宅後にどんな疲れが出るか。食事や家事に取り組めるか。翌朝はどうだったか。通っている間だけでなく、暮らしも一緒に振り返ります。
短い時間での参加を考えるなら、その希望を伝えます。始まる時刻や帰る時刻も質問に入れます。「通えますか」だけでなく、今の体調で考えている予定を添えてください。
通い方を話すためのメモ
通所中だけでなく、通う前後も書く
通院の予定
診察と通う予定を並べる
通う前後の負担
移動、帰宅後、翌朝の様子
休む日の連絡
伝える相手と方法をメモする
自分の目的を伝えるための、B-GO!の持ち込みメモです。
休む日の連絡も、始める前の質問に入れます。どこへ、どの方法で伝えるかをメモします。電話で話すのがつらい時の伝え方も、相談したいこととして添えてください。
予定を増やしたい時は、その理由を書いておきます。減らしたい時も同じです。できた日だけでなく、困った日の様子も材料にします。予定の変更と、体調の話を分けずに伝えます。
家での参加を希望するなら、その希望も添えます。何を学びたいのかも書いてください。移動の負担を減らしたい気持ちと、受けたい支援の中身を分けて整理できます。
家族が同席する時も、本人の言葉を先に置きます。家族からは、家での様子を補う形にします。話すのがつらい時は、書いたメモを渡す方法も考えられます。
うつ病で就労移行支援を休みたい時はどうしますか?
うつ状態の時は、無理をさせず休養を取ることが国の配慮の例です。

これは、事業主向けに作られた国の説明です。通う日数を決めるための基準とは分けて読みます。つらさを出席だけの問題にせず、体調のこととして伝えるための参考になります。
体調がつらい時は、その様子を主治医へ伝えます。仕事の準備で何に取り組んでいるかも添えます。どんな場面で負担が出たかを書いておくと、診察で話す材料にできます。
事業所へは、通う上で困っていることを伝えます。説明できる範囲をメモにして構いません。欠席の連絡と、今後の予定の相談を分けておく方法もあります。
休んだことだけで、自分の働く力を決めつけないでください。今つらいことは何かを分けます。作業、移動、人とのやり取りなどです。支えがほしい所を言葉にしてください。
体調と働く準備を分けて伝える
本人の希望を中心に、話す内容を整理
今つらいこと・受けたい支え
主治医へ
体調や治療について伝える
支援の担当者へ
通い方や作業の負担を伝える
家族と
本人が話したいことを整理する
通院を支える制度には、自立支援医療があります。精神通院医療は、うつ病なども対象の例です。通院による精神医療を続けて受ける人の制度です。
就労移行支援と、精神通院医療は別の制度です。働く準備の話と、通院の医療費の話を分けます。受給者証を持っている人は、制度名もメモにしておくと整理できます。
家族は、本人の代わりに予定を決めるより、話を補います。本人が何をつらいと感じているかを先に聞きます。家族が見た様子とは、分けて書いておいてください。
再び通うことを考える時も、困りごとを持ち帰れます。「前と同じ予定に戻す」だけを目標にしません。取り組みたいことと、今ほしい支えを並べて話す材料にします。
うつ病の就労移行支援はどれくらい使えますか?
就労移行支援を使える期間は、原則2年です。厚生労働省の事務処理要領によります。

この期間は、働く準備の見通しを立てる材料です。作業や実習で何を知りたいかを書きます。応募までに取り組みたいことも並べます。期間だけでなく、支援を受ける目的と結びつけます。
以前に使ったことがある人は、そのことも伝えます。手元にある受給者証や、通っていた時の資料を整理します。使い始めのことだけでなく、これまでの支援も話す材料です。
就労移行支援には、暫定支給決定もあります。評価のために行う、最長2か月の支給決定です。2026年7月版の国の要領に書かれています。
事業所が行う見学や体験は、これとは別です。暫定支給決定は、市町村の手続きの中にあります。2026年7月版の要領をもとに、名前を分けておきます。
期間を考える時の区切り
評価のための期間と、標準の期間を分ける
暫定支給決定
最長2か月。2026年7月版。
標準の期間
原則2年。働く準備の標準期間。
期間をこえる相談
支援の目的と、今後の扱いを整理
標準の期間をこえて使う時は、今後の方針も関わります。2027年4月から、就労選択支援を経る対象になる方針です。国は、支援の体制を見ながら進めるとしています。2026年3月31日の基本指針によります。
細かい扱いは、国が追って示します。2025年9月30日改正の通知は、その点も記しています。期間をこえる支援を考える時は、こうした扱いも分けて整理します。
就労選択支援は、新しく就労移行支援を使う人も選べます。本人の希望に応じて使う道です。2025年9月30日改正の国の通知によります。働き方を整理したい時の選択肢になります。
予定を立てる時は、応募することだけに絞りません。自分にいる配慮を言葉にすることも入れます。職場体験や職場探しという支援を、何に使いたいか考えておけます。
うつ病の就労移行支援にはいくらかかりますか?
月の利用料には、所得に応じた上限があります。

生活保護の世帯と、市町村民税が非課税の世帯。これらは、月の利用料の上限が0円です。2026年11月に見た国の案内によります。病名ではなく、所得の区分で決まる仕組みです。
自宅から通う人の一般1は、上限9,300円です。市町村民税の所得割が16万円未満の世帯です。グループホームなどでは、区分が異なります。2026年11月に見た国の案内です。
一般2の上限は、月37,200円です。これらの額は、所得の区分ごとの上限です。2026年11月に見た国の案内によります。自分の区分と、実際の利用料を分けて見ます。
金額を相談する時は、制度名もそろえます。就労移行支援の利用料なのか。通院の医療費なのか。自立支援医療は、通院の精神医療を支える別の制度です。
通うためのお金を分けて見る
利用料と、暮らしの中で出るお金を分ける
通い続けるための見積もり
サービスの利用料
所得に応じた月の上限を見る
通うための出費
移動や食事も見積もる
自分が払う項目を分けて、相談のメモにします。
家計のメモでは、移動と食事も分けて書きます。家から事業所まで、どう通うかを先に考えます。見学へ行く時の出費も記録しておくと、通う時の予算を考える材料になります。
「無料と聞いた」だけで、出費の話を終えないでください。何の料金についての説明かを分けます。利用料、食事、教材など、払う項目を質問のメモに並べられます。
今、仕事の収入がない人も、そのことを伝えます。そのうえで、自分の利用料の区分を確かめます。国の仕組みは、所得に応じて上限を分ける形です。
家族と費用を話す時は、本人が知りたいことも残します。月の出費だけでなく、通う目的も並べます。受けたい支援と通うための負担を、別々に整理して比べてください。
うつ病の就労移行支援はA型・B型とどう違いますか?
就労移行支援は、会社への就職に向けた訓練が中心です。

A型は、雇用契約に基づいて働く支援です。会社などに雇われるのはむずかしくても、支えを受けて働き続けられる人が対象です。国の対象者の説明に、その考え方があります。
B型は、雇用契約に基づいて働くことがむずかしい人への支援です。働く機会と、生産活動の機会を用意します。就職のための訓練を中心とする就労移行支援とは、役目が違います。
うつ病だから、この支援という決め方はしません。会社で働く準備をしたいのか。支えを受けながら働く場を考えたいのか。自分の希望から、支援の違いを整理します。
今すぐ仕事を探すことに不安があっても、言葉にできます。何が不安なのかを分けてください。体調、移動、作業、人とのやり取りなどです。支援の名前だけで、先に行き先を決めなくて構いません。
働くための支援を比べる
B-GO!の比べ表:支援の中心と働き方
| 項目 | 就労移行支援 | A型 | B型 |
|---|---|---|---|
| 支援の中心 | 就労移行支援 支援の中心会社で働く準備 | A型 支援の中心雇用契約に基づく仕事 | B型 支援の中心働く機会と生産活動 |
| 活動の例 | 就労移行支援 活動の例職場体験や求職活動 | A型 活動の例支えを受けて働く | B型 活動の例生産活動に取り組む |
働き方を選ぶための支援には、就労選択支援があります。作業などを通じて、働きたい気持ちを整理します。働く上でいる配慮も整理する支援です。選ぶための材料をそろえていきます。
就労移行支援を新しく使いたい人も、希望に応じて使えます。今、就労移行支援を使っている人にも道があります。2025年9月30日改正の通知による扱いです。
比べる時は、働く希望と今の困りごとを同じ紙に書きます。「働きたい」と「支えがほしい」は両方書けます。どちらかを消してから相談するのではなく、そのまま伝えてください。
支援の種類を変えることを考えている人も、理由を残します。作業の内容を変えたいのか。通い方を見直したいのか。今の支援で助かっていることも、一緒に整理します。
うつ病で就労移行支援を使うにはどう申し込みますか?
住んでいる市町村へ申し込み、支給決定を受けます。

手続きは、市区町村の窓口で相談します。使いたい支援と、現在の仕事の状況を伝えます。必要な書類や計画の準備も、窓口で確かめます。
相談のメモには、再就職の希望を書きます。会社を辞めているか、今も在籍しているかも添えます。受けたい支援と、今の仕事の状況を分けるためです。話せる範囲から整理できます。
手元の書類も、まとめておきます。手帳や診断書など、対象かを確かめる書類があります。国の要領は、精神通院医療の受給者証も例に挙げています。2026年7月版の説明です。
診断書を新しく頼む前に、今ある書類を整理してください。同じ内容の書類を持っていないかも見ます。窓口へ伝える時は、書類の正式な名前をメモしておけます。
申し込みの道筋
相談から、市町村の支給決定まで
事前に相談
希望と困りごとを伝える
市町村へ申請
手元の書類も整理する
支給決定
市町村が使う支援を決める
事業所の見学では、支援の中身を比べます。作業や実習、職場探しの支えが国の説明にあります。自分が受けたい支援を先に書いておくと、見学の目的を分けられます。
申請方法や窓口は、自治体によって異なります。オンラインで出せるかも、公式案内で確かめます。
追加の書類が必要なら、提出先と期限を聞きます。出した書類の控えを残しておきます。
家族が手伝う時は、本人が困っている作業を分けます。書類をそろえることなのか。窓口で話すことなのか。本人が任せたい所と、自分で伝えたい所を並べておいてください。
うつ病の就労移行支援はどこへ相談しますか?
住んでいる市区町村の障害福祉窓口へ相談します。

窓口の名前は、自治体によって異なります。市区町村の公式サイトで探せます。「障害福祉サービス」と「利用申請」が目印です。就労移行支援を考えていると伝えてください。
市区町村へ相談
再就職と体調の不安
書類と申請の順番
「再就職へ向けた準備を相談したい」。この一言から話を始められます。手帳の有無や通院の状況も添えます。診断書を頼む前に、必要な書類を聞きます。
事業所への見学相談も、並行して進められます。通える範囲と、受けたい支援を書きます。近さだけでなく、移動や帰宅後の疲れも比べます。
家族が相談を手伝う時も、本人の希望を中心にします。書類の準備と、窓口で話すことを分けます。任せたい所を、本人と話して決めてください。
うつ病の就労移行支援は何を比べて選びますか?
作業や実習、職場探し、就職後の相談を比べます。

まず、自分が受けたい支援を書いておきます。人と話すことを学びたいのか。作業を通じて、いる配慮を整理したいのか。応募へ進むための支えがほしいのかを分けます。
次に、体調のことをどう伝えたいか考えます。個別に話す場がほしい時は、その希望を添えます。自分の困りごとを言葉にするための助けも、質問の材料にできます。
実習については、やってみたい仕事を伝えます。職場探しについては、働きたい条件を書きます。支援の名前を聞くだけでなく、自分の希望とつながる話にしてください。
就職の数字を見る時は、分母も読みます。2024年調査の就職への移行割合は60.2%です。就労移行支援全体の数字です。2026年9月28日の国の資料に載っています。
見学へ持っていく確認メモ
B-GO!の持ち帰りメモ:希望と支援をつなぐ
受けたい支援
作業、実習、応募のどこを支えてほしいか
通い方の希望
通院、移動、帰宅後の負担を伝える
就職後の相談
働き始めてから相談したいことを書く
分母は、調査対象期間の利用終了者です。通っている人全体を分母にした数字ではありません。うつ病の人だけの割合とも分けて読みます。10月1日時点で、前年1年間を集計しています。
数字だけで、通う先を決める必要はありません。自分の希望を伝えられそうかも比べます。説明されたことと、まだ分からないことを分けて持ち帰ってください。
見学の後は、できそうなことと不安なことを残します。家族や担当者と話す時も、同じメモを使えます。説明を聞いた時の印象だけでなく、自分が受けたい支援へ戻って考えます。
次にすることは、今の希望を書き出すことです。再就職へ向けて何を支えてほしいかを整理します。体調や通院も含めたメモを持ち、市町村の担当課へ相談を始められます。
出典
- 障害者総合支援法|デジタル庁 e-Gov法令検索
- 障害福祉サービスの内容|厚生労働省
- 介護給付費等に係る支給決定事務等について|厚生労働省
- 手帳を所持していない精神・発達障害者の位置づけ|厚生労働省
- 就労移行支援事業|横浜市
- 精神障害の特性と配慮の例|厚生労働省
- 自立支援医療(精神通院医療)の概要|厚生労働省
- 障害者総合支援法施行規則|デジタル庁 e-Gov法令検索
- 障害福祉サービス等の円滑な実施のための基本指針|こども家庭庁・厚生労働省
- 就労選択支援の実施について|厚生労働省 障害福祉課長通知
- 障害者の利用者負担|厚生労働省
- 障害福祉サービスの利用手続きについて|横浜市
- 障害児支援利用計画・サービス等利用計画について|川崎市
- 就労系サービスに係る報酬・基準について|厚生労働省・こども家庭庁
編集方針:公的資料と本文を照合し、図と表示を点検しています。
