就労定着支援の利用条件は?就職前の支援と働き始めた時期で整理

就労定着支援は、就職後の生活や仕事を支える福祉サービスです。
就職してから、相談したいことが出てくる時もあります。仕事の進め方だけが悩みとは限りません。生活の変化も、働き続けることに関わります。就労定着支援は、その両方をつなぐ支援です。
ただ、働いていることだけでは条件はそろいません。前に使った支援と、今の働き方を分けて見ます。この記事では、相談に持っていく内容まで整理します。
就労定着支援の利用条件は何ですか?
対象の福祉サービスを経て就職した人が対象です。就職後6か月を過ぎたことも条件です。2026年7月版の国の手引きによります。

前に使ったサービスには、就労移行支援などがあります。その支援を経て、会社などに新たに雇われた人です。仕事を続けるための相談や助言を受けます。
さらに、就職に伴う生活の変化にも目を向けます。横浜市は、生活面に課題がある人を対象としています。本人との相談をもとに、支える内容を考えます。
そのため、病名だけで使えるかは決まりません。手帳があることだけで決まるものでもありません。前のサービス歴、就職後の期間、困りごとを見ます。
条件の早見表
B-GO!の整理:前の支援と今の暮らしを分ける
| 見るところ | そろえる内容 |
|---|---|
| 就職前 | 対象の福祉サービスを使ったか |
| 働き方 | 会社などに新たに雇われたか |
| 就職後 | 働き続けている期間 |
| 生活面 | 就職に伴って生じた困りごと |
| 手続き | 市区町村の支給決定と受給者証 |
就職後6か月を過ぎた人が対象です。2026年7月版の国の手引きによります。
この表は、申し込み前の整理に使えます。自分だけで可否を決めるための表ではありません。市区町村が計画などをもとに、支給決定をします。
相談では、当てはまりそうな点から話せます。分からない点は、分からないまま書いておけます。たとえば、前の事業所の名前だけでも残します。正式なサービス名とは、分けてメモにしておけます。
条件と困りごとは、別の欄にすると伝えやすくなります。対象となる経緯があるかを先に整理します。そのうえで、今どんな支えがほしいかを伝えます。
就労定着支援の利用条件になるサービス歴は?
生活介護、自立訓練、就労移行支援が入ります。就労継続支援A型・B型を経た就職も入ります。

就労移行支援を使った人だけが対象ではありません。A型やB型から、会社などへ就職した人も含みます。生活介護や自立訓練を経た人も対象に入ります。
ここで見るのは、事業所の呼び名だけではありません。実際に使っていたサービスの種類です。同じ運営元でも、扱うサービスは分かれています。相談メモには、受給者証にある名前を写せます。
また、A型に通っていることと、その後の就職は別です。国は、A型自体を就労継続支援と説明しています。就労定着支援は、そこから一般就労へ進んだ後の支援です。
前のサービスと就職後を比べる
B-GO!の比べ表:今いる場と就職への経緯
| 前に使った支援 | 就職後に見ること |
|---|---|
| 生活介護・自立訓練 | その支援を経て会社などへ就職したか |
| 就労移行支援 | 就職後も働き続けているか |
| 就労継続支援A型・B型 | 一般就労へ移った経緯があるか |
B型では、雇用契約を結ばずに作業をします。B型に通うことと、会社に雇われることは分けます。工賃を受け取っていたことだけで決めないでください。就職先での雇用とのつながりを見ます。
相談では、前の事業所名とサービス名を伝えます。そこから就職までの経緯も短く書けます。手元の書類で分からない点は、空けておいて構いません。
就労定着支援の利用条件は就職後いつから?
通常は、就職して6か月を過ぎてからです。2026年7月版の国の手引きが示しています。

使い始める時期は、内定が出た日では決まりません。国の説明は、雇われて働き続けた期間を見ています。相談メモには、実際に働き始めた日を書きます。
就職後6か月を過ぎたことが、対象の区切りです。厚生労働省の説明です。働いている人が、すぐ使い始める仕組みではありません。
一方、使い始める前でも、相談したい内容は書けます。困りごとと、サービス開始の時期を分けて考えます。開始の条件が整う日まで、悩みを隠すことはありません。今つながっている担当者へ、状況を伝える文を作れます。
就職から定着支援へ
就職日と使い始める時期を分ける
働き始める
雇われた日をメモする
暮らしの変化を見る
仕事と生活の困りごとを書く
条件をそろえる
支給決定を受けて使う
対象は就職後6か月を過ぎた人です。2026年7月版の国の手引きによります。
期間が過ぎただけで、手続きが終わるわけではありません。市区町村への申し込みと、支給決定がいります。受給者証を受け取り、事業所と契約して使います。
開始を考える時は、希望する時期も書いておけます。就職日とは、別の欄にすると混ざりません。「働き始めた日」と「使いたい時期」を並べます。そのうえで、手続きの進み具合も一緒に整理します。
休職から戻った人は、数え始める日が異なります。働く時間を延ばすために支援を使った人も同じです。その人たちの扱いは、後の章で分けて説明します。
就労定着支援の利用条件になる困りごとは?
就職に伴って生じた、生活や社会生活の課題です。仕事を続けるための相談や、関係先との調整をします。

就労定着支援は、仕事の練習だけをする場ではありません。本人の話を聞き、生活面の課題も整理します。会社や福祉サービス、医療とのつながりも扱います。
横浜市も、本人との相談から課題をつかむと説明します。そのうえで、会社や関係先と連絡を取ります。本人だけに、すべての話し合いを任せる形とは異なります。
相談メモでは、病名の説明だけにしなくて大丈夫です。「就職して、何が変わったか」から書けます。仕事の日と休みの日の違いも、言葉にしてみます。何に困り、どこを手伝ってほしいかを分けます。
本人を中心に支援をつなぐ
生活の相談を、会社や関係先との調整へつなぐ
本人と就労定着支援の事業所
困っていることを一緒に整理
会社
働き続けるための連絡や調整
福祉の関係先
暮らしを支えるサービスとの連絡
医療の関係先
支援にいる連絡や調整
たとえば、メモには次のような書き方ができます。「帰宅すると疲れて、家のことが進まない」。「困ったことを、会社でうまく話せない」。自分の言葉のまま、短く残しておけます。
その横に、就職してから変わった点を書きます。通う先、生活の流れ、人との関わりなどです。困りごとの名前を、むずかしい言葉に直すことはありません。相談で話したい場面が伝わる形にします。
支援の中身は、困りごととつながっているかを見ます。話を聞くだけか、会社との調整も扱うかを分けます。国の説明には、相談と連絡調整の両方があります。
自分で話せることと、手伝ってほしいことも書けます。本人の希望が分かると、相談の出発点になります。すべてをまとめて話すより、場面ごとに並べておけます。
就労定着支援の利用条件に手帳は必須ですか?
手帳以外の書類で、対象を確かめる道もあります。精神障害では、診断書なども国が挙げています。2026年7月版の国の手引きによります。

ただし、手帳がいらないかは、一律には分けられません。障害の区分によって、確かめる書類が異なります。国の手引きは、身体障害では手帳を挙げています。精神障害や知的障害では、ほかの道も示しています。
精神障害では、診断書や年金を示す書類などがあります。自立支援医療の受給者証も、例に入っています。使える書類は、今持っている物をもとに整理します。
対象の難病がある人も、手帳がなくても申請できます。病気が分かる診断書などを、市区町村へ持っていきます。2025年4月からの厚生労働省の案内です。
手帳の有無だけで止めない
障害を確かめる書類と、定着支援の条件は別に見る
障害者手帳を持っていますか?
書類を整理する
前の支援と就職後の経緯も見る
区分ごとの書類を見る
診断書などを使う道もある
対象となる障害には、身体・知的・精神が含まれます。精神には、発達障害も含まれます。国が決めた難病なども、法律の対象です。
ここでいう対象と、定着支援の条件は分けて考えます。障害を示す書類があっても、それだけではそろいません。前のサービスを経た就職か、という点も見ます。
病名から、支援の向き不向きを決めることもありません。自分が困っている場面を、別に書いておけます。書類の話と、助けてほしい内容が混ざらずに済みます。
障害者手帳と、障害福祉サービスの受給者証も別です。サービスを使う時は、市区町村の支給決定を受けます。その後に受給者証を受け取る流れです。
就労定着支援の利用条件は復職した人にもある?
休職中に対象の支援を使い、復職した人も含まれます。復職日から6か月を数えます。2026年7月版の国の手引きによります。

新しく会社に入った人だけが対象ではありません。病気や障害で休職し、支援を経て戻った人も含みます。厚生労働省のサービス説明にも書かれています。
ただ、復職したことだけでは条件はそろいません。休職中に、どの福祉サービスを使ったかも見ます。会社の復職の仕組みと、福祉サービス歴を分けます。
働く時間を延ばすため、一時的に支援を使う道もあります。その時は、支援が終わった日の翌日が区切りです。そこから6か月を数えます。2026年7月版の国の手引きによります。
復職では、数え始める日を分ける
思い込みをほどく:入社日だけで考えない
| 思い込み | 見るところ |
|---|---|
| 新しく就職した人だけ | 対象の支援を経て復職した人も含む |
| 前の入社日から数える | 復職に向けた支援では復職日を見る |
| 時間を延ばした日だけを見る | 対象の支援が終わった日も整理する |
相談メモには、休職に入ったことも書いておけます。次に、その間に使ったサービスを並べます。最後に、会社へ戻った日を添えます。出来事の順が分かる形にしておきます。
働く時間を延ばした人は、別の欄を作れます。使った支援と、その支援が終わった日を書きます。復職に向けた支援なのかも、分けて伝えます。数え始める日が違うためです。
自分で、どの型かを決めきれないこともあります。その時は、経緯を省かずに持っていけます。「会社で働いていた」だけでは伝わらない部分です。支援を使った理由と、戻った流れも残します。
今も休職中なら、まだ復職後の期間ではありません。今の状態と、戻った後に考える支援を分けます。国の対象は、支援を経て復職した後の人です。
就労定着支援の利用条件には期間の上限もある?
横浜市の対象は、就職後6か月以上42か月未満です。2026年9月4日更新の案内によります。

使い始める時期だけでなく、終わる側も見ます。横浜市は、就労を続けている期間で対象を示しています。申し込んだ日だけを、出発点にする書き方ではありません。
埼玉県の公的な支援機関も、使える期間を示しています。就職後、半年を経てから3年間という案内です。2025年4月28日掲載の資料です。
同じ案内は、就職後3年6か月以上の人を除いています。2025年4月28日掲載の、その機関の対象の説明です。後から申し込めば、終わりも同じだけ延びるとは読めません。
始まりと終わりを一緒に見る
横浜市の対象となる時期を整理
就職した日
期間を考える出発点
使える時期に入る
支援歴や課題も合わせて見る
終わる側も見る
申し込み日だけでは考えない
横浜市は就職後6か月以上42か月未満です。2026年9月4日更新の案内です。
これから使う人は、就職日から整理できます。すでに使っている人は、受給者証も並べます。自分に決まっているサービスと、その期間を見ます。制度の対象となる時期とは、欄を分けておけます。
神奈川県は、受給者証の後に契約する流れを示します。使うサービスの種類や量は、市区町村が決めます。事業所と話ができても、支給決定とは別です。
期間が気になる人は、希望する開始時期も書けます。その横に、今も働き続けていることを添えます。日付を並べると、どこが不明かも分かります。思い出せない日を、推測で埋めることはありません。
就職日と復職日がある人は、両方を残します。使った支援の経緯によって、起点が異なります。前の章の整理と合わせて、相談へ持っていけます。
就労定着支援の利用条件を満たした後の手続きは?
市区町村に申し込み、支給決定を受けます。受給者証を受け取った後、事業所と契約します。

対象になりそうでも、申し込みは別に行います。前の事業所とのつながりだけでは終わりません。神奈川県は、住んでいる市区町村への申請を案内します。
使う内容を考える時は、サービス等利用計画案があります。市区町村は、その計画案もふまえて決めます。支える内容と本人の暮らしを、つなぐための書類です。
計画の相談では、使いたいサービス名を伝えます。そのうえで、仕事と生活の困りごとを並べます。「働き続けたい」という希望も添えられます。前のサービス歴だけで、話を終えない形にします。
申し込みから使い始めるまで
条件の整理と、サービスを使う手続きをつなぐ
市区町村へ
使いたい内容と今の状況を伝える
受給者証を受け取る
計画案などをふまえて市区町村が決める
事業所と契約する
決まった内容に沿って使い始める
横浜市は、申請書を窓口でも渡すと案内しています。サービスの支給申請に使う書類があります。自分で作った相談メモは、申請書と分けて持てます。
窓口へ話す前に、正式な名前を覚えきることはありません。「就労定着支援を使いたい」と書いておけます。前の事業所名と今の職場を、続けて伝える形でも構いません。
受給者証が出たら、使うサービスの欄を見ます。希望した内容と、決まった内容を分けて読みます。前に持っていた受給者証と、今の証も分けます。サービスごとの支給決定を、混ぜずに整理できます。
書類の話だけで疲れる時は、困りごとのメモを先に作れます。長い説明文にせず、場面ごとの短い文で十分です。使う目的が伝わるよう、自分が助けてほしい点を残します。
就労定着支援の利用条件をどこに相談する?
住んでいる市区町村の障害福祉の担当課です。申請先は、職場のある地域とは分けて考えます。
現在の勤務先、就職した時期、これまで利用した支援を説明し、今回の利用に必要な確認や手続きを聞きます。

住んでいる市区町村へ申し込む
全国共通の入口と、窓口を探す手順
| 住まい | 住民票のある市区町村を確認 |
|---|---|
| 担当課 | 市区町村の公式サイトで障害福祉を探す |
| 伝えること | 前の支援・就職日・今の困りごと |
就労定着支援の利用条件に合わない点がある時は?
前のサービス歴と、就職後の期間を分けて見ます。対象の支援を経た就職かが、国の条件です。

「働いているから対象」とだけ考えると、見落としが出ます。先に見るのは、就職までに使ったサービスです。対象のサービスを使わず就職した時は、経緯をそのまま伝えます。使っていない支援を、メモに足すことはありません。
まだ就職後6か月を過ぎていない人もいます。その人は、開始の時期に関する条件を整理します。2026年7月版の国の手引きが示す区切りです。
前の事業所名は分かっても、サービス名が不明な人もいます。その時は、条件に合わないと決めつけずに残します。受給者証など、手元の書類で読める名前を書きます。分からない部分を、別の欄にしておけます。
合わない点と、不明な点を分ける
B-GO!の確認メモ:相談で伝える内容
前のサービス歴
使った・使っていない・名前が不明
今の働き方
一般就労か、福祉サービスを使う場か
就職への経緯
新たな就職か、支援を経た復職か
今の困りごと
サービスの条件とは別に残す
今もA型・B型を使っている人は、場の違いも整理します。国は、それらと就労定着支援を別のサービスとしています。今使う支援の話と、一般就労後の話を分けます。
また、対象の時期を過ぎているか気になる人もいます。横浜市は、就職後42か月未満という範囲を示します。2026年9月4日更新の、その市の案内です。
制度の条件と、困っていることは別に残せます。「この支援を使えるか」と「助けてほしいこと」です。相談では、その両方を短く伝える形にします。窓口へ渡すメモを、可否だけで終わらせない工夫です。
市区町村の担当課には、今の状態をそのまま伝えます。自分で別の制度名を選びきることはありません。使った支援と、今の暮らしを省かずに持っていけます。
就労定着支援の利用条件を相談する前のメモは?
前のサービス名と、就職への経緯をそろえます。生活面の困りごとも、別の欄に書きます。

まず、前に使った事業所の名前を残します。続けて、分かる範囲で正式なサービス名を書きます。受給者証が手元にあれば、その記載を写せます。事業所の名前だけとは、区別しておけます。
次に、就職した日と、今の職場を書きます。休職から戻った人は、その経緯も添えます。支援を使い終えた日が分かる時は、一緒に残します。数え始める日を分けるための材料です。
その後に、生活で変わったことを書きます。何がうまくいかず、どこで困っているかを残します。会社へ自分で話せることも、分けておけます。手伝ってほしい内容が見えるメモにします。
相談へ持ち帰るメモ
B-GO!の持ち帰り用:書けるところから記入
| 書く項目 | メモの形 |
|---|---|
| 前の支援 | 事業所名/サービス名 |
| 今の仕事 | 職場/就職日/働いている状況 |
| 復職などの経緯 | 使った支援/戻った日/支援が終わった日 |
| 暮らしの変化 | 就職後に困ったこと/助けてほしいこと |
| 手元の書類 | 受給者証/障害を示す書類 |
このメモは、申請書の代わりではありません。自分の状況を、相談で伝えるために使えます。決められた申請には、市区町村の書類を使います。横浜市も、窓口で申請書を渡すと案内しています。
分からない点は、「不明」と書いて残せます。サービス名を思い出せない時も、そのままで構いません。書類が見つからないことと、支援を使っていないことは別です。分かっている事実だけを、先に並べます。
相談の最後に、次に行う手続きをメモできます。計画の相談なのか、申請書を出す段階なのかを分けます。市区町村の支給決定と、事業所との契約も分けます。使い始めるまでの流れを、見失わずに済みます。
就労定着支援の条件は、就職前と就職後のつながりです。前の支援、働き始めた経緯、今の困りごとを並べます。その内容を、住んでいる市区町村へ伝えるところから進めます。
出典
- 障害者の就労支援対策の状況|厚生労働省
- 障害福祉サービスの内容・就労定着支援|厚生労働省
- 就労定着支援事業|横浜市
- 障害福祉サービスを利用するには|神奈川県
- 介護給付費等に係る支給決定事務等について|厚生労働省
- 就労定着支援|仙台市
- 就労定着支援|発達障害情報のポータルサイト
- 障害者総合支援法の対象となる難病が追加されます|厚生労働省
- 就労定着支援|埼玉県総合リハビリテーションセンター
- 障害福祉サービスの利用手続きについて|横浜市
- 障害福祉分野に関する主な問合せ先一覧|川崎市
編集方針:公的資料との照合と、本文・図の表示点検を行っています。
