就労継続支援B型は依存症の回復中でも使える?相談先と通う前の確かめ方

就労継続支援B型は、雇用契約なしで働く場を得るサービスです。
「働く場がほしい」と思っている人へ。「今の暮らしで通えるか」と迷う家族へ。相談先と、事業所を見る時の問いをまとめます。
病名だけで、通う場所を決めなくて大丈夫です。今できている事と、手を借りたい事を分けます。そのうえで、どんな支えがあるかを見ていきます。
依存症の回復中でもB型を使えますか?
依存症の人を主な対象にするB型があります。2020年度の厚労科研に支援例があります。

回復の途中で、働く場を考える事はできます。ただ、病名だけでB型を使う事は決まりません。働くうえでいる支えも見て、市町村が決めます。
精神保健福祉法の定義には、依存症が入ります。薬物などによる依存症が書かれています。
B型は、雇用契約で働くのがむずかしい人への支えです。働く場と、作業を通じて学ぶ場を用意します。病名ごとに、仕事の中身を決める制度ではありません。
病名から、いる支えへ
B型と依存症を考える時の見方
病名だけで考える
依存症なら使える?
使えない?
働く面の支えを見る
通い方・作業・相談相手を
具体的にする
病名の問いを、暮らしと働く場の問いに変えます。
相談のために、うまく説明できる事は求めません。たとえば「朝の外出が不安」でも構いません。「作業中に話せる人がほしい」でもよいです。困る場面を、そのまま言葉にしておきます。
手帳の話と、通う場所の話も分けておけます。依存症は、精神障害者保健福祉手帳の対象例です。長く生活に制約があるかなども見られます。2025年10月29日の国の資料です。
精神障害があることは、診断書などでも確認できます。手帳の取得だけを、相談の出発点にしなくて構いません。
診断名や手帳だけで、答えを出さなくて大丈夫です。まず、今の暮らしで困っている事を伝えます。B型の対象の全体は、B型を使える人の条件で読めます。
依存症とB型の相談は、どこから始めますか?
精神保健福祉センターでは、社会復帰の相談もできます。

依存症の困りごとと、働く場の希望を伝えます。厚生労働省は、電話や面接での相談を案内しています。保健所も、依存症に関する相談先です。
「B型を使うと決めた」と言う事はいりません。「働く場を考えたい」と伝えて始められます。まだ迷っている点も、相談の話題にできます。
依存症の相談と、B型の申請は役目が違います。依存症の相談先では、困りごとを整理します。B型を使うための支給決定は、市町村が行います。
相談先の役目を分ける
依存症の相談から、働く場の相談へ
センター・保健所
依存症や暮らしの困りごと
社会復帰の相談
市町村の窓口
B型の申請と支給決定
使うための手続き
B型の事業所
作業と日中の支え
通い方の話し合い
困りごとを整理し、申請の窓口と通う場所につなぎます。
電話の前には、短いメモがあると話しやすくなります。「依存症の回復中で、日中の場を考えています」。「B型の相談につながる窓口を知りたいです」。こうした言い方から始められます。
今の相談相手がいる時は、その人の名前も控えます。病院の相談員、地域の支援者などです。次の窓口へ何を伝えるか、一緒に整理できます。
相談先の探し方は、精神保健福祉センターへの相談にまとめています。ここでは、B型の話につなぐための準備を進めます。
依存症とB型の相談窓口は、住む地域でどう探しますか?
全国の精神保健福祉センターや保健所が相談の入口です。

厚生労働省の依存症対策の案内から探せます。以下は、地域による窓口の分かれ方の例です。
神奈川県の政令市以外では、県のセンターが相談先です。神奈川県精神保健福祉センターが案内されています。住む地域で行き先を分ける案内です。
横浜市は、こころの健康相談センターです。川崎市は、総合リハビリテーション推進センターです。相模原市は、精神保健福祉センターです。
神奈川の相談先を住む地域で分ける
県の案内を、相談先と身近な課に整理
| 住む地域 | 依存症の相談拠点 | 身近な相談先 |
|---|---|---|
| 横浜市 | 相談拠点こころの健康相談センター | 身近な相談先区の高齢・障害支援課 |
| 川崎市 | 相談拠点総合リハビリテーション推進センター | 身近な相談先区の高齢・障害課精神保健係 |
| 相模原市 | 相談拠点精神保健福祉センター | 身近な相談先各区の高齢・障害者相談課 |
| 政令市以外 | 相談拠点神奈川県精神保健福祉センター | 身近な相談先保健福祉事務所・市保健所など |
依存症の相談先です。B型の申請先も、相談の中で整理します。
県の面接相談は、相談課が予約を受けます。代表は045-821-8822です。2026年8月24日更新の県の案内です。
連絡する時は、「依存症の相談」と先に伝えます。そのあとに、B型の希望を添えると話を分けられます。県の案内には、電話相談と面接相談があります。
横浜市でB型を申請する窓口は、区の福祉保健センターです。依存症の相談拠点と、申請の窓口を分けて控えます。
藤沢市は、保健所の保健予防課が案内されています。茅ヶ崎市は、保健予防課の保健対策担当です。県の案内で、住む地域の課までたどれます。
地域の窓口を探す続きは、精神保健福祉センターの相談先で読めます。事業所探しだけを先に進めず、相談の行き先も持っておきます。
「依存症の作業所」は、すべてB型ですか?
いいえ。横浜市には、B型とは別の作業所型もあります。

「作業所」は、通う場所を探す時に使われる言葉です。名前だけで決めず、サービスの正式な名前を見ます。B型なら「就労継続支援B型」と書かれています。
横浜市の別の案内は、地域活動支援センターです。「障害者地域作業所型」という名前があります。この案内の対象は、身体・知的の障害がある人です。
名前より、何をする場所かを見る
B-GO!の比べ表:相談先と通う場所
| 見る点 | 依存症の相談先 | 就労継続支援B型 |
|---|---|---|
| 主な役目 | 依存症の相談先依存症や社会復帰の相談 | B型働く場と作業の支え |
| 伝える事 | 依存症の相談先困る場面と、相談したい事 | B型作業の希望と、通うための支え |
| 持ち帰る事 | 依存症の相談先次の相談先と連絡の仕方 | B型通い方と、職員への相談方法 |
アルコール依存症の作業所を探す時も同じです。薬物依存のB型や、ギャンブル依存のB型でも同じです。名前の印象より、今ある支えの中身を比べます。
案内を見る時は、作業の内容だけで終えません。話し合いの場があるかも、質問に加えます。相談先と通う場所がどうつながるかも書き出します。
B型そのものの仕組みは、就労継続支援B型とはで読めます。ここでは、依存症の相談とつながる点を見ていきます。
依存症の人を支えるB型では、どんな支援がありますか?
国の研究は、作業に加え、施設内の話し合いを報告しています。2020年度の厚労科研の支援例です。

この研究は、依存症の人を主な対象にしています。B型の事業所への聞き取りをまとめた報告です。医療や自治体の窓口からつながる例も出ています。
支えの中身には、地域の当事者の集まりもあります。事業所の中だけでなく、地域との関わりも報告されています。作業だけを見るのとは、違う視点を持てます。
厚労科研から読む支えのつながり
依存症の人を主な対象にするB型の支援例
医療・自治体
通う場所へつなぐ
作業と話し合い
事業所での支え
当事者の集まり
地域でのつながり
相談の入口、日中の場、地域の関わりをつないで読みます。
この図から、事業所へ持って行く問いを作れます。「作業以外に、職員と話す時間はありますか」。「仲間と話す場は、どのように進めますか」。自分が知りたい形にしておきます。
話すのが苦手な人は、その事も問いにできます。「話し合いで話しにくい時は、どう伝えますか」。「個別に話したい時は、誰に声をかけますか」。参加の形まで聞くと、比べる点がはっきりします。
地域の集まりについても、名前だけでは終えません。「事業所の活動と、どうつながっていますか」。「参加について迷った時は、誰と話せますか」。自分の希望を伝える言葉に変えられます。
作業の経験、日中の居場所、話せる相手。自分が求める支えを先に選んでおきます。
依存症の回復中にB型へ通う前は、何を確かめますか?
B型が用意する作業と、日中の支えを確かめます。国は、働く場と生産活動の場を定めています。

自分の希望を、通う前・作業中・帰った後に分けます。こうすると、作業名だけで比べずに済みます。どの場面で手を借りたいかも、伝えやすくなります。
通う前は、家を出てから着くまでを考えます。道のりで気になる場所や、外出の不安を書きます。「着くまでに困ったら、どこへ連絡しますか」。連絡先と、伝える相手を質問にします。
通う日の場面で問いを分ける
B-GO!の確認メモ:作業以外の困りごとも書く
通う前
道のりと外出の不安
着く前の連絡先
作業中
作業の説明と休み方
困った時の声のかけ方
帰った後
負担だった事のメモ
次に相談したい事
自分の気になる場面を選び、質問として持って行きます。
作業中は、説明の受け方を考えます。言葉だけより、見本があると分かる人もいます。「見本を見ながら教えてもらえますか」。「作業を変えたい時は、誰と話しますか」。自分が分かりやすい方法を伝えます。
休みたい時の伝え方も、質問にしておきます。「作業の途中で休みたい時は、どうしますか」。「人前ではなく、個別に話せますか」。答えは、通う場所ごとにメモして比べます。
欠席や遅刻の連絡についても聞いておきます。「連絡は電話ですか、ほかの方法もありますか」。「担当の人がいない時は、誰に伝えますか」。自分が使いやすい方法かどうかを見ます。
帰った後は、作業の出来だけで評価しません。説明が分かったか、相談できたかも書きます。気を使いすぎた場面があれば、それも残します。そのメモを、次に話す時の材料にできます。
お金では、工賃の決め方と支払う日を質問にします。工賃のもとは、作業の収入からいる経費を引いた額です。
通うために払う物も、分けて書いてもらいます。工賃の仕組みの続きは、B型の工賃で読めます。ここでは、事業所から受け取る説明をそろえます。
依存症のある人は、B型の誰に困りごとを話せますか?
B型には、職業指導員と生活支援員がいます。国の基準にある職員です。

事業所には、サービス管理責任者も置かれます。見学では、名前だけでなく役目も聞いておきます。自分が困った時に話す相手を、具体的にします。
職業指導員と生活支援員は、各1人以上です。合わせた数は、使う人の数を10で割った数以上です。常勤に直して数える、配置の下限です。国の配置基準によります。
この数は、その場で自分につく職員数とは違います。だから、実際に相談する流れも質問にします。「作業中に困った時、最初は誰に話しますか」。職員の配置と、相談のしやすさを分けて見ます。
相談のつながりを確かめる
B型の職員へ渡す質問メモ
最初に話す人
作業中と、個別の相談の相手は誰か
伝える方法
口で言いにくい時、メモでも話せるか
ほかの相談先とのつながり
誰に、何を、どう伝えるか
依存症について、どこまで話すかもメモにします。まず伝えたいのは、作業や通い方に関わる事です。まだ話しにくい内容は、その事自体を伝えられます。
アルコール・薬物・ギャンブルという言葉に加えます。「人前でその話題を出されると話しにくい」。「個別に相談する時間を取りたい」。自分の希望を、具体的な場面で書きます。
ほかの相談先と連絡を取る時も、問いを用意します。「どの窓口と、どんな話をする予定ですか」。「私の希望を、先に一緒に整理できますか」。誰に何を伝えるかを、話の中で確かめます。
依存症とB型の事は、家族だけでも相談できますか?
はい。神奈川県は、家族だけで相談できる先を案内しています。2026年10月23日更新の県のページです。

本人が一緒に話すか決めていなくても相談できます。家族が困っている事を、そのまま話す入口です。B型を使わせる方法だけを、話題にしなくて大丈夫です。
本人の希望と、家族の心配は分けて書きます。「本人は作業に関心がある」と書きます。次に「家族は外出の負担が心配」と添えます。違いを消さずに、相談の材料にできます。
本人と一緒に話すかで入口を分ける
家族の相談も、独立した入口です
本人と一緒に相談したい?
それぞれの希望を伝える
本人が望む事と
家族の心配を分ける
家族だけで相談する
家族が困っている事を
相談先へ伝える
家族のメモは、本人への評価表にしません。見聞きした場面と、自分の心配を分けて書きます。「外出の支度で困っていた」といった事実です。「通うと疲れるのでは」という心配も添えます。
本人に代わって、希望を決めなくても構いません。「本人の考えは、まだ聞けていません」。そう書いて、空いたまま相談へ持って行けます。分からない所を、分かった事に変える事はしません。
家族が毎回連絡できるかも、別の話題にできます。「家族が連絡できない時は、どうしますか」。「本人から伝える方法を、どう整えますか」。支える側の負担も、相談の材料にします。
家族だけの相談と、B型の申請は分けます。サービスを使うための申請は、本人が行います。市町村が支給決定をする仕組みです。
家族自身の相談先を知る時は、精神保健福祉センターへの相談へ進めます。本人の話と、家族の話を分けて始められます。
依存症の回復中にB型を始める時は、どんな手続きですか?
新しくB型を使う人は、原則として先に就労選択支援を受けます。2025年10月からの決まりです。

就労選択支援では、働く面の課題などを整理します。本人の希望も含めて、進む先を考える支えです。B型だけを先に決めて、形だけ受けるものではありません。
依存症の相談で作ったメモも、話の材料にできます。作業への希望や、通う時に困りそうな事です。「できない事」だけの一覧にせずに持って行きます。
相談からB型の手続きへ
依存症の相談メモを、働く場の相談につなぐ
市町村へ伝える
B型の希望と
今ある相談先
原則、就労選択支援
働く面の課題や
希望を整理する
市町村の支給決定
その後の契約と
通う準備へ
先に就労選択支援を受けない対象の人もいます。
50歳以上の人などには、別の道があります。障害基礎年金1級を受ける人なども対象です。先にアセスメントを受けずに使う道です。2025年10月からの国の通知によります。
働いた経験と、年齢や体力の面を見る道もあります。自分がどれに近いかは、市町村との話で整理します。病名だけで、受ける手続きを決めないようにします。
すでにB型を使っている人は、扱いが違います。希望に応じて、就労選択支援を使えます。更新のたびに必ず受ける、という扱いではありません。2025年9月30日改正の通知です。
横浜市の案内も、就労選択支援を使う道を書いています。2026年9月4日更新のページです。古い説明だけで、手続きの順を決めないようにします。
手続きの全体は、B型を使い始めるまでの流れで読めます。支援の中身は、就労選択支援で確かめられます。
依存症とB型の相談には、どんなメモを持って行きますか?
社会復帰の希望と、働く面でいる支えを分けて持って行きます。相談先とB型では、役目が違うためです。

B-GO!のメモは、持って行く物と持ち帰る物に分けます。相談する前に、すべて埋める事はいりません。今書ける所から始め、話した後に書き足します。
持って行くのは、自分が望む暮らしの言葉です。「日中に行く場所を作りたい」でも構いません。「自分のペースで作業を試したい」でもよいです。家族の希望とは、欄を分けておきます。
相談へ持って行く・持ち帰るメモ
B-GO!の確認メモ:依存症とB型
持って行く
本人が望む事
困る場面とほしい支え
今ある相談先
家族自身の心配
持ち帰る
次の窓口と担当する課
事業所で話す相手
通い方と連絡の方法
まだ答えが出ていない問い
答えが出ていない所は、次に聞く問いとして残します。
困る場面には、してもらいたい事も添えます。「説明を聞きながら覚えるのがむずかしい」と書きます。続けて「見本を見たい」と添えられます。
今ある相談先は、名前と役目を分けて書きます。医療の話をする相手、暮らしを相談する相手です。B型の職員に、誰とつながっているかを伝える材料です。
持ち帰るメモには、聞いた答えをそのまま残します。「相談できる」とだけ書かず、相手の名前も書きます。「連絡する」とだけ書かず、方法も添えます。自分が使う場面を思い浮かべて残します。
本人と家族で答えの受け止め方が違う時もあります。その時は、どちらかにまとめず、分けて書きます。「本人は作業を試したい」と「家族は連絡が心配」。違いを残すと、次に話す事が見えます。
通う先を決める前に、相談の入口を持てます。住む地域の依存症相談先から始められます。窓口を探す続きは、精神保健福祉センターへの相談へ進めます。
出典
- 障害者総合支援法施行規則|e-Gov法令検索
- 依存症者を主対象とする就労継続支援B型事業所における就労支援|厚生労働科学研究成果データベース
- 障害者総合支援法|e-Gov法令検索
- 精神保健福祉法|e-Gov法令検索
- 介護給付費等に係る支給決定事務等について|厚生労働省
- 手帳を所持していない精神・発達障害者の位置づけ|厚生労働省
- 依存症対策|厚生労働省
- かながわの依存症対策|神奈川県
- 依存症の相談は|神奈川県
- 就労継続支援事業(B型)|横浜市障害施設サービス課
- 地域活動支援センター(障害者地域作業所型)|横浜市
- 障害者の就労支援対策の状況|厚生労働省
- 指定障害福祉サービスの人員・設備・運営に関する基準|e-Gov法令検索
- 就労選択支援の実施について|厚生労働省
編集方針:公的資料と照らして、本文と図を点検しています。
