就労継続支援B型のセルフプランはどう書く?相談員への切り替えまで

セルフプランは、本人や家族などが作る計画案です。
「自分で計画を書いて」と言われると戸惑います。何をどこまで書くのか、迷うこともあります。
この記事では、使う場面から順に見ていきます。本人の言葉を計画の欄に移す例も載せました。
B型のセルフプランとは何ですか?
相談支援事業所以外が作る、サービスの計画案です。

ふつうは、相談支援専門員が計画案を作ります。本人や家族などが作って出す道もあります。
国の事務処理要領は、これをセルフプランと呼びます。使う支えを、暮らし全体から考えるための紙です。
書くのは、作業の希望だけではありません。家での過ごし方や、通う上での困りごとも整理します。
たとえば、朝の準備に声かけがほしいことです。疲れをうまく伝えられないことも書けます。
こうした困りごとと、ほしい支えをつなげます。うまい文章より、今の暮らしが伝わる言葉を使います。
計画案を作る人の違い
B-GO!の比べ表:同じ希望を伝える別の道
| 見る所 | セルフプラン | 計画相談支援 |
|---|---|---|
| 作る人 | セルフプラン 作る人本人や家族など | 計画相談支援 作る人相談支援専門員 |
| 伝えること | セルフプラン 伝えること暮らしの希望と支え | 計画相談支援 伝えること暮らしの希望と支え |
| 見直しの扱い | セルフプラン 見直しの扱いモニタリング期間は記載の対象外 | 計画相談支援 見直しの扱い計画を作った後も見直す |
似た名前に、事業所の「個別支援計画」があります。サービス等利用計画とは、別の物です。
セルフプランを出す話と、事業所内の計画は分けます。自分で書くからといって、同じ紙になるわけではありません。
相談支援事業所は、使うサービスの計画案を作ります。市町村の支給決定の後に、正式な計画にします。
「どの計画の話か」を先にそろえると整理できます。書類の名前を、そのままメモしておくと役立ちます。
計画そのものの役割は、別の記事で説明します。B型の計画と個別支援計画の違いをご覧ください。
B型のセルフプランを選ぶのはどんな時ですか?
近くに事業者がない時や、本人・家族が望む時です。

これは、施行規則にある計画案の出し方です。2026年10月18日に取得した条文によります。
「相談支援事業所が見つからない」と伝えることです。そのうえで、自分で書く道も考えられます。
ただ、見つからない理由も書き分けておきます。近くにないのか、今は引き受け先がないのかです。
相談した先と、返事の内容をメモします。「受け入れ先を探している」と伝えやすくなります。
本人が書いてみたい時も、セルフプランを選べます。家族が本人の言葉を聞いて、文にする形もあります。
書く道と、支えてもらう道を考える
事業所が見つからない時も、希望を分けて伝える
本人や家族で計画案を出したい?
セルフプランを考える
本人の希望を計画案にする
ほしい手伝いを伝える
作成の手伝いか、計画相談かを分ける
書くことがつらいなら、その点も伝えてかまいません。「書式に何を入れるか分からない」でも伝わります。
手伝いがほしい所は、できるだけ分けます。文字を書くことか、希望を整理することかです。
使うサービスを考える手伝いも、別にあります。計画を作った後の見直しを望む人もいます。
川崎市では、計画案を作る手伝いを受けられます。区役所や障害者相談支援センターなどが支えます。
家族が書く時は、本人の思いを先に聞きます。家族の心配は、本人の希望とは分けて書きます。
たとえば、本人は作業をやってみたいと考えます。家族は、帰宅後の疲れを心配しています。
どちらかを消すのではなく、並べて伝えます。希望と心配の両方から、いる支えを考えられます。
B型のセルフプランには何を書きますか?
暮らしの希望、目標、使う支えや気をつける点です。

国の事務処理要領は、計画案に書く内容を示します。セルフプランも、その内容に準じて書きます。
ただし、モニタリング期間の欄は除かれます。2026年7月最終改正版の扱いです。
下の表は、書く内容を日ごろの言葉に直した物です。市の用紙では、欄の名前が違うこともあります。
計画の欄を、ふだんの言葉に直す
B-GO!の早見表:B型のセルフプランに書く内容
| 計画に書く内容 | 考える問い |
|---|---|
| 本人と家族の暮らしへの希望 | 暮らしへの希望どんな暮らしを送りたい? |
| 総合的な援助の方針 | 支えの方針どんな支えで、その暮らしを目指す? |
| 暮らし全体の課題 | 今の困りごと通うことや家で、何に困っている? |
| 目標と達成時期 | 目標と時期何を、いつごろできるようにしたい? |
| サービスの種類・内容・量 | 使いたい支え何を、どのくらい使いたい? |
| 注意点 | 気をつける点先に伝えたいことは何? |
希望の欄には、暮らしの行き先を書きます。「家以外にも、安心して過ごす場所がほしい」などです。
困りごとの欄には、今つまずく所を書きます。「困っている」だけでなく、場面を足します。
たとえば、作業の説明を聞く時に迷うことです。口でまとめて言われると、覚えにくいと書けます。
支えの欄には、どう助けてほしいかを書きます。「やることを紙でも示してほしい」とつなげます。
目標は、できないことだけから作りません。本人がやってみたいことを、言葉にしていきます。
通い方も、希望と決まった内容を分けます。まだ相談中なら、その部分が分かるようにします。
達成時期は、目標と組み合わせて考えます。用紙の時期の欄を、そのまま飛ばさないようにします。
空欄に迷った所は、質問として残しておきます。「どんな書き方にするか相談したい」と整理できます。
B型のセルフプランを書く前に何を整理しますか?
本人の希望、困る場面、ほしい支えを分けて整理します。

いきなり用紙を埋めるより、先にメモを作れます。話してから書く形でも、短い言葉のメモでも進められます。
下の質問シートは、そのまま手元に写して使えます。答えにくい問いは、今分かる所から考えます。
書く前の質問シート
B-GO!の確認メモ:答えを計画の欄へ移す
どんな暮らしを送りたい?
やってみたいこと/続けたいこと:____
どんな時に困る?
家/移動/作業/人とのやりとり:____
どう支えてほしい?
助かる伝え方/休み方/相談の仕方:____
希望を聞く時は、仕事のことだけに絞りません。「人と話したい」「外に出たい」も出発点になります。
続けたい暮らしも書き出します。家で休む時間や、自分でしている家事などです。
次に、困る場面を思い出します。「人づきあいが苦手」より、起きる場面を探します。
たとえば、相手の声が大きいと話せなくなることです。人が集まる場所では、相談を切り出せないこともあります。
その後に、助かったやり方を考えます。静かな場所なら話せた、紙なら伝えられた、などです。
できていることも、同じメモに残します。好きな作業や、落ち着いてできる手順も手がかりです。
家族は、本人の言葉を先に書き取れます。言い換えた時は、意味が同じか本人と確かめます。
本人がまだ言葉にしにくい所もあります。その時は、家族が見た様子と、本人の言葉を分けます。
最後に、計画の欄へメモを移します。希望は希望の欄、困る場面は課題の欄へ入れます。
同じことを何度も長く書くより、つながりを見ます。「困る場面に合う支えか」を読み返せます。
B型のセルフプランの記入例はありますか?
本人の言葉を、希望・課題・支えの欄へ分けて書けます。

書き方の例として、あおいさんの文を見ます。B型へ通い、作業に取り組みたいと考えています。
あおいさんの言葉は、次のような物です。「家以外にも、自分の居場所がほしい」です。
「作業はやってみたいけれど、説明で迷う」とも話します。疲れた時に、休みたいと伝えるのも苦手です。
この言葉を、計画の欄に合わせて整理します。困ることだけでなく、やってみたい思いを先に置きます。
あおいさんの言葉を、計画の欄へ
B-GO!の記入例:希望と支えをつなげる
| 書く欄 | 文にする例 |
|---|---|
| 本人の希望 | 本人の希望家以外の居場所を持ちたいです。 自分に合う作業を見つけたいです。 |
| 家族の希望 | 家族の希望本人のやってみたい気持ちを支えたいです。 疲れをためずに通ってほしいです。 |
| 支えの方針 | 支えの方針分かりやすい説明と、休む相談で支えてほしいです。 |
| 暮らしの課題 | 暮らしの課題口でまとめて説明されると迷います。 疲れを言葉にする前に、無理をしてしまいます。 |
| 目標と達成時期 | 目標と達成時期分からない時に、職員へ伝えたいです。 疲れた時に、休む相談をしたいです。 達成時期は、本人と事業所で相談中です。 |
| サービスの種類・内容・量 | サービスの種類・内容・量就労継続支援B型を使いたいです。 作業の順番を、紙でも示してほしいです。 利用量(通う日数や時間)は、本人と事業所で相談中です。 |
| 気をつける点 | 気をつける点困っていても、自分から話せないことがあります。 落ち着いた場所で、気持ちを聞いてほしいです。 |
表には、通う量と目標の時期の欄も入れています。国の事務処理要領にある記載内容です。
通う量の欄は、本人の希望を整理してから埋めます。「通いたい量」と「相談して決める所」を分けます。
目標の時期も、自分の目標と組み合わせます。「目標の時期:__年__月」と下書きできます。
そのまま写すより、自分に合う言葉へ直します。紙の説明がいらない人なら、別の支えに置き換えます。
「頑張る」だけでは、ほしい支えが見えにくくなります。「何に困り、どう助けてほしいか」を足せます。
家族の文が長くなったら、本人の欄を読み返します。本人のやってみたいことが残っているかを見ます。
B型のセルフプランの良い点と気をつける点は?
自分の言葉で書ける一方、内容を整理する役割も担います。

良い点は、本人の希望を自分たちで言葉にできることです。家で話しながら、下書きを進める形も取れます。
ふだんは言いにくい希望を、紙に書くこともできます。話す場では忘れることも、メモなら残せます。
家族と本人の思いの違いも、見える形にできます。本人の文と家族の文を、分けて並べるやり方です。
気をつける点は、整理する負担もあることです。暮らしの希望から、使う支えまでつなげて考えます。
文章が苦手というだけで、希望を小さくしなくて済みます。下書きの段階では、短いメモでも整理できます。
迷いやすい思い込みをほどく
セルフプランで、本人の希望を置き去りにしない
| 思い込み | 確かめたいこと |
|---|---|
| 難しい文で書く物 | 書く言葉暮らしの希望と、いる支えが伝わるか |
| 家族の考えだけで埋める物 | 本人の思い本人の言葉と家族の心配を分けたか |
| 書けば、見直しも相談員が担う | 見直しの支え計画相談支援を使いたいかも伝える |
また、計画案を出すことと、支給決定は別です。計画の文だけで、使う内容が決まるわけではありません。
サービスの種類や量に迷った所は、残しておきます。分からない所を、分からないまま隠すことはありません。
計画相談支援は、計画を作るだけの支援ではありません。支給決定の後の見直しも含む支援です。
書く手伝いだけがほしいのかも考えます。その後も相談員と振り返りたいのかは、別に伝えます。
家族の負担が大きい時は、そのこともメモします。本人の困りごとと、家族の困りごとを分けられます。
「家族が書けるから大丈夫」で終わらせずに考えます。今の支えで、本人が困った時に声を出せるかを見ます。
B型のセルフプランの様式や案内はどこにありますか?
神奈川では、横浜・川崎・藤沢の市の案内を使えます。

住んでいる市の案内から、使う書類を探します。住んでいる市の案内で、使う様式を確かめます。
下のリンク集は、様式や手続きの案内の入口です。市ごとに、ページで分かることを分けました。
神奈川の案内へ進む入口
B-GO!の地域メモ:様式と作成の手伝いを探す
横浜市は、本人や家族が作る計画案も認めています。オンラインでの新規・更新・変更なども案内します。
オンライン申請には、マイナンバーカードなどがいります。新規の時は、先に相談し、区の職員と面接します。
横浜市のB型の窓口は、各区の福祉保健センターです。B型の案内元は、障害施設サービス課です。
川崎市は、計画案を区役所へ出す流れです。本人や家族で作ることもできます。
窓口は、各区役所の高齢・障害課です。障害者支援係や精神保健係が案内されています。
藤沢市は、障がい者支援課へ事前に相談します。相談支援専門員などがいない人は、セルフプランを出します。
藤沢市の様式は、2026年6月に変わっています。市のページの提出書類から、新しい様式を探せます。
手元の用紙が古そうなら、今の案内と見比べます。市名、書類の名前、欄の並びを手がかりにできます。
B型のセルフプランから相談員へ切り替えられますか?
相談員が作る計画へ切り替える相談ができます。

計画相談支援は、計画づくりと見直しを担います。相談先は、市町村や指定特定相談支援事業者です。
まずは、今はセルフプランであることを伝えます。そのうえで、相談員に頼みたいことを言葉にします。
「用紙を書くのが大変」だけでも伝えられます。「暮らし全体を一緒に整理したい」でもかまいません。
通い始めてから、新たな困りごとが見える人もいます。作業中の疲れや、家での過ごし方の変化などです。
そうした変化を、今の計画と並べておきます。何を一緒に考えてほしいかが見える形になります。
セルフプランから、相談員へつなぐ
切り替えの相談で伝えることの流れ
今の計画を用意
希望と困りごとの変化を添える
計画相談の希望を伝える
市町村や相談支援事業所へ
計画づくりと見直しへ
相談員と暮らし全体を考える
伝える文は、短くまとめられます。「今はセルフプランです」と、今の状態から話します。
次に、「計画相談支援を使いたいです」と伝えます。その後に、頼みたい理由を足していきます。
たとえば、通い方の悩みを整理してほしいことです。家族だけでは、支えを考えにくいことも伝えられます。
作成の手伝いと、切り替えの希望は分けて話します。「書く時だけでなく、その後も相談したい」と言えます。
相談支援事業所が見つからない時は、その状況も添えます。どこで話が止まっているかをメモしておけます。
今の計画には、本人の言葉を残しておきます。新しい相談先でも、希望を伝える手がかりになります。
家族が相談する時も、本人の希望を一緒に持っていきます。家族が困っている点は、別のメモで添えられます。
B型のセルフプランで困った時は誰が支えますか?
計画の相談は市町村や相談支援事業所につなげられます。

困る内容ごとに、伝える先を分けて考えます。紙の書き方と、作業中の困りごとは同じ話ではありません。
計画相談支援は、使うサービスの計画を考えます。計画を作った後も、見直しをする支援です。
B型は、働く場と作業の場を用意するサービスです。働く力をのばすための支えも行います。
そのため、作業の説明で迷うことは具体的に伝えます。「どう説明されると分かるか」まで添えられます。
困る内容から、伝える先を分ける
本人の希望を中心に、計画と作業の支えをつなぐ
本人と家族
希望と、今困っている場面を伝える
市町村・相談支援事業所
計画案や計画相談支援の相談先
B型の事業所
作業の場での困りごとを伝える先
「誰に何を話したか」をメモすると整理できます。同じ説明をする時も、前の話から続けられます。
メモには、困った場面と、ほしい支えを並べます。相手に頼みたいことが、見える形になります。
作成の手伝いを受けたい人は、その希望を伝えます。川崎市では、区役所などが手伝う道を案内しています。
一方、相談員に計画を作ってほしい人もいます。その人は、計画相談支援を使いたいと伝えます。
家族が代わりに話す時は、本人の言葉を添えます。本人が話しやすい方法も、メモしておけます。
口で話すと難しいなら、紙で渡す案も考えられます。説明を聞く人と、書く人を分ける工夫もできます。
B型そのものの役割は、別の記事にまとめています。就労継続支援B型とはでご覧ください。
B型のセルフプランを出す前に何を確かめますか?
市の用紙、本人の希望、支えと目標のつながりを見ます。

書き終えたら、本人の希望の欄から読み返します。通うこと自体だけが、目標になっていないかを見ます。
本人がどんな暮らしを送りたいのかを探します。その希望と、使いたい支えがつながっているかを見ます。
次に、困る場面と支えを並べます。困ることだけがあり、助けてほしい内容が抜けていないかです。
目標の時期や、サービスの量も読み返します。国の事務処理要領に沿って整理する部分です。
出す前に持ち帰るメモ
B-GO!の提出前メモ:残った問いも見える形に
住んでいる市の案内と用紙
手元の用紙と、今の市の案内を見比べる
本人の希望と、ほしい支え
困る場面に合う支えを書いたかを読む
目標の時期と、通う量
相談中の所と、書き足す所を分ける
その後にほしい相談の形
計画相談支援の希望も言葉にしておく
家族が書いた時は、本人にも内容を伝えます。本人の思いと違う所は、消さずに話し合う手がかりにします。
出す先や、求められた時期も手元に残します。聞きたいことがあれば、計画とは別のメモにできます。
セルフプランは、B型を使う手続きの中の計画案です。使い始める流れの全体とは、分けて考えます。
新しくB型を使う人には、就労選択支援の原則があります。2025年10月からの扱いで、例外もあります。
その内容は、B型を使う前の就労選択支援で説明します。申請全体は、B型を使い始める流れをご覧ください。
書く時に迷った所は、その後の相談にもつながります。本人の希望と、今ほしい手伝いを一緒に残しておけます。
出典
- 障害者総合支援法|デジタル庁 e-Gov法令検索|サービス利用支援の規定|2026-10-18取得の現行条文
- 障害者総合支援法施行規則|デジタル庁 e-Gov法令検索|第12条の4|2026-10-18取得の現行条文
- 介護給付費等に係る支給決定事務等について(事務処理要領)|厚生労働省|最終改正 令和8年7月|計画案の記載内容
- 障害のある人に対する相談支援について|厚生労働省|更新日の表示なし
- オンライン申請について-障害福祉サービス-|横浜市|2025-10-20更新
- 障害児支援利用計画・サービス等利用計画について|川崎市|2025-01-30更新
- 介護給付・訓練等給付のご案内|藤沢市|2026-10-05更新
- 就労選択支援の実施について|厚生労働省 障害福祉課長通知|2025-09-30最終改正
- 就労継続支援事業(B型)|横浜市 健康福祉局障害福祉保健部障害施設サービス課|2026-09-04更新
- 障害者の就労支援対策の状況|厚生労働省|更新日の表示なし
