障害者雇用の自己紹介書はどう書く?強みと配慮を伝えるまとめ方

自己紹介書は、経験や特性を応募先へ伝える書類です。
「何が得意か」と聞かれて、迷うこともあります。障害について、どこまで書くかも悩む所です。はじめから、きれいな文章にしなくて大丈夫です。
この記事では、書く材料の集め方からまとめます。書類ごとの役目と、言葉の直し方も紹介します。後半のひな形には、自分の経験を書き足せます。
障害者雇用の自己紹介書には何を書きますか?
経験、強み、特性、希望する配慮をまとめます。応募先の用紙がある時は、その項目に沿います。

自己紹介書では、履歴書で伝えきれない働き方を補います。応募先から提出を求められた時に用意します。
用紙の指定がなければ、見出しで内容を分けます。文章と表を組み合わせる方法もあります。実習で取り組んだ作業も材料になります。
そこで、B-GO!では内容を流れでつなぎます。はじめに、取り組んだ仕事や作業を書きます。次に、力を出せた条件を添えます。そのあとに、困る場面と希望する配慮を置きます。
経験から配慮へつなぐ
B-GO!の自己紹介書の組み立て方
経験したこと
取り組んだ作業と自分の役目
力を出せる条件
得意な進め方と自分の工夫
希望する配慮
職場に手伝ってほしいこと
たとえば、入力作業が得意だとします。「パソコンが得意です」だけでは広すぎます。入力した物や、見直す方法まで書き足します。
「見本と見比べながら入力できます」。「終えた所に印を付けて、抜けを見直します」。このように、手の動きが浮かぶ言葉に変えます。
配慮だけを、長く並べる書き方は避けます。できることと、助けがいる所をつなげます。採用する側が、仕事を考えるための形です。
文章を整える前に、応募先の指定も見ます。指定の用紙があれば、その項目を先に読みます。自分のひな形では、足りない欄を補います。書く順番より、相手が求める内容を優先します。
障害者雇用の自己紹介書は履歴書と何が違いますか?
自己紹介書は、特性や作業の様子を補います。職務経歴書は、具体的な職歴を伝える書類です。2026年11月に国の案内を読みました。

書類の名前が似ていても、伝える中心は違います。履歴書には、学歴や職歴などをまとめます。職務経歴書では、仕事の中身をくわしく伝えます。国の案内も、それぞれの役目を説明しています。
自己紹介書では、その先の説明を足します。どんな進め方なら、力を出せるか。何に困り、自分でどう取り組んでいるか。仕事をする時の姿が伝わるようにまとめます。
書類の役目を比べる
B-GO!の比べ表:重ねる所と分ける所
| 書類 | 伝える中心 | 書く内容 |
|---|---|---|
| 履歴書 | 伝える中心 基本の経歴 | 書く内容 学歴・職歴など |
| 職務経歴書 | 伝える中心 仕事の経験 | 書く内容 仕事の中身や身につけた力 |
| 自己紹介書 | 伝える中心 働く時の自分 | 書く内容 特性・作業・希望する配慮 |
| 就労パスポート | 伝える中心 支援のための共有 | 書く内容 特徴・強み・支援の内容 |
就労パスポートも、書く材料の参考になります。国が、特徴や強みを整理するために作った物です。支援者と話して、希望する配慮もまとめられます。
ただし、自己紹介書とは名前を分けて扱います。就労パスポートには、国が用意した様式があります。採用時に必ず出す書類ではないとされています。
国の事業主向けの手引きにも、決まりがあります。作成や提示を、採否のために必須にしないことです。情報の量だけで、不利に扱わないとも書かれます。
同じ経験を、どの書類にも長く書くことは避けます。履歴書で経歴を示し、別紙で働き方を補います。会社名や作業名は、書類の間でそろえます。違う説明になっていないか、並べて見直します。
障害者雇用の自己紹介書は何から書き始めますか?
仕事や生活の経験を書き出す所から始めます。国のワークブックも、職務以外をふり返ります。2026年11月に閲覧した資料です。

いきなり「私の強みは」と書こうとすると迷います。先に、取り組んだことを短いメモにします。仕事の名前より、自分がした動きを集めます。
たとえば、品物を分けたこと。書類をそろえたこと。人に手順を伝えたこと。こうした作業を、自分の言葉で書き出します。
国のワークブックは、経験を材料集にまとめます。そこから、応募先に合う内容を選ぶ流れです。周りから言われたことも、手がかりにできます。
メモを応募先向けの文にする
書き始めから仕上げまでの流れ
まず集める
仕事・作業・生活で取り組んだこと
次に選ぶ
求人の仕事につながる経験
最後につなぐ
強み・工夫・配慮の説明
仕事の経験が少ない時も、材料を探せます。国の就労パスポートには、福祉の作業も書けます。職場での経験だけに限った欄ではありません。
学校で担当したことも、メモに加えてみます。家で続けている役目も、ふり返る材料です。仕事で使える力と、どうつながるかを考えます。経験した事実と、これからの希望は分けます。
支援者には、場面をたずねると答えやすくなります。「私の長所は何ですか」だけにしないことです。「作業で、うまく進んでいた所はどこですか」。こう聞いて、自分の記憶と照らします。
求人票を読み、担当する作業に線を引きます。集めたメモから、近い経験を選びます。入力の求人なら、入力や照合の経験を先に置きます。応募先が変われば、見せる材料も選び直します。
つらい記憶を、無理に書き足さなくても大丈夫です。ハローワークの入力案内も、そう説明しています。書ける経験から、自分の材料を集められます。
障害者雇用の自己紹介書で強みをどう伝えますか?
できた作業と、その時の工夫を組にして伝えます。国の様式も、できる作業やスキルを書く形です。2026年11月に閲覧した様式です。

「まじめ」「責任感がある」だけでは広すぎます。どんな行動をしたかまで、言葉を足します。性格の名前を、作業の説明に置き換える形です。
「ていねいです」と書いたら、続きを考えます。何を見て、どんな順で確かめたのでしょうか。見本と品物を照らしたこと。終えた作業を、表で見直したこと。こうした行動を、具体的に書きます。
強みを言葉にするメモ
B-GO!の確認メモ:ほめ言葉を行動に変える
何をしたか
作業名と、自分が受け持った所
どう進めたか
見本・メモ・見直しなどの工夫
何に生かすか
応募する仕事とのつながり
書き換え例は、次のようになります。「私は、決めた手順に沿って作業を進めます」。「終えた所に印を付け、抜けを見直します」。「この進め方を、書類の整理に生かしたいです」。
できる条件があるなら、その条件も添えます。「見本がある作業は、自分で進められます」。自分だけでできる部分が、はっきり伝わります。
教わりながらできたことも、分けて書けます。「はじめに実演を見て、手順を覚えました」。経験と、覚え方の両方を伝える言い方です。助けがあった事実を、消して書くことは避けます。
速さや正しさを、数字で示したいこともあります。その時は、自分の記録に戻って確かめます。覚えていない数を、印象で足すことはしません。数がなくても、作業の中身と手順は伝えられます。
応募する仕事に、経験が直接つながらない時もあります。共通する動きを探すと、文を作りやすくなります。物をそろえる力や、順番を守る工夫などです。未経験の仕事は、学びたい内容として書き分けます。
障害者雇用の自己紹介書で特性はどう書きますか?
困りやすい場面と、自分の対処を分けて書きます。国の様式も、場面と対処を分けています。2026年11月に閲覧した様式です。

病名だけでは、仕事で起こることは伝わりません。読む人が知りたい作業の場面に、言葉を変えます。「苦手です」で終えず、その前後まで書きます。
たとえば、口頭の説明を覚えにくい時です。「長い説明は、聞き落とすことがあります」。次に、自分がしていることを添えます。「メモを取り、聞き取れた内容を言い直します」。
そのうえで、助けがいる所を続けます。「大事な手順は、文字でも示してほしいです」。困りごと、自分の工夫、職場への希望がつながります。
「苦手」の説明を確かめる
読む人に、仕事の場面が見えるか
困る場面まで書いてある?
工夫と希望を足す
自分でできる所も見える形へ
場面に言い換える
説明・音・予定変更などを考える
音が気になる時も、同じように分けて考えます。どんな音の中で、何の作業が止まりやすいのか。自分では、席や道具をどう工夫しているのか。職場に何を相談したいのかを順に書きます。
体調については、サインを短くまとめる方法もあります。国の様式には、ストレスや疲れの欄があります。自分のサインと、対処を書くための欄です。
「疲れると、手順を読み直すことが増えます」。こう書くと、周りも様子をつかみやすくなります。「その時は、担当者に伝えて進め方を相談します」。相談する行動も、続けて説明できます。
まだ試していない工夫は、希望として書きます。「この方法ならできます」と決めて書きません。「手順を見える形にする方法を相談したいです」。今できていることと、試したいことを分けます。
同じ病名でも、自分の経験から言葉を選びます。病名から、できる仕事を決めつけないことです。実際に取り組んだ作業を、説明の中心に置きます。
障害者雇用の自己紹介書に配慮をどう書きますか?
仕事で困る事情と、希望する方法を書きます。方法が決まらない時は、事情だけでも伝えられます。国の合理的配慮指針の説明です。2026年11月に閲覧しました。

「配慮をお願いします」だけでは、内容が広すぎます。どの作業で困るかを先に書きます。次に、どんな方法を相談したいかを添えます。自分の工夫も並べると、役目を分けて話せます。
たとえば、作業の切り替えに困る時です。「急に作業が変わると、手順を整理しにくいです」。「予定の変更を、分かった時に伝えてほしいです」。「自分でも、変更した内容をメモします」。
配慮の希望を組み立てる
困る事情から、職場で話せる形へ
場面を示す
どんな作業で困るか
希望を示す
文字・手順・相談先など
会社と話す
実際に行う方法を決める
方法を思いつかない時は、困る事情から伝えられます。
通院についても、仕事との関係でまとめます。国の就労パスポートには、通院のための欄があります。服薬に関して、配慮を書く欄もあります。
自己紹介書では、相談したい働き方を中心にします。「通院の予定に合わせ、勤務の相談をしたいです」。薬の名前を並べるより、仕事への関わりを考えます。伝える内容は、自分と支援者で整理できます。
希望する方法は、会社と話して具体化します。国の指針は、本人の意向を尊重するとしています。会社が行える方法を示し、話し合う流れもあります。
そのため、自己紹介書は話し合うための入口です。「静かな席にしたい」の先も考えておけます。何の音を避けたいのか。どんな作業に影響するのか。別の方法を考えるための材料にもなります。
支援者に、説明を手伝ってもらう道もあります。国の指針は、本人を補佐することを認めています。自分の希望が変わらないよう、文を一緒に読みます。
障害者雇用の自己紹介書に障害情報をどこまで書きますか?
仕事に関わる情報と、共有する相手を整理します。就労パスポートでは、本人が共有先を決めます。2026年11月に閲覧した手引きの説明です。

自己紹介書では、働き方を伝える目的に戻ります。作業に関わる特性は何か。伝えたい配慮は何か。説明にいる情報を、そこから選んでいきます。
手帳などの情報を書く欄がある時は、指定を読みます。書類で求められた内容と、自分の説明を分けます。思い込みで病名や等級を変えて書くことは避けます。手元の書類と照らし、表記をそろえます。
書く情報を選ぶ入口
仕事の説明と、私生活の詳しい話を分ける
作業や配慮の説明につながる?
伝える文を整える
誰に、どこまで共有するか考える
書く目的を見直す
家族の収入や信条などを広げない
家族の仕事や収入まで、説明を広げることは避けます。国は、こうした情報の把握に注意を求めています。本籍や信条なども、公正な採用で気をつける事柄です。
病気になった経緯を、長く書きたい時もあるでしょう。応募先に伝えたい仕事の条件と、分けて考えます。今の作業への影響は何か。どんな工夫をしているか。まずは、その説明を短く整えます。
就労パスポートは、書きたくない欄を空けられます。伝えたい部分だけを使うこともできます。この扱いは、国の手引きに書かれています。
一方で、応募先の指定用紙は、別に読みます。就労パスポートの扱いを、そのまま当てはめません。書く目的が分からない欄は、質問をメモします。提出前に、担当者へ内容をたずねる形にします。
支援機関の連絡先を載せる時も、先に相談します。誰が、どんな連絡を受けるかをそろえておきます。応募先に渡す文は、自分でも最後まで読みます。自分の考えと違う説明がないかを確かめます。
障害者雇用の自己紹介書に使える文例はありますか?
経験、強み、対処、配慮の欄に分けて書けます。国の就労パスポートにも、対応する項目があります。2026年11月に閲覧した様式です。

下のひな形は、自分の言葉を入れるための形です。角かっこの中を、実際の経験に置き換えます。当てはまらない文は、別の説明に変えます。会社へ渡す時は、角かっこを残さず整えます。
まず、強みと配慮を、別々の欄にしてみます。内容を分けてから、つながりを読み直します。困ることだけが、長くなっていないかも見ます。
自己紹介書の書き足しひな形
B-GO!の比べ表:各欄で伝えること
| 欄 | 書き足す内容 | 文の組み立て例 |
|---|---|---|
| 経験 | 書き足す内容 自分が取り組んだ作業 | 文の組み立て例 [場所]で、[作業]に取り組みました。 |
| 強み | 書き足す内容 できることと工夫 | 文の組み立て例 [方法]を使い、[作業]を進められます。 |
| 特性 | 書き足す内容 困る場面 | 文の組み立て例 [場面]では、[困りごと]があります。 |
| 対処 | 書き足す内容 自分で取り組むこと | 文の組み立て例 自分では、[工夫]をしています。 |
| 配慮 | 書き足す内容 職場と相談したいこと | 文の組み立て例 [方法]について、相談したいです。 |
つなげた文章の例も見てみます。「見本に沿って、品物を分ける作業をしました」。「終えた物を、置き場所ごとにそろえました」。「決めた順番で、抜けを見直すことが得意です」。
そのあとに、特性と希望を続けます。「口頭の説明が続くと、聞き落とすことがあります」。「自分でもメモを取り、内容を言い直します」。「大事な手順は、文字でも示してほしいです」。
経験がない作業は、できると書かずに分けます。「書類の整理は、これから覚えたい仕事です」。「見本を見ながら、進め方を身につけたいです」。できることと、学びたいことの違いが伝わります。
この例では、病名を理由に仕事を決めていません。実際の作業と、助けがいる場面をつないでいます。自分に合う文だけを残し、言い方を整えます。
最後に、応募先で取り組みたい仕事を添えます。「この工夫を、[応募先の作業]に生かしたいです」。求人に書かれた言葉と、自分の経験を結びます。大きな意欲の言葉より、仕事とのつながりを示します。
障害者雇用の自己紹介書は提出や面接でどう使いますか?
面接でいる配慮は、面接前に申し出ます。国の指針は、余裕をもった申出を求めています。2026年11月に閲覧した指針です。

書類に書いた希望と、面接でいる助けを分けます。働き始めてからの配慮だけではありません。説明の受け方や、面接でのやり取りも考えます。
準備がいる配慮は、当日に初めて伝えない形にします。自己紹介書を添え、困る事情を短く説明します。方法が決まらない時も、事情から申し出られます。
書類を渡してからも使う
応募から職場での話し合いまで
面接前
面接で困る事情を申し出る
面接の場
経験と希望を、自分の言葉で話す
働き始めた後
実際の仕事に合わせて見直す
ハローワークに登録した情報にも、注意があります。仕事で希望する配慮は、応募先にも改めて伝えます。国の入力案内に、そう書かれています。
「登録したから伝わっている」と考えずに整えます。応募先に渡す書類へ、伝えたい内容を入れます。面接の案内が届いたら、渡し方も読みます。指定の方法に合わせて、添付や持参を決めます。
面接では、自己紹介書を丸ごと暗記しなくて大丈夫です。経験の欄から、話す場面を選びます。できる作業と、その時に使った工夫を説明します。配慮の希望も、困る事情とつなげて話します。
書類と違うことを、聞かれることもあるでしょう。答えを急いで、大きく言い切ることは避けます。「その作業は、まだ経験していません」。「手順を教わりながら、覚えたいです」。今の自分に合う言葉で答えます。
就労パスポートは、就職後の話し合いにも使えます。国は、仕事や体調の変化に応じた見直しを挙げます。作った内容を、実際の仕事に合わせて整えられます。
障害者雇用の自己紹介書は誰と整えられますか?
ハローワークの相談は、求人に合う書類が中心です。国は、自己PRや面接への助言も紹介しています。書きかけの文と求人票を、相談の材料にできます。

相談・提出の前に持つメモ
B-GO!の確認メモ:自分の言葉で説明できるか
求人とのつながり
応募する仕事に近い経験を選んだ
工夫と配慮の違い
自分ですることと、職場への希望を分けた
共有する内容
渡す相手と、書いた情報を読み直した
相談では、直してほしい所を短く伝えます。「強みが、作業の説明になっているか見てほしい」。「希望する配慮が、伝わる文か読んでほしい」。頼む内容が決まると、書き直す所も選べます。
支援者に整えてもらった文も、自分で読み直します。使い慣れない言葉は、いつもの言い方に変えます。面接で説明できるか、声に出して確かめます。言いにくい所は、短い文に分けます。
提出前は、履歴書や職務経歴書と並べます。名前や経歴、作業の説明をそろえます。未記入の欄を、まとめて「無し」にしないことです。未経験なのか、未記入なのかを分けて見ます。
自己紹介書は、自分を大きく見せるための文ではありません。経験と、働くための条件を伝える文です。まずは、できた作業を言葉にしてみてください。そこに、自分の工夫と希望する配慮をつなげます。
出典
- 障害者のサテライトオフィス雇用推進マニュアル|厚生労働省
- 履歴書・職務経歴書の書き方|ハローワークインターネットサービス
- 就労パスポート|厚生労働省
- 就労パスポート 活用の手引き|厚生労働省
- 就労パスポート 事業主向け活用ガイドライン|厚生労働省
- 職務経歴書作成のためのマスターシート|厚生労働省
- 障害のある方の求職情報の入力方法について|ハローワークインターネットサービス
- 就労パスポート様式|厚生労働省
- 合理的配慮指針|厚生労働省
- 採用選考時に配慮すべき事項|厚生労働省
- ハローワークの相談支援|厚生労働省
編集方針:公的資料と本文を照合し、図と表示を点検しています。
