就労移行支援を休職中に使うには?復職の条件と会社・市町村への伝え方

就労移行支援は、働くための力をつける障害福祉サービスです。
会社に籍があると、使えないと思いがちです。けれど、復職を目指す人向けの扱いがあります。国は、その条件と書類を示しています。
この記事では、元の会社へ戻る道を扱います。会社への伝え方から、市町村の手続きまでです。通う先を決める前に、話す内容を整理できます。
就労移行支援は休職中でも使えますか?
はい、復職のための条件を満たせば使えます。
就労移行支援は、新しい仕事を探す人だけのものではありません。会社に雇われていても、復職の支えがいる人を含みます。国は、休職から戻るための一時的な使い方を示しています。
この道では、本人が復職を望んでいることが前提です。会社と主治医も、福祉の支援を使うことに賛成しているかを見ます。通いたいという気持ちだけで、使えるかは決まりません。
会社や地域の機関で、復職を支えられるかも見られます。その支援が難しい時に、就労移行支援を考えます。さらに、市町村が復職につながる支援だと認めます。いずれの条件も満たす扱いです。
休職中に考える入口
復職の希望と、支援の条件を分けて見る
今の会社への復職を望んでいる?
復職の条件を整理
会社・主治医の考えもそろえる
戻る上での不安を整理
仕事や配慮について話す材料にする
復職したい気持ちと、不安があることは両立します。元の仕事をそのまま続けられるか。通勤や人とのやり取りに、何が負担になるか。まずは、戻る時に困りそうな点を書き出せます。
そのメモを、主治医や会社との話し合いに使います。復職の支援では、仕事の内容や配慮も扱います。本人の気持ちと、職場の受け入れ方をつなぐためです。
事業所が受け入れられることと、支給決定は別です。福祉サービスを使うことは、市町村が決めます。事業所との話だけで手続きを終えず、申請へ進めます。
就労移行支援を休職中に使う条件は何ですか?
会社や地域の機関による復職支援が難しいことが条件です。
国は、会社だけで支えられるかを見る形にしていません。地域の就労支援機関や、医療機関の支援も含めます。使える支援の内容と、本人が受けられる状況を整理します。
近くに支援を行う機関があっても、受けられないことがあります。国は、受け入れを待つ時を例に挙げています。十分な頻度で支援を受けられない時も含みます。2024年10月25日の事務連絡です。
つまり、機関の名前があるかだけでは足りません。本人が実際に支援を受けられるかが論点です。相談した機関と、その返答をメモに残せます。受け入れの状況を、市町村へ伝える材料になります。
思い込みを、確かめる点に変える
地域の支援があることと、受けられることは別
| 思い込み | 整理する内容 |
|---|---|
| 近くに機関があれば使えない | 受け入れや支援の頻度を見る |
| 本人が望めば使える | 会社・主治医の考えもそろえる |
| 事業所が決める | 市町村が条件を見て決める |
ほかの支援が難しいだけでも、条件はそろいません。本人が復職を望むこともいります。会社と主治医は、福祉の支援が復職に合うかを考えます。市町村も、その支援を使う意味を見ます。
会社に支援の仕組みがない時は、その内容を伝えます。仕組みがあっても、困っている点が残るなら整理します。「支援がない」と短くまとめるより、状況を書けます。
自分で、使えるかどうかを決めつけなくて大丈夫です。病名ではなく、復職に向けた支援の中身を話します。通う先の名前よりも、何を支えてほしいかが先です。
就労移行支援を休職中に使う時、会社に何を伝えますか?
復職の希望と、会社の支援では足りない点を伝えます。
会社には、単に通う許可を求めるだけでは足りません。国が求める会社の資料には、支援が難しい理由を書きます。福祉の支援を使って復職することへの考えも示します。
話す相手として、復職の窓口になる人を決めます。人事の担当者なのか、上司なのかをそろえます。国立障害者リハビリテーションセンターの資料も、窓口の把握を挙げています。産業医がいる時は、その連携も扱います。
会社へは、戻りたい気持ちと困りごとを分けて話せます。「復職したいが、通勤と作業に不安がある」。そのように、仕事へ戻る上での課題を伝えます。事業所に何を支えてもらうかも、話の軸になります。
会社と支援者の役割を分ける
本人だけで、すべての連絡を抱えないための整理
本人
戻りたい気持ちと困りごと
会社
受け入れ方と仕事の内容
支援者
通う場と職場をつなぐ支援
休職の終わりと、会社の復職の手順も整理します。国立の資料には、休職期間の把握が挙げられています。仕事の内容や配置替えの見通しも含みます。
訓練で取り組む内容は、戻る仕事と結びつけて考えます。会社の仕事を、訓練の材料にできるかも論点です。国立の資料でも、その可能性を挙げています。会社の情報を渡す時は、扱える範囲をそろえます。
会社へ何をどこまで伝えるかも、本人を交えて決めます。支援者が連絡する相手と、共有する内容をメモに残せます。話が変わった時は、そのメモを直す形にします。
就労移行支援を休職中に使う時、主治医と何を話しますか?
福祉の支援が復職に合うかと、通う上での配慮です。
国は、休職に関する診断をした主治医の資料を求めます。医療機関による復職支援が難しいことを示す資料です。福祉の支援を使った復職が合うかも、主治医が考えます。
診察では、事業所の名前だけを伝えずに話せます。どんな活動があるか、どのような負担がありそうか。分かっている内容を、紙にまとめて持っていきます。主治医に考えてほしい点も添えられます。
戻る仕事の内容を、主治医へ伝えることも役立ちます。国の案内は、職場で求める力の説明を勧めています。日常生活の回復と、仕事を行う力は分けて見ます。主治医の意見を、会社や産業医につなぐためです。
診察に持っていく話のメモ
通う内容と、戻る仕事を並べて伝える
通う場で行うこと
活動の内容と、心配な負担
会社で行う仕事
作業・通勤・人とのやり取り
あると助かる配慮
主治医の意見を聞きたい内容
会社と主治医の情報のやり取りには、本人の同意を得ます。国の案内は、職場で配慮する内容を中心にしています。共有する情報は、いる範囲に絞る考え方です。通院の話を、すべて会社へ伝える形にはしません。
書類については、市町村が求める内容を先にそろえます。その内容を、主治医へ持っていく形にできます。通うための資料と、会社へ戻る時の資料を分けて聞けます。
福祉の支援を使う意見と、復職できるという意見は別です。国の手引きでも、復職に向けた見立てと手順を分けます。通うことだけを、復職の結論に結びつけずに進めます。
就労移行支援を休職中に使うには、どの書類がいりますか?
会社、主治医、相談支援事業所等の資料をそろえます。
国は、復職のために使う条件を、書類で確かめる形にしています。会社が通ってよいと言うだけでは足りません。主治医が外出してよいと言うだけでも、話が残ります。復職の支援として使う理由を示します。
会社の資料では、会社での復職支援が難しいことを示します。福祉の支援を使うことが、復職に合うという考えも示します。本人が会社に話す時は、この内容を伝えられます。
主治医の資料も、同じように支援の内容を扱います。医療機関で復職支援を行うことが難しいか。福祉の支援を受けて戻ることが合うかを示します。診断名だけを書く資料とは、目的が違います。
復職のための書類の早見表
書く人より先に、何を示す書類かをつかむ
| 資料を作る人 | 示す内容 |
|---|---|
| 会社 | 会社で支援が難しい理由と、福祉の支援への考え |
| 休職の診断をした主治医 | 医療機関の支援が難しい理由と、福祉の支援への考え |
| 相談支援事業所等 | 支援を使って復職へつなぐための見立て |
相談支援事業所等は、復職につなぐ支援の見立てを示します。本人が困っている点と、支援の内容を結びつけます。会社や主治医の資料と合わせ、市町村が考える材料です。
通常の申請書類に、復職支援の資料を添えます。必要な様式は、住んでいる市町村でそろえます。休職中であることを最初に伝えてください。
書類の名前だけで頼むと、意図が伝わりにくくなります。何を示す資料かを、担当者と同じ言葉にしておけます。会社用と主治医用を分けて、手元に控えを残すと整理できます。
就労移行支援は休職中にいつまで使えますか?
会社の休職の終わりまでで、上限は2年です。2024年3月29日通知に基づく扱いです。
休職からの復職支援では、会社の休職の期限を見ます。上限の2年だけを見て、通う予定を立てる形ではありません。会社が定めた休職の終わりが、先に来ることもあります。
支給決定の有効期間は、最長6か月です。利用全体の上限2年とは別に考えます。受給者証の期限ごとに、必要な手続きを進めます。
つまり、通える全体の枠と、受給者証の期限を分けます。受給者証が届いたら、終わりの日を見ます。会社の復職の手順も、並べて整理できます。会社と福祉の予定を、同じものとして扱わないためです。
期限は、別々の線で見る
会社の休職と、受給者証の期限を並べる
相談・申請
会社の休職の終わりを伝える
支給決定
受給者証に書かれた期限を見る
復職へ向けた調整
会社の面談や手順と合わせる
就労移行支援そのものは、原則2年間の制度です。国の資料でも、標準の期間が示されています。休職中の復職支援では、それに加えて会社の期限を見ます。制度の説明と、今回の使い方を分けて読みます。
就労移行支援は、暫定支給決定の対象でもあります。評価のための短い支給決定で、最長2か月です。2026年7月版の国の事務処理要領によります。事業所が行う見学や体験とは、分けて扱います。
手元のメモでは、それぞれの終わりを別の欄に書けます。会社が求める面談や書類も、その横に置きます。先にそろえる物が見えると、連絡の順番を考えられます。
就労移行支援と休職中のリワークはどう違いますか?
就労移行支援は、市町村が支給決定する福祉の支援です。
復職を支える場には、会社や医療機関などもあります。国の条件も、それらの支援を受けられるかを見ます。リワークという名前だけで、同じ仕組みと考えないことです。誰が行う支援かを、先に整理できます。
会社の復職支援は、職場の受け入れ方とつながります。国の手引きでは、仕事の内容や配慮を含めて考えます。主治医や産業医などと連携して、戻る手順を進めます。通う場の活動だけで、職場の調整が終わる形ではありません。
就労移行支援は、仕事に向けた訓練や相談を行います。作業や職場体験などを通じて、働く力をつけます。休職中に使う時は、戻る仕事で何に困るかを軸に考えます。
名前より、支援する人で比べる
B-GO!の比べ表:復職に向けてそろえる役割
| 支援の場 | 話し合う主な内容 | つなぐ先 |
|---|---|---|
| 就労移行支援 | 働く力と、仕事での困りごと | 会社・主治医・市町村 |
| 会社 | 戻る仕事と、職場での配慮 | 人事・上司・産業医等 |
| 医療機関 | 療養や復職についての医学的な意見 | 本人・会社の担当者等 |
比べる時は、活動の名前よりも中身を見ます。戻る仕事に近い課題を扱えるか。疲れた時の相談や、会社との連絡をどう行うか。自分の困りごとに沿って、聞く内容を決められます。
事業所でできたことは、会社へ伝える材料になります。国立の支援資料も、職場の仕事と訓練をつなぐ視点を示します。本人の様子だけでなく、職場の環境も扱います。
通う先を選ぶ時は、会社との連携の仕方も聞けます。誰に、どの内容を伝えるのかをそろえます。本人が望む配慮を、仕事の場へつなぐための話です。
就労移行支援を休職中に使うお金はどうなりますか?
所得に応じた負担の上限があり、食費などは別に見ます。
障害福祉サービスには、月ごとの負担の上限があります。国は、世帯の所得に応じて区分を分けています。休職しているという事情だけで、支払う額は決まりません。まず、受給者証で自分の区分を見ます。
生活保護と、市町村民税非課税の世帯は上限0円です。一般の区分には、9,300円と37,200円があります。これらは、サービス料の月ごとの上限です。
9,300円の区分には、住民税の条件があります。市町村民税の所得割が16万円未満などの条件です。入所施設やグループホームでは、別の扱いがあります。
払うお金を分けて見る
サービス料の上限と、通うための実費を混ぜない
所得などを見る
市町村が負担の区分を決める
受給者証を見る
サービス料の上限をつかむ
実費を足して考える
食事や通うための出費を整理
成人の通所サービスでは、本人と配偶者の所得を見ます。親やきょうだいと同居していても、世帯の見方を分けます。収入の合計だけで、自己流に区分を決めずに進めます。
食費などの実費は、サービス料と別の欄に書けます。通う先から案内される費用を、そのまま並べます。交通費も含め、自分が払う出費として整理できます。サービス料の上限だけで、家計を組まないためです。
休職中の給与や傷病手当金は、生活のお金として分けます。国立の復職支援資料も、休業中のお金の把握を挙げています。会社や保険者への問いを、福祉の申請と分けて残せます。
就労移行支援を休職中に使う手続きはどこで進めますか?
住んでいる市町村へ申請し、支給決定を受けます。
全国共通の入口は、住所地の市町村です。公式サイトで障害福祉サービスの窓口を探します。休職中で、今の会社に戻りたいと伝えます。
会社には、人事や上司など連絡先を決めてもらいます。市町村への申請先とは別の窓口です。会社が用意する書類と、休職の期限を整理します。
相談支援の担当者には、支援を使う理由を伝えます。会社や主治医の資料と合わせて考えるためです。地域の機関の支援を受けにくい理由も残します。
申請と相談の窓口を分ける
会社のある場所ではなく、住んでいる地域から探す
お住まいの市町村
障害福祉の担当窓口
会社の担当者
人事・上司などの連絡先
相談支援の担当者
必要な支援と資料を整理
休職中であることと、今の会社へ戻りたいことを伝えます。
窓口では、復職を目指していることから話せます。会社と主治医には、どこまで話せているかも伝えます。まだ返事を待っている相手がいるなら、そのまま書けます。
申請方法や書類の様式は、市町村ごとに異なります。郵送やオンラインを使える地域もあります。まずは住所地の障害福祉の担当窓口を調べます。
申請では、希望する支援の内容も整理します。会社の資料がまだなら、今ある情報を分けて伝えます。どの相手に何を頼むかを、窓口との話の後に並べ直せます。
事業所の見学では、会社と連携する方法を聞けます。市町村には条件や書類、事業所には支援の中身です。相手ごとに聞く内容を分けると、同じ話を抱えずに済みます。
就労移行支援を休職中に使う前に、何をメモに残しますか?
会社の窓口と、復職へ向けた役割分担を残します。
国立の復職支援資料は、会社の窓口の把握を挙げています。仕事の内容や、配置替えの見通しも含みます。復職後の支え方では、問題の解き方と役割を整理します。
B-GO!のメモでは、相手ごとに欄を分けられます。会社には、復職の希望と社内の手順です。主治医には、通う内容と仕事での配慮です。市町村には、支援を使いたい理由と申請の資料です。
すでに話した内容と、まだ聞けていない内容も分けます。空いている欄には、次に聞くことを書けます。分からないことを、決まったことに置き換える手間を減らせます。
相談へ持っていく復職メモ
B-GO!の持ち帰りメモ:相手と内容を組にする
会社へ伝えること
復職の希望・困りごと・担当の窓口
主治医と話すこと
通う内容・仕事の負担・いる配慮
市町村へ伝えること
支援を使う理由・今そろっている資料
通う先には、会社への連絡の仕方を聞けます。活動中の様子を、どんな形で伝えるのか。本人が内容を見られるかも、話しておけます。自分の言葉と支援者の見立てを、並べるためです。
復職の時は、会社での仕事と配慮を具体的にします。国の手引きは、短時間勤務や作業の負担への配慮を挙げます。主治医の意見も踏まえ、職場での手順を進めます。
通えたという事実だけで、話を終えないことです。どの活動で困り、どんな工夫なら取り組めたか。会社へ持ち帰る内容として、記録に残せます。戻る仕事とつなげて話すための材料です。
最初にそろえるのは、立派な復職の計画ではありません。戻りたい気持ちと、今困っていることです。会社・主治医・市町村へ、それぞれの話をつなげます。休職中の就労移行支援は、その支え方から考えられます。
出典
- 障害者総合支援法・就労移行支援の定義|デジタル庁 e-Gov法令検索
- 障害者総合支援法施行規則・就労移行支援の期間|デジタル庁 e-Gov法令検索
- 障害福祉サービスの内容|厚生労働省
- 介護給付費等に係る支給決定事務等について|厚生労働省
- 一般就労中の一時的な利用・復職支援型の説明資料|厚生労働省
- 休職からの復職を目指す時のサービスの考え方|厚生労働省・豊中市掲載
- 心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き|厚生労働省・労働者健康安全機構
- 就労移行支援プログラム・元の職場に復帰する時|国立障害者リハビリテーションセンター
- 障害福祉サービスの利用手続きについて|横浜市
- 障害福祉分野に関する主な問合せ先一覧|川崎市
- 障害福祉サービス・障害児通所支援等|相模原市
- 障害者の利用者負担|厚生労働省
- こころの耳・職場復帰支援|厚生労働省
