障害のある子の将来は、今から何を考えればよいですか?

障害のある子の将来は、今から何を考えればよいですか?

執筆:B-GO! 編集部

将来の準備は、子どもとこれからの暮らしを考えることです。

進学や仕事を、今すぐ一つに決めなくても大丈夫です。今の生活を手がかりに、少しずつ選択肢を知ることができます。

障害のある子の将来は、どこから考えますか?

こども家庭庁は、乳幼児期から学校卒業までの支援を示しています。

将来の相談は、ふだんの様子から始める
  1. 見つける遊びや食事、移動で好きな場面を見る
  2. 残すできたことと、助けが役立った場面を書く
  3. つなぐ次の相談でメモを見せる
障害のある子の将来は、どこから考えますか?
01 手順
好きなこと → 役立った助け → 次に試すこと

好きなことや、心地よい時間から始めます。将来の職業だけを決める必要はありません。食事、遊び、移動なども暮らしの一部です。できたことと、助けが役立った場面を残します。

就学前の子どもの将来は、何を見て考えますか?

文部科学省は、通常の学級や特別支援学校などを示しています。

園で分かったことを、就学相談へ
  1. 園や家好きな遊びや、落ち着く場所・音を見つける
  2. 就学相談本人と保護者が考えていることを伝える
  3. 次の学校園で役立った伝え方を引き継ぐ
就学前の子どもの将来は、何を見て考えますか?
04 時間の流れ
今:遊びや生活 → 就学の相談 → 学校へ伝える

遊びや毎日の生活で、好きなことを見ます。音や場所など、落ち着きやすい条件も残します。就学の相談では、本人と保護者の意見も踏まえます。園で役立った伝え方を、次の場へ伝えられます。

小学生の子どもの将来は、今の学びとつながりますか?

文部科学省は、学びと将来のつながりを見通す教育を示しています。

楽しく参加できた場面を、次の学びに生かす
  1. 振り返る授業や遊びの写真を見ながら、本人が好きだった活動を選ぶ
  2. 助けを探す分かりやすい説明や、安心して参加できた場面を思い出す
  3. もう一度試す同じ助けが次の活動でも役立つか見る
小学生の子どもの将来は、今の学びとつながりますか?
07 確かめる
楽しかったこと|安心できた場面|役立った助け

授業や遊びで楽しかったことを振り返れます。たとえば、写真を見て好きな活動を選びます。できたかどうかだけでなく、どんな助けがあったかも残します。本人が安心して参加できた場面が、次の工夫の手がかりです。

中学生の子どもの将来は、何を調べますか?

学びの場には、通常の学級や特別支援学級などがあります。

進路の候補を比べるときに聞くこと
本人の希望
どんな授業や活動をやってみたい?
通い方
通学の道や移動にどんな助けがいる?
学校での支え
休める場所や相談先はある?
中学生の子どもの将来は、何を調べますか?
12 早見表
調べる:学び方・通い方/伝える:本人の希望・役立つ配慮

中学の後の学び方と、必要な支えを考えます。本人がやってみたいことを先に聞きます。通学の方法や、休める場所も調べる材料です。今の学校で使えた配慮を、次の学校へ伝えます。

高校や高等部では、子どもの将来をどう確かめますか?

文部科学省は、早い段階から進学や就職の準備を示しています。(2021年)

見学・体験を、次の選択につなげる
  1. 体験する作業だけでなく、移動と休み方も見る
  2. 分けて記録本人が感じたことと、必要だった助けを別々に書く
  3. 次を決める続けたいことと、次に変えたいことを話す
高校や高等部では、子どもの将来をどう確かめますか?
03 分岐
体験した → 感じたことを振り返る / まだ → 見学から知る

見学や体験で、やってみたいことを確かめます。本人が感じたことと、必要だった助けを分けて残します。作業の内容だけでなく、移動や休み方も見ます。体験の後は、続けたいことと変えたいことを話します。

子どもの将来に、B型などの昼の場はどう関わりますか?

B型は、雇用契約を結ぶ働き方が難しい人を支えます。(第6条の10)

卒業後の日中の選択肢
一般の仕事
支援を使いながら仕事を探す道もある
就労継続支援A型
原則は雇用契約を結んで働く。例外もある
就労継続支援B型
雇用契約を結んで働くことが難しい人に作業や支援の機会
生活介護
昼の介護や活動を支える
子どもの将来に、B型などの昼の場はどう関わりますか?
02 比べる
一般の仕事:会社などで働く|A型:原則は雇用契約|B型:雇用契約を結ばない働く場|生活介護:昼の介護や活動

大人の昼の過ごし方には、いくつかの選択肢があります。一般の仕事も、支援を使いながら探せます。A型は原則、雇用契約を結ぶ働く場です。例外として契約を結ばない利用もあります。(第190条)生活介護は、昼の介護や活動の場です。本人の希望や必要な支えをもとに考えます。

子どもの将来を考える時、本人の思いをどう聞きますか?

こども家庭庁の手引きは、絵カードや写真の活用を示しています。(2024年)

本人が答えやすい方法で希望を聞く
  1. 選びやすくする言葉にしづらいときは、写真や絵カードを見せる
  2. 反応を待つ選んだものや、表情・動きに出た反応を見る
  3. 確かめ直す大人の希望と分け、本人が示したことを記録する
子どもの将来を考える時、本人の思いをどう聞きますか?
09 思い込みと確かめ
大人が答えを急ぐ → 写真や絵を使い、本人の反応を待つ

言葉だけで答える形に限りません。写真を二つ見せて、好きな方を選ぶ方法もあります。表情や動きも見ながら、伝えやすい形を探します。大人が決めた答えを、本人の希望として扱わないことも大事です。

子どもの将来へ、学校での助けをどうつなぎますか?

手引きは、本人と保護者の意見を分けて記録するよう示しています。(2024年)

学校から次の場へ渡すメモ
本人の希望
好きな活動、続けたいこと
家族が気づいたこと
心配なこと、生活で困りやすい場面
役立った助け
静かな場所で休むなど、実際に試した方法
共有する前
何を誰に伝えるか、本人と家族で相談する
子どもの将来へ、学校での助けをどうつなぎますか?
08 誰が支える
中心:本人の思い / 家庭・学校・福祉が、役立つ助けをつなぐ

本人が好きなことと、家族が心配なことは別々に残します。たとえば、静かな場所で休むと落ち着いた経験です。次の学校や支援者へ、役立った方法を伝えられます。何を誰に共有するかは、本人と家族で相談します。

子どもの将来が気になる時、誰に相談できますか?

神奈川県立総合教育センターは、学校や家庭の相談を受けています。(2026年7月更新)

困りごと別に相談先を選ぶ
学校・学び方
学校や地域の教育相談窓口
暮らしや福祉
市区町村の福祉窓口、相談支援事業者
仕事探し
ハローワークの相談窓口
子どもの将来が気になる時、誰に相談できますか?
06 地域
神奈川:県立総合教育センター 教育相談課|住むまち:市町村の障害福祉の窓口|仕事:ハローワーク

来所による相談は電話で予約します。教育相談課の案内から、予約先を確認できます。全国では、市町村や相談支援事業者が福祉の相談先です。仕事の相談はハローワークでもできます。障害者手帳がなくても利用できます。

子どもの将来を話す前に、何をメモしますか?

意思を支える手引きは、表情や行動などの記録を示しています。(2024年)

話し合いに持っていくメモ
  1. 好きなこと本人が好きなことと、安心できた助けを書く
  2. 希望を分ける本人の希望と家族の希望を別の欄にする
  3. 次に試す行動を一つ決め、後で本人の思いをもう一度聞く
子どもの将来を話す前に、何をメモしますか?
10 持ち帰る
□ 今の時期 □ 本人の思い □ 家族の思い □ 役立った助け □ 次に聞くこと

まず、本人が好きなことを書きます。次に、安心できた助けを一つ残します。本人の希望と、家族の希望は分けます。話し合いの後は、次に試すことを一つ決めます。時間がたったら、本人の思いをもう一度聞けます。

子どもの将来を、今の希望と次の相談から考える

将来の進路は、何から聞き取りますか?

好きな活動、落ち着いて過ごせる場所、疲れやすい場面など、現在の暮らしから整理します。家族の希望と、子ども本人が示している希望を分けて残します。仕事や住まいの名前を先に決めるより、どんな支援があれば選択肢を試せるかを考えます。学校や地域で既に受けている支援も、相談の材料になります。

見学や体験の後に何を残しますか?

できた作業だけでなく、説明の分かりやすさ、人との距離、休憩、移動の負担を記録します。本人が言葉で説明しにくい場合は、様子を見た事実と家族の解釈を分けます。その日の印象だけで将来の利用を決めず、次に試したい条件を支援者と話し合います。体験の情報を共有する範囲も確認します。

家族だけで決めにくいときは?

学校での進路相談と、福祉サービスに関する自治体の相談をつなげられるか確認します。卒業などの節目に必要な手続きは、担当者へ時期を聞いて記録します。利用できる制度を年齢や名称だけで自己判断せず、本人の状況を説明して確認します。次の面談で何を決めるかを一つずつ明らかにします。