就労継続支援B型から一般就労へ移るには?準備と相談先

B型から、会社などに雇われて働く道へ進む人がいます。
- B型に通いながら仕事を探す道があります。
- 就労移行支援で準備する道もあります。
- 就職後も仕事と暮らしを相談できます。
B型から一般就労へ進めますか?
はい。B型から会社などへ就職した人がいます。

横浜市はB型について、働く力が高まった人には一般就労への移行を支えると説明しています。[資料1]
一般就労は、会社などと雇用契約を結んで働く道です。
神奈川県の調査では、県内のB型から一般就労に移った人は2023年度に300人でした。[資料4]
B型から会社で働く道
B型から一般就労を考える
思い込み
B型から就職できない?
選べる道
B型から就職した人がいます
希望に合う準備と支えを考える
B型と一般就労では、何が違いますか?
B型は雇用契約を結ばず、一般就労は会社などに雇われて働きます。
B型の作業では工賃を受け取ります。[資料1]
会社に雇われた人の賃金には、原則として最低賃金が適用されます。
神奈川県の地域別最低賃金は、2026年10月1日から時給1,279円です。[資料5]
精神や身体の障害で労働能力が著しく低い人などについて、使用者が労働局長の許可を得た場合には、減額の特例があります。[資料5]
B型・一般就労・就労移行支援の働く形
B型から一般就労を考える
| 比べること | B型 | 一般就労 | 就労移行支援 |
|---|---|---|---|
| 働く形 | B型 働く形雇用契約を結ばず作業 | 一般就労 働く形会社と雇用契約を結ぶ | 就労移行支援 働く形就職に向けて準備する |
B型から一般就労へ移る人は、どれくらいいますか?
国の調査では、2024年にB型から一般就労へ移った人は全国で6,118人です。
厚生労働省の社会福祉施設等調査は、2024年10月1日時点の前年1年間の実績です。[資料2]
同じ国の資料では、2024年にB型の利用を終了した人のうち、一般就労に移った人は11.8%です。[資料3]
この割合はB型を終了した人を分母にした値です。
神奈川県の2023年度の移行者300人は、県内の調査結果です。[資料4]
国と県の数字の読み方
B型から一般就労を考える
全国の人数
B型から一般就労へ移った人
国の割合
B型の利用を終了した人を分母にする
神奈川県
県内のB型から移った人を集計
B型から一般就労へは、どんな道がありますか?
B型に通いながら仕事を探す道と、就労移行支援などで準備する道があります。

横浜市は、B型で一般就労に向けた支援を行うとしています。[資料1]
就労移行支援では、就職に必要な知識や能力を高める支援を受けられます。[資料8]
A型は雇用契約を結ぶ福祉サービスです。
本人の希望と支えに合わせて、直接応募する道や各サービスを選びます。
希望から就職の道を考える
B型から一般就労を考える
働きたい希望
仕事内容や時間を整理
B型で相談
作業と支えを振り返る
道を選ぶ
直接応募や移行支援を検討
就労移行支援に必ず移る必要がありますか?
いいえ。就労移行支援を使う道と、ハローワークなどを使って仕事を探す道があります。
就労移行支援は、一般就労を希望する人が就職準備や求職の支援を受ける制度です。[資料8]
ハローワークは、障害のある人の職業相談と仕事の紹介を行っています。[資料6]
利用したいサービスがある場合は、支給決定の窓口で条件を確かめます。
仕事探しと準備を選ぶ
B型から一般就労を考える
今の希望を考える
仕事を探す
ハローワークで相談
準備もしたい
就労移行支援を検討
一般就労の前にA型へ行く必要がありますか?
いいえ。A型は選択肢の一つで、一般就労までの必須の段階ではありません。
A型は、事業所と雇用契約を結びながら支援を受けるサービスです。[資料8]
直接仕事を探す道や、就労移行支援を利用する道もあります。[資料8]
働く道を分けて考える
一般就労に向けた選択
| 比べること | B型 | A型 | 一般就労 |
|---|---|---|---|
| 雇用契約 | B型 雇用契約契約を結ばず作業 | A型 雇用契約事業所と契約 | 一般就労 雇用契約会社と契約 |
B型で一般就労の準備は、何から始めますか?
作業の経験と、働くときに必要な支えを整理します。

今の作業で、できたことや困った場面を具体的に書きます。
たとえば、長い説明を一度に聞くより、手順を紙で確認したいと伝えられます。
就労選択支援では、作業などを通じて本人の希望や強み、必要な支援を整理します。[資料9]
現在B型を利用している人も、利用を希望するときの対象に含まれます。[資料9]
仕事の準備を一緒に考える
B型から一般就労を考える
本人
B型の職員
今の作業と支えを整理
ハローワーク
求人と仕事を相談
会社
仕事と配慮を話す
支援機関
就職や生活の相談
就労選択支援では、どんなことをしますか?
本人の希望や得意なこと、働くために必要な支えを作業などを通して整理します。
就労選択支援では、本人と支援者が結果を共有し、次の働き方を考えます。[資料9]
現在B型を利用している人も、希望する場合に対象となります。[資料9]
希望と支えを整理する
一般就労に向けた選択
今の希望
やりたい仕事を話す
作業を試す
得意なことや支えを見る
次の選択
本人の希望をもとに考える
一般就労の求人探しは、誰に相談できますか?
ハローワークでは、障害のある人に専門の担当者が職業相談や紹介を行います。
求人を探すときは、仕事内容、勤務時間、通勤の方法を具体的に見ます。[資料6]
専門担当者は、必要に応じて関係機関と連携しながら仕事探しを支えます。[資料7]
自分が必要とする配慮を短く書き、面接の前に相談できます。
求人を探す前に残すこと
B型から一般就労を考える
働きたい時間
週の働き方を整理
今の作業
経験した作業を伝える
必要な支え
説明や休憩の希望を残す
手帳がないときも、仕事探しを相談できますか?
はい。障害者手帳がなくても、ハローワークで相談できます。
障害者向けの求人への応募では、求人の条件を確認します。[資料7]
相談内容により、医師の意見書などが必要になる場合があります。[資料7]
ハローワークでは、履歴書や面接についても相談できます。[資料7]
相談で確かめること
一般就労に向けた選択
相談
仕事への希望を伝える
求人
応募条件を確認
面接
説明の仕方を相談
B型から一般就労へ移ると、お金はどう変わりますか?
B型の工賃から、会社に雇われた仕事の賃金へ変わります。

神奈川県の地域別最低賃金は、2026年10月1日から時給1,279円です。[資料5]
労働局長が認めた減額の特例もあり、仕事ごとの契約を確認します。[資料5]
給料から税や社会保険料などが差し引かれると、受け取る額は変わります。
交通費や食費なども分けて、暮らしのお金を見ます。
工賃と賃金を分ける
B型から一般就労を考える
B型事業所
工賃
作業の工賃
本人
会社
賃金
仕事の賃金
本人
B型から就職した後も、支えはありますか?
はい。送り出した事業所や就労定着支援などに、働き続ける悩みを相談できます。

厚生労働省は、就労系サービスから一般就労した後の6か月間、送り出した事業所の定着支援を位置づけています。[資料12]
その後、要件を満たす人は就労定着支援を利用できます。[資料8]
仕事だけでなく、通勤や暮らしの変化も相談できます。
就職前に、困ったときの連絡先を決めておくと話をつなげられます。
就職前から就職後まで
B型から一般就労を考える
就職前
連絡先を決める
就職後
送り出した事業所へ相談
その後
就労定着支援などを検討
一般就労中にB型を利用することはできますか?
一定の条件のもとで、一般就労中にB型を一時的に利用する道があります。
国は、働き始めに労働時間を延ばす場合や、休職からの復職を目指す場合を挙げています。[資料13]
おおむね週10時間未満の所定労働時間で一般就労へ移った場合にも、定められた利用類型があります。[資料13]
利用には市区町村の支給決定が必要です。会社や支援先と、勤務と利用の予定を相談します。[資料13]
働きながら利用を考える
一般就労に向けた選択
働く状況
勤務時間や復職の予定
支援の必要
必要な支えを整理
支給決定
市区町村で条件を確認
一般就労を目指す相談先は全国でどう探しますか?
全国のハローワークや、障害者就業・生活支援センターで相談できます。

ハローワークは全国にあり、仕事探しと職業相談を行います。[資料6]
県は、地域ごとのセンターを一覧で案内しています。[資料11]
横浜市の例は、戸塚区にある「横浜市障害者就業・生活支援センター スタート」です。[資料11]
所在地と活動する地域は同じとは限らないので、県の一覧から自分の地域を見ます。
仕事探しはハローワーク、福祉サービスの利用は市区町村の担当窓口にも相談できます。
神奈川で働く相談先を探す
B型から一般就労を考える
県の一覧で自分の地域を探す
出典と確認した資料
資料は、掲載時点と確認日を分けて示します。2026年10月19日に確認し、横浜市・国の移行資料・神奈川の賃金と相談先・就労選択支援は10月29日にも確認しました。
- [資料1] 横浜市・就労継続支援B型
- [資料2] 厚生労働省・就労系サービスに係る報酬・基準
- [資料3] 厚生労働省・一般就労への移行の現状
- [資料4] 神奈川県・工賃向上計画
- [資料5] 神奈川労働局・最低賃金
- [資料6] ハローワーク・障害のある皆様へ
- [資料7] ハローワーク・障害のある求職者のみなさまへ
- [資料8] 厚生労働省・障害福祉サービスの内容
- [資料9] 厚生労働省・就労選択支援の実施
- [資料10] 厚生労働省・障害者就業・生活支援センター
- [資料11] 神奈川県・障害者就業・生活支援センター一覧
- [資料12] 厚生労働省・就労支援と定着の現状
- [資料13] 厚生労働省 就労継続支援事業における留意事項(一般就労中の一時利用)
B型での経験を、応募先に説明できる形へ整理する
どんな経験を記録しますか?
担当した工程、使った道具、確認の方法、続けた時間など、実際に行ったことを残します。支援を受けてできたことと、一人でできたことを区別できます。作業名だけでなく、どんな手順なら取り組めたかも説明の材料になります。本人が続けたい仕事と、別に試したい仕事を分けます。
応募を考える前に相談することは?
希望する勤務時間、通勤、体調、必要な配慮を整理します。事業所や支援機関が、応募のどの段階を手伝うか確認します。就職の希望があることと、すぐに利用を終えることを同じ判断にしないことが大切です。見学や実習などを試す場合も、その目的と振り返り方を相談します。
採用後につなぐ支援は?
職場での相談先と、地域の支援者へ相談できる内容を分けます。本人の情報を職場へ共有する場合は、範囲と方法を確認します。就職した後に生活の負担が変わることも、支援の相談に含められます。働き始める前に、困ったときの連絡先を確かめます。
