就労継続支援B型で発達障害の困りごとに合う支援を探す

就労継続支援B型で発達障害の困りごとに合う支援を探す

B型は、雇用契約を結ばずに作業や働くための支援を受ける仕組みです。

病名だけで、使う支援や仕事を決めません。
教わり方や音など、自分に合う条件を比べます。
神奈川の窓口と見学で、使える方法を確かめます。
B型の利用や支援を相談するイメージ。
見学では、作業する場所と支援する人を確かめます。

たとえば、説明を聞くだけでは手順が分からない時です。見本を見せてもらい、自分でも試します。

発達障害がある人はB型を使えますか?

はい。制度の対象には、発達障害も含まれます。

発達障害がある人はB型を使えますか?

ただし、利用するには市町村の決定が必要です。

口頭の説明を覚えにくい時や、周りの音で疲れる時があります。何をする時につらいかを、やってみたいことと分けて残します。病名が分かったことと、使う支援が決まることは別の話です。

前に働いていた人なら、何が今は難しくなったかも話します。「立ち続けるのがつらくなった」など、自分の今の姿が伝わる言い方です。条件は下の注記で確かめられます。

対象は、働いた経験があり年齢や体力で会社で働くのが難しくなった人などです。50歳以上か障害基礎年金1級の人、就労選択支援などで課題を整理した人も含みます。

病名だけでB型の利用は決まらない

思い込み

発達障害なら誰でも使える?

制度の対象

条件を確かめ、市町村が決定

手帳の有無だけでも決めつけない

発達障害とはどんな状態ですか?

法律では、脳の働きに関わる障害とされています。

読む時や、何かに気を向ける時など、困る所は人で違います。

法律では、普通は幼い頃に現れることも定義に含めています。今使われる呼び名と、法律の用語が同じとは限りません。ここで自分の診断をしたり、人の性格を決めたりはしません。

名前を知っただけでは、自分がどこで困るかまでは分かりません。「私はこういう時につらいです」と、自分の言葉で伝えられます。よくできた時とつらかった時を、並べて残しておきます。

法の定義と、支援の例を読み分ける

法律の定義を読み、本人が困る場面と支援の方法を整理します。

法の定義と、支援の例を読み分ける
公的な資料示すこと読む時の注意
発達障害者支援法脳の働きに関わり、普通は幼い頃に現れる障害法律の定義。医学上の呼び名と同じではない
厚生労働省の教材伝え方・感覚面などの支援の例企業向け教材の代表例。人により違う

病名で作業・性格・利用可否を割り当てません。

手帳がなくても申し込めますか?

はい。横浜市は、診断書で申請できる場合を示します。

手帳がないだけで、使えないとは決まりません。

手帳はないけれど、病院で受け取った紙はある、という時です。その紙が何のための物かを見て、使える書類に当たるかを確かめます。持っていない物を、自分だけで判断して集め直しません。

「手帳はありませんが、この紙があります」と伝えます。「これでよいか、ほかに要る物があるか教えてください」と聞けます。書類があっても、それだけでB型を使えると決まるわけではありません。

手帳の有無で、そろえる物を分ける

手帳を持っていますか?

はい

受給者証の申請

対象条件と必要な物を確かめる

いいえ

診断書などの代替書類を確認

横浜市の例。市が対象を確かめる

発達障害のある人はB型で何をしますか?

作業をしながら、働くための支援を受けます。

発達障害のある人はB型で何をしますか?

何をやるかだけでなく、どう教わるかも大切です。

袋に物を入れる作業を、初めてやるとします。どの物を、どこに入れるかを見せてもらい、自分でも試してみます。手が止まったら、どこまでは分かったかを残しておきます。

ここでできたから、別の所でも同じようにできるとは限りません。どう教わり、どんな音の中でやったかも手がかりです。「見てからならできた」と、自分に合ったやり方を残します。

説明を聞き、見本で確かめ、小さく試す

1

作業を知る

何をどう作るか聞く

2

見本を見る

終わりの形と手順を見る

3

自分で試す

困った所と楽だった所を残す

B型を選ぶ時、発達障害の病名で決めますか?

いいえ。国の教材は、本人を知る人の助言を挙げます。

B型を選ぶ時、発達障害の病名で決めますか?

病名より、どんな時ならやりやすいかを比べます。

ここでの工夫は、国が企業向けに示した教材の例です。B型で使えるかは、見学などで実際に確かめます。

同じ作業でも、口で聞く方が分かる人と、紙で見る方が分かる人がいます。好きなことと、今できることも同じとは限りません。本人がどう感じたかを、周りの人の予想と分けます。

「私はこれをやってみたいです」と、まず話せます。「こうして教えてもらうと分かります」も大切なことです。何をやるかだけでなく、そこでどう過ごせそうかを比べてみましょう。

病名でなく、本人の条件を比べる

見る点本人の希望教わり方作業する場
やりたいこと本人の希望
やりたいこと自分がやりたいこと
教わり方
やりたいこと見本や紙で分かるか
作業する場
やりたいこと音や人の近さ

比べる軸

本人の希望

病名から職種を固定しない

教わり方

本人が試したことを残す

周りの予想と本人の気持ちは分ける

発達障害で説明が分かりにくい時は?

見本や短い手順で、作業の進め方を確かめます。

発達障害で説明が分かりにくい時は?

国の教材には、やって見せる例もあります。

ここでの工夫は、国が企業向けに示した教材の例です。B型で使えるかは、見学などで実際に確かめます。

「きれいに入れて」と言われても、どこまでそろえるか分からない時です。できた物を見てからやると、目指す形が見えるかもしれません。短い手順を紙に書く方法も、教材の例にあります。

「ここまではできましたが、次が分かりません」と伝えます。どこで手が止まったかが、相手に伝わる言い方です。見せてもらったら、自分でもやってみましょう。「このやり方なら分かる」と思えたかを残します。

教わり方を実物で確かめる

  • 完成した見本

    何を目指すか見える?

  • 短い手順

    どこからやるか分かる?

  • 聞き直す相手

    手が止まった時に話せる?

音や室温がつらい時はどうしますか?

国の教材には、音や室温を調整する例があります。

いつつらくなったかと、どうすれば楽かを伝えます。

ここでの工夫は、国が企業向けに示した教材の例です。B型で使えるかは、見学などで実際に確かめます。

人の声が重なると、話を聞くのがつらくなる時です。いつ、どんな音が気になったかを分けて残します。音を小さくする物を使うか、座る所を変えるかも、試したい点です。

教材には、イヤーマフを使う例や、つい立てで場所を分ける例があります。「これを使うと、少し楽になりそうです」と話せます。静かなら誰にでも合う、という意味ではありません。

気になる刺激と、試す工夫を分ける

比べる点音人の近さ室温
教材の例音
教材の例イヤーマフを使う
人の近さ
教材の例つい立てで場所を分ける
室温
教材の例温度を調整する

本人ならどうか

音

楽になるかを試す

人の近さ

つらい時のことを残す

見学で設備と使い方を確かめる

発達障害で読み書きが苦手な時は?

国の教材は、文字や行間を広げる例を示します。

発達障害で読み書きが苦手な時は?

どのくらいなら読めるか、どうなら伝わるかも考えます。

ここでの工夫は、国が企業向けに示した教材の例です。B型で使えるかは、見学などで実際に確かめます。

小さな文字を追うと、どこまで読んだか分からなくなる時です。文字を大きくしたり、行の間を空けたりすると、読みやすいかを比べます。話して伝える方が楽かどうかも手がかりです。

「読むのはつらいですが、話を聞くと分かります」と言う方法があります。「この大きさなら、どこまで読んだか分かります」とも話せます。どんな見え方なら楽かを、自分で試せるとよいでしょう。

読み書きの負担と、試してみる方法

企業向け教材にある工夫を、見学で試せるか聞きます。

読み書きの負担と、試してみる方法
困ることの例教材にある工夫本人が確かめる点
文字を追いにくい文字を大きくする・行間を空けるどの見え方なら読みやすいか
読み書きだけでは伝えにくい得意な方法で理解し、表現する話す方法などで伝わるか

読む・聞く・話す方法を試し、自分が楽に伝えられる方法を選びます。

発達障害のある人がB型の見学で見る所は?

見本の見やすさ、周りの音、相談する相手を見ます。

発達障害のある人がB型の見学で見る所は?

国の指針は、体験して選ぶ工夫も示します。

ここでの工夫は、国が企業向けに示した教材の例です。B型で使えるかは、見学などで実際に確かめます。

見学では、説明を聞いただけのことと、自分がやってみたことを分けます。見本は読みやすかったか、声をかけたい時に話せたかを残します。よい所を選ぶ前に、自分にとってどうだったかを見るためです。

「このやり方なら、どこから始めるか分かりました」と書く形です。「この音が続くと疲れそうでした」も並べられます。帰った後まで振り返ると、次に確かめたいことが見えてきます。

見学で試したことを残す

  • 教わり方

    自分で始められた?

  • 周りの刺激

    つらい音はなかった?

  • 話せる相手

    困った時に声をかけられた?

発達障害の困りごとをB型の計画へどう伝えますか?

困る場面と、分かりやすい方法を一緒に伝えます。

発達障害の困りごとをB型の計画へどう伝えますか?

B型の計画は、サービス管理責任者が作ります。

口で聞くと忘れてしまうけれど、見本があるとできた時です。できなかったことだけでなく、助かったやり方も伝えます。どんな支援をするかを考える時の手がかりになります。

作った計画は、説明を受け、文書で同意して受け取ります。「自分が話したことは、どう書かれましたか」と読んでみましょう。ほかの計画と同じ物だと思わず、どの紙の話かも確かめます。

本人のメモを、計画へ伝える

1 本人のメモ

困る場面口で聞くと忘れる

助かった方法見本があるとできた

2 計画を作る人へ伝える

B型の計画は、サービス管理責任者が作る

必要なら助けを借りる

本人が望む範囲で、家族や支援者と整理する

3 書かれた内容を確かめる

メモの内容が計画に書かれているか一緒に見る

暮らし全体の計画は、相談支援事業所などが作ります。メモは伝え方の例で、決まった様式ではありません。

B型の費用は発達障害の病名で決まりますか?

いいえ。利用料の上限は、世帯の所得で分かれます。

B型の費用は発達障害の病名で決まりますか?

18歳以上は、原則として本人と配偶者の所得を見ます。

親と同じ家で暮らしているから、親の収入で決まると思う時です。ふだん一緒に暮らす人と、制度で所得を見る世帯は同じではありません。施設に入所する18・19歳は、別の範囲です。

上限をそのまま毎月払うとは限りません。実際には、サービス費の1割と上限のうち低い方です。食事代などの実費は別にして、利用料の記事で自分の区分を確かめられます。

月の上限は0円、9,300円、37,200円の区分です。一般1は、市町村民税がかかる世帯です。所得割が16万円に満たないことも条件です。20歳以上で施設に入所する人と、グループホームの人は除きます。

利用料と実費を分ける

事業所

工賃

受け取る

本人

事業所など

利用料・実費

払う

本人

利用料には月の上限。食事代などは別。病名で額を決めない

発達障害のある人のB型は神奈川のどこで探せますか?

神奈川では、住む市や地域の一覧から探せます。

発達障害のある人のB型は神奈川のどこで探せますか?

横浜市の相談先は、区の高齢・障害支援課です。

家から近い所でも、教わり方が自分に合うかは別の話です。地域の一覧で気になる所を見つけたら、何を試してみたいかを書いておきます。検索の結果だけで、利用できるかや空きまで決めません。

まず、自分が住む市と、通いたい所がある市を分けます。そこへ行きたいだけで、今すぐ使えるとは限りません。何から始めればよいかは、住む市で確かめます。

神奈川で、近くの候補と住む市の窓口を探す

642153
  • 1横浜
  • 2川崎
  • 3横須賀三浦
  • 4県央
  • 5湘南しょうなん
  • 6県西

地域の位置の目安です。事業所を探す所と、住む市で申し込む窓口は別です。

横浜市は、区の高齢・障害支援課です。高校3年生まで、こども家庭支援課が窓口となる区もあります。

川崎市は、区の高齢・障害課です。身体や知的は障害者支援係、精神は精神保健係へ進みます。

相模原市は、中央高齢・障害者相談課など住所ごとに分かれます。藤沢市の窓口は、障がい者支援課です。

B型以外の働き方も選べますか?

はい。就労選択支援は、本人が働き方を選ぶ支援です。

2025年10月から始まりました。初めてB型を使う人にも関わります。

働きたいけれど、今は何を選ぶとよいか迷う時です。どんな作業ならやれそうか、どんな手助けがあるとよいかを整理します。結果だけで、誰かが行き先を決める支援ではありません。

新しくB型を使う時は、先にこの支援を使うのが原則です。ただし、年齢や働いていた時の事情などで例外もあります。詳しい条件は、就労選択支援の記事と住む市で確かめます。

本人が望む働き方を整理する

B型以外の働き方も比べたい?

はい

希望と要る支援を一緒に整理

就労選択支援などを活用

いいえ

B型でやりたいことを整理

初めて使う時の原則と例外は市で確認

出典一覧
  1. [1]障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(障害者総合支援法・平成17年法律第123号)。発行元:e-Gov法令検索。時点:2026年10月18日取得の現行条文。
  2. [2]就労継続支援事業(B型)。発行元:横浜市。時点:2026年9月4日更新。
  3. [3]介護給付費等に係る支給決定事務等について(事務処理要領)最終改正 令和8年7月。発行元:厚生労働省。時点:2026年7月版。
  4. [4]発達障害者支援法(平成16年法律第167号)。発行元:e-Gov法令検索。時点:2026年10月18日取得の現行条文。
  5. [5]発達障害の特性(代表例)(事業主向け e-ラーニング)。発行元:厚生労働省。時点:現行公表・2026年10月19日確認。
  6. [6]オンライン申請について-障害福祉サービス-。発行元:横浜市。時点:2025年10月20日更新。
  7. [7]障害者総合支援法施行規則(平成18年厚生労働省令第19号)。発行元:e-Gov法令検索。時点:2026年10月18日取得の現行条文。
  8. [8]指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準(平成18年厚生労働省令第171号)。発行元:e-Gov法令検索。時点:2026年10月18日取得の現行条文。
  9. [9]障害福祉サービスの利用等にあたっての意思決定支援ガイドラインについて(平成29年3月31日 障発0331第15号)。発行元:厚生労働省。時点:2017年3月31日通知。
  10. [10]障害のある人に対する相談支援について。発行元:厚生労働省。時点:現行公表・2026年10月19日確認。
  11. [11]障害者の利用者負担。発行元:厚生労働省。時点:現行公表・2026年10月19日確認。
  12. [12]障害福祉サービスの利用手続き。発行元:横浜市。時点:現行公表・2026年10月19日確認。
  13. [13]障害児支援利用計画・サービス等利用計画について。発行元:川崎市。時点:現行公表・2026年10月19日確認。
  14. [14]障害福祉サービス・障害児通所支援等。発行元:相模原市。時点:現行公表・2026年10月19日確認。
  15. [15]介護給付・訓練等給付のご案内。発行元:藤沢市。時点:現行公表・2026年10月19日確認。
  16. [16]就労選択支援の実施について(障障発0331第3号 令和7年3月31日/最終改正 障障発0930第3号 令和7年9月30日)。発行元:厚生労働省。時点:2025年9月30日改正・2025年10月開始。