就労継続支援B型のノルマと作業目標を知ろう

B型は、雇用契約を結ばずに働く機会を提供する福祉サービスです。
- 2006年の国の通知は作業量を本人の自由としています。
- 話し合って決める目標と、強制は別です。
- 未完成への罰として工賃を減らすことは認められません。
B型の作業にノルマはある?
2006年の国の通知は、作業量は本人の自由と示しています。
事業所の受注の目標と本人が担当する量を分け、どのように相談して決めるかを聞けます。

2006年の通知は、作業時間や出欠も本人の自由としています。
B型の目標と強制はどう違う?
自分で決めて見直せる目標と、達成を強いるノルマは違います。
本人が希望や負担を伝えた時に、作業の分担をどう見直すかも具体的に確かめます。

例えば「今日は10個を目安にする」と話し、疲れたら量を変えることができます。
B型の作業が終わらないと工賃は減る?
終わらなかったことへの罰として、工賃を減らすことは認められません。

札幌市は、作業内容ごとに工賃を定めることは可能と説明しています。 ただし、技能による差や未完成を理由とする制裁とは区別されます。
札幌市の2025年の資料では、作業の内容ごとに工賃を定めることと、技能による差を分けて説明しています。
工賃の決まりは、B型の工賃も参照できます。
B型の目標は個別支援計画とどう関係する?
本人の希望や状態を聞き、支援の内容を計画にまとめます。

計画は本人への支援を決めるものです。達成できないと罰を与えるためのものではありません。詳しくは個別支援計画へ。
B型で作業が遅いと怒られる?
遅さを責めるより、作業の量や手順を調整する相談ができます。
どの工程で迷うかを伝え、見本や説明の出し方を変えられるか相談できます。

例えば、封入作業を一度に全部行わず、折る作業と封入に分けます。
B型の納期が気になるときは?
納期がある仕事でも、本人の作業量の自由は変わりません。
自分の作業が途中になった場合に、どこまでを誰へ引き継ぐかも聞けます。

例えば、今日できる分を先に伝え、残りは職員と分担を話し合います。
B型の見学では何を聞く?
作業量の決め方と、終わらない時の扱いを聞きます。
一日の担当工程と質問する相手、休憩や終了の合図を同じ項目で確かめられます。

工賃規程を見せてもらい、作業の種類と支払いの決め方を確認します。
B型の工賃目標と自分の作業量は同じ?
事業所の工賃目標と、個人に作業を強いることは別です。

県は工賃向上に向けた事業や市町村の取組を紹介しています。 県の計画と、本人の作業量への強制は別です。
神奈川でB型のノルマに困ったら?
横浜市では各区の高齢・障害支援課に相談できます。

かながわ福祉サービス運営適正化委員会は、第三者として苦情を受けます。電話は 045-311-8861 です。
B型の作業量の相談は何を伝える?
いつ、誰に、何を言われたかを短くメモします。
取り組みやすかった条件と、支援があると試せそうな条件も添えると相談が具体的になります。

例えば「火曜日に未完成なら工賃を下げると言われた」と、聞いた言葉を残します。
B型の相談は誰にできる?
事業所の相談窓口のほか、外部にも相談できます。

横浜市福祉調整委員会は、福祉サービスへの苦情を受け、調査や調整を行います。 事業所を先に通さず、外部に相談することもできます。障害に応じた配慮を受けられない場合は、横浜市の差別相談窓口もあります。
B型で強いノルマを求められたら?
契約書や工賃の説明を保管し、外部の窓口にも伝えます。

作業が追いつかない時の具体的な相談は、作業ができないときも参考になります。
工賃の明細や作業内容の説明も一緒に残すと、何が起きたか伝えやすくなります。
作業量や納期の話を、本人の目標と分けて確認する
目標とノルマを、どのように聞き分けますか?
事業所の受注量、工程全体の納期、本人が担当する作業量を分けて説明してもらいます。目標があるという言葉だけでなく、何のために、誰と、どのように決めるかを聞きます。作業の速さに不安がある場合は、体験でどの支援があると進めやすいかを伝えられます。本人の希望と必要な支援を、計画の話し合いへつなげることが大切です。
作業が途中になった時は、何を確認しますか?
どこまで進んだか、残りを誰へ渡すか、次に再開する時はどうするかを聞けます。完成した数だけでなく、準備や見直しに時間がかかった場面も説明できます。途中で終えることに不安がある人は、作業の区切りや終了の合図を先に確認します。自分だけで納期全体を抱えるのではなく、担当する範囲と連絡の方法を明確にできます。
説明が分からず、作業が遅くなる時は?
どの手順で迷うかを、見本や実物を使って伝えられます。説明を一度に受けるより、一工程ずつ確かめたいという希望も話せます。質問する相手とタイミングが分かると、止まったままにならず相談しやすくなります。速さだけを目標にせず、正しく理解できた条件を振り返ることが、次の支援を考える材料になります。
注意を受けた時に、何を残しておけますか?
いつ、どの作業で、どのような説明や注意を受けたかを分けて残せます。自分が理解した内容と、まだ分からない内容を混ぜずに書くと、後で質問しやすくなります。事業所へ直接話すことが難しい場合は、相談支援の担当者などに、具体的な場面を伝える方法もあります。指導の内容と本人の受け止めを分け、必要な支援を相談するための情報にできます。
工賃の説明と、作業量の説明は同じですか?
作業をどう分担するかと、工賃をどう計算するかを別に確認します。担当した工程や集計期間が、工賃規程ではどのように扱われるかを聞けます。作業が途中だった場合や休んだ日の説明も、同じ規程のどの項目かを確かめます。できた数の印象だけで自分の金額を判断せず、明細や説明と合わせて確認することが大切です。
見学や体験で、どんな質問ができますか?
一日の担当工程、作業を終える合図、質問する相手、休憩の取り方を聞けます。注文が多い時の分担や、本人が不安を伝えた時の相談方法も確認できます。体験の後は、負担だった場面と支援が役立った場面を分けて残します。作業名や平均工賃だけで候補を選ばず、自分の希望と支援の中身を同じ項目で比べられます。
公的出典一覧

- 厚生労働省 就労継続支援事業利用者の労働者性に関する留意事項(2006年通知・台帳S034)URL:https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tb4762&dataType=1&pageNo=1
- 札幌市 指定就労継続支援B型の留意事項 Q2・Q3URL:https://www.city.sapporo.jp/shogaifukushi/siteisidou/documents/0627_thuuchi_1.pdf
- 厚生労働省 障害福祉サービスの設備及び運営に関する基準URL:https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=83aa8470
- 神奈川県 かながわ工賃アップ推進プラン第6期(台帳S030)URL:https://www.pref.kanagawa.jp/documents/26891/kouchin6plan.pdf
- 横浜市 各区の障害に関する相談窓口URL:https://www.city.yokohama.lg.jp/kenko-iryo-fukushi/fukushi-kaigo/fukushi/annai/madoguchi/sogo/mado1.html
- 神奈川県 福祉サービス利用者の苦情相談URL:https://www.pref.kanagawa.jp/docs/n7j/faq/p3214.html
- 横浜市 福祉調整委員会URL:https://www.city.yokohama.lg.jp/kenko-iryo-fukushi/fukushi-kaigo/chiikifukushi/chosei/system.html
- 厚生労働省 障害者の就労支援対策の状況(台帳S013)URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40524.html
- 神奈川県 工賃アップ推進の取り組みURL:https://www.pref.kanagawa.jp/docs/yv4/cnt/f5604/index.html
- 横浜市 障害者差別に関する相談URL:https://www.city.yokohama.lg.jp/kenko-iryo-fukushi/fukushi-kaigo/fukushi/sabetsu/syogaisyasabetsu-sodan/sodan.html
