就労継続支援B型の個別支援計画は、どう確かめる?

B型の個別支援計画は、通う先で受ける助けをまとめたものです。
自分がしたいことや、困っていることを話します。
案の説明を受けてから、本人が書面で同意します。
少なくとも6か月に1回、計画を見直します。
B型の個別支援計画は、何を決めるものですか?
通う先で、どんな助けを受けるかを決めます。自分がしたいことや、してもらう助けを紙にまとめます。

| 見る所 | 確かめる問い |
|---|---|
| 自分の希望 | どんなことをしてみたいですか |
| 目指すことと時期 | 何を、いつまでに目指しますか |
| 受ける助け | どんな手助けがありますか |
| 苦手なこと | どんな工夫があると取り組みやすいですか |
たとえば、静かな場所なら話しやすいとき、そのことを伝えます。
どんな手助けがあると取り組みやすいか、一緒に考えます。
計画の案では、目指すことだけでなく、いつまでに取り組むかも見ます。
してみたい作業があれば、言葉にして伝えてみます。
だれが作り、本人はどう関わりますか?
通う先のサービス管理責任者が作ります。本人も「こうしたい」と、聞き取りや会議で話せます。
本人の思いを伝える ↔ 案の説明を受ける
サービス管理責任者本人の話を聞き、案にまとめます。本人の思いを伝える ↔ 案を確かめる
本人と職員の会議案を見て、本人の思いを確かめます。家族など → 本人
家族など本人の思いを伝える手助けをします。その人に、自分がしたいことや困ることを話してみます。
通う先では「サビ管」と呼ぶこともあります。
自分の思いを言葉にしにくいときも、伝える方法を一緒に考えます。
B型の個別支援計画は、どの順で作りますか?
最初は、本人の話を聞く所から案を作ります。本人も招いた会議で案を確かめ、その後に説明を受けます。

- 本人の話を聞く暮らしや希望、周りの環境をつかみます。
- 案を作る受ける助けと、目指すことや時期をまとめます。
- 会議で案を確かめる本人と、支援をする職員などが話します。
- 説明を受ける案の中身を本人または家族へ説明します。
- 本人が書面で同意する本人の同意を文書で残します。
- できた計画を渡す本人及び指定特定相談支援事業者等へ。
- 支援を行い、見直す少なくとも6か月に1回、必要に応じて変更。
案ができた段階で、本人も交えた会議を開きます。
会議で話すことと、その後に説明を受けて同意することは別の段階です。
本人が書面で同意した後、本人と指定の相談先などが計画を受け取ります。
アセスメントでは、何を話しますか?
したいことや、暮らしで困ることを話します。通う先は、できることや周りの環境も見て考えます。
働く場所を選ぶ前の見立ては、就労選択支援のアセスメントで整理しています。ここでは、B型で受ける支えを個別支援計画にまとめるための聞き取りを説明します。
アセスメントは、今の様子や希望をつかむための聞き取りなどのことです。
たとえば、朝に起きるのがつらいとき
| 本人が伝えること | 一緒に確かめる所 |
|---|---|
| 朝がつらい | 暮らしや体調 |
| 静かな所なら話しやすい | 周りの環境 |
| 箱を折る仕事をしてみたい | してみたいこと |
たとえば、朝に起きるのがつらいなら、いつ困るのかを話せます。
「できない」だけでなく、「こうするとやりやすい」も伝えます。
前の日に眠れなかったなど、その日にあったことも話せます。
B型の個別支援計画の案では、どこを見ますか?
してみたいことや、いつ何をするか、どんな助けがあるかを見ます。苦手なことも、「これならできそう」と思えるか比べます。

たとえば、静かな所で説明を聞きたいとき
| 自分の思い | 計画の案で見る所 |
|---|---|
| 音が多いと話を聞きづらい | 説明する場所や、話し方の工夫 |
| 自分のペースで取り組みたい | 目指すことと、取り組む時期 |
| まだよく分からない | 担当者に聞いて、答えを残す |
自分の希望が、どこに書いてあるかを見ます。
たとえば、静かな所で教わりたいなら、案の助け方と比べます。
まだ分からない所は印を付け、説明してほしいことを伝えます。
「この紙のどこですか」と、場所を示してもらえます。
会議には、本人も参加しますか?
はい、本人も会議に参加するのが原則です。病状などでやむを得ず難しい時も、別の方法で思いを確かめます。
本人の思いを、職員と一緒に確かめるための会議です。
病状などで同席が難しいときは、別の方法で思いを確かめます。
テレビ電話などの方法や、話しやすい環境を担当の人と相談できます。
B型の個別支援計画には、どう同意しますか?
案の説明を受けてから、本人が書面で同意します。説明を聞くのは本人か家族ですが、決めるのは本人です。

同意した計画は、本人及び指定特定相談支援事業者等へ渡します。見直しは少なくとも6か月に1回、必要に応じて変更します。
説明は本人か家族が受けますが、書面で同意するのは本人です。
分からない所があれば、その場で聞き直してよいです。
同意した計画は本人と指定の相談先などへ渡され、その後も見直します。
分かりにくい時は、どう伝えればよいですか?
「ここが分からない」と伝え、絵や短い言葉での説明を頼めます。たとえば、絵や写真を見ながら、してほしいことを伝えます。
| 分かりにくい場面 | こんなふうに頼めます |
|---|---|
| 長い話が続く | 短く区切って話してほしいです |
| 言葉だけでは選びづらい | 絵や写真も見たいです |
| すぐには決められない | 考える時間がほしいです |
長い話を一度に聞くのが難しければ、短く区切るように頼めます。
たとえば、言葉だけでは選びにくいとき、絵や写真も見たいと伝えます。
どんなふうに伝えてもらうと分かりやすいか、担当の人と話します。
その場でうまく言えなければ、手元のメモを見せて話せます。
B型の個別支援計画の控えは、もらえますか?
はい、できた計画は、本人にも渡す決まりです。指定特定相談支援事業者等にも、通う先から計画を渡します。

説明は本人または家族へ、書面で同意するのは本人です。見直しは少なくとも6か月に1回、必要に応じて変更します。
もらった紙で、自分がしたいことや、受ける助けを読み返せます。
自分のほか、相談を受け持つ人などへも、通う先から計画を渡します。
次に話すときは、どの部分が気になったかを紙で示せます。
B型の個別支援計画は、いつ見直しますか?
少なくとも6か月に1回、見直します。合わなくなったら、次の時期まで待たずに話すこともできます。

6か月に1回計画を見直します。
説明は本人または家族へ、書面で同意するのは本人です。計画は本人及び指定特定相談支援事業者等へ渡します。
計画を作った後も、助けを受けてどうだったかを確かめます。
少なくとも6か月に1回、見直しを行います。
必要があるときは、その途中でも計画を変えます。
つらいときは、どの作業の後だったか、メモして話せます。
途中で希望や体調が変わったら、どうしますか?
変わった所を通う先に伝え、今の助け方を変えるか話します。変える時も、本人の書面での同意を得て、本人などへ計画を渡します。
- 変わった所を伝える前より疲れる、してみたいことが変わったなど。
- 変える必要を話す今の計画で、どの助け方を変えるかを確かめます。
- 変える案を確かめる本人または家族が案の説明を受けます。その後、本人が書面で同意します。本人と指定の相談先などへ計画を渡します。
「前より疲れる」「違うこともしてみたい」など、変わった所を話します。
変える必要がある所を確かめ、案の説明や同意へ進みます。
日々の様子を伝える面談の準備は、別の記事で詳しく扱います。
B型の個別支援計画と、相談員の計画は同じですか?
いいえ、通う先での助け方と、暮らし全体では見る範囲が違います。違う紙ですが、どちらも自分のしたいことを支えるために使います。

| 比べる所 | 通う先の個別支援計画 | サービス等利用計画 |
|---|---|---|
| 見る範囲 | 通う先で、具体的にどう助けるか | 暮らし全体で、どのサービスを組み合わせるか |
| 主に作る人 | サービス管理責任者 | 相談支援専門員。セルフプランの扱いもあります |
| 本人が伝えること | 受けたい助けや、自分の希望 | 暮らし全体で困ることや、自分の希望 |
紙をもらったら、どんな助けを受けるのかを見てみます。
暮らし全体でどのサービスを使うかを考える紙もあります。
自分で案を作るセルフプランの扱いは、住む市町村の窓口で確かめます。
B型の個別支援計画で困ったら、どこに相談できますか?
計画の中身は通う先へ、使う制度の相談は住む市町村へ伝えます。「この助け方ではつらい」など、気になる場面を話せます。
たとえば、神奈川県の市で相談するとき
計画の中身で困ったら、通う先の担当者に気になる所を伝えます。
制度の使い方は、住む市町村や、市から任された相談先へ話せます。
たとえば、神奈川県では次のような窓口があります。
計画を確かめる時に、何を残すとよいですか?
「こうしたい」と「まだ分からない」を分けて残します。もらった紙と比べて、次にだれと何を話すかも書いておけます。

このメモは、いま開いている画面だけで使えます。ログインや自動保存はなく、入力は送信されません。残したい内容は、印刷するかコピーして保管できます。
書いたことは、手元の紙にも残せます。
「短い説明がよい」など、自分がしてほしいことを書いておけます。
案で分かったことと、これから聞きたいことを分けておきます。
次に話す人に見せると、何を確かめたいかを伝えやすくなります。
聞きたいことが多ければ、先に聞くことに丸を付けておけます。
個別支援計画を、自分の希望と実際の支援で読む
目標が抽象的なときは?
仕事を頑張るという言葉だけでなく、どの作業をどのような支援で試すかを聞きます。本人が望んでいることと、事業所から提案されたことを分けます。難しい表現は日々の行動に置き換えて説明してもらえます。達成したかどうかを、次の面談で何を見て振り返るかも確認します。
体調や希望が変わった場合は?
決めた計画を守れないという話だけでなく、どの場面で何が変わったかを伝えます。利用の時間、作業、休憩、支援の方法など、見直したい項目を具体化します。変更の相談と、実際に計画へ反映されたことを分けて確認します。次の定期的な振り返りを待つ間に困ることも、担当者へ伝えられます。
同意する前に何を確かめますか?
自分の希望が記載されているか、支援の内容が理解できるかを確認します。説明を受けた内容と書類が違うと感じたら、その箇所を示して聞きます。相談支援の計画と事業所の計画を混同せず、役割を分けて説明を受けます。手元に残す書類と、次に相談する相手も確認します。
参考にした資料
- 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(障害者総合支援法・平成17年法律第123号)
- 指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準(平成18年厚生労働省令第171号)
- 障害のある人に対する相談支援について
- 障害福祉サービスの利用等にあたっての意思決定支援ガイドラインについて(平成29年3月31日 障発0331第15号)
- 障害福祉サービスの利用手続き
- 障害児支援利用計画・サービス等利用計画について
- 障害福祉サービス・障害児通所支援等
- 介護給付・訓練等給付のご案内
- 令和6年度障害福祉サービス等報酬改定の概要
- 令和7年度 障害者総合支援法 横浜市指定事業者集団指導 共通資料
- 神奈川県版意思決定支援ガイドライン(簡易版)
