就労継続支援B型の多機能型を使う前に知ること

就労継続支援B型の多機能型を使う前に知ること

多機能型は、対象となる複数の障害福祉サービスの事業を、一体で行う形です。名前だけでは、使うサービスや空きは決まりません。

B型を使いたいときは、次の内容を分けて確かめると整理しやすくなります。

  • その事業所で、自分が使うサービスは何か。
  • B型の定員と、事業所全体の定員はそれぞれ何人か。
  • 希望する曜日や時間帯に、B型を利用できるか。

契約前の書類と、定員や空きの違いを説明します。ほかの支援を使うときの相談先も整理します。

B型の多機能型とは何ですか?

B型など、複数の対象事業を一体で行う形です。B型と生活介護を組み合わせる形などがあります。生活介護は、日中の生活を支えるサービスです。

B型の多機能型とは何ですか?

多機能型は、B型の別名ではありません。事業所の運営の形を表す言葉です。そこで使えるサービスの名前を見ましょう。

働くための支援と、日中の生活の支援は別です。どちらを希望するか、先に整理すると役立ちます。病名だけで使うサービスは決まりません。

多機能型の意味

言葉の意味

B型の別名ではない

複数の対象事業を、一体で行う形

確認すること

提供しているサービス

B型と生活介護など、何の事業を一体で行っているか

「事業所の運営の形」と「自分が使うサービス」を分けて見ます。

同じ法人の施設なら多機能型ですか?

同じ法人の施設でも、多機能型とは限りません。複数の対象事業を一体で行うことが条件です。

同じ法人の施設なら多機能型ですか?

法人は、事業所を運営する組織のことです。法人名と、利用する事業所の名前を分けて見ます。同じ法人でも、別々の場所で運営する例があります。

案内に複数のサービスがあっても即断できません。利用する場所と、サービスの組合せを見ます。B型を希望することを伝えると整理できます。

法人・事業所・サービスの関係

法人:運営する組織

事業所:支援を提供する単位

多機能型の事業所では、対象となる複数の事業を一体で行います。

B型 + 別の対象サービス

組合せの例:B型と生活介護

法人名だけで判断しません。利用先のサービスと、運営の形を確認します。

多機能型のB型は何を契約しますか?

B型を使うときは、B型の支援内容で契約します。別のサービスも自動で使えるわけではありません。

多機能型のB型は何を契約しますか?

支給決定は、市区町村が利用内容を決めることです。事業者との契約は、その場所での利用の約束です。この2つの手続きを分けて考えましょう。

受給者証には、使えるサービスなどが書かれます。市区町村が出す証です。事業所の説明と、サービス名を見比べます。

事業者は、大切な事項を文書で説明します。利用者の同意を得て、支援を始めます。重要事項説明書は、その説明をまとめた書類です。

支援内容、利用する日時、費用を見ましょう。休むときの連絡方法も大切です。分からない言葉は、その意味を聞いてかまいません。

使うサービスを確かめる

事業所の案内

利用したい事業所がB型を提供しているか

受給者証

市区町村が決めたサービスや利用内容

説明と契約

B型の支援内容と利用の約束

市区町村の支給決定と、事業者との契約は、別の手続きです。書類のサービス名を見比べます。

多機能型のB型の定員はどこを見ますか?

B型の定員と、全体の定員を分けて見ます。多機能型のB型は原則10人以上です。全体では合計20人以上となります。

多機能型のB型の定員はどこを見ますか?

たとえばB型10人と生活介護10人です。合計20人でも、B型の枠は10人です。全体の数字をB型の枠と読み替えないでください。

離島など国が定めた地域で、将来も利用者の確保が難しいと知事が認めた場合は、全体の合計を10人以上にできます。地域でサービスを利用しにくいなどの条件を満たす場合は、多機能型のB型の定員を1人以上とすることができます。厚生労働省令第174号・第89条第4項

運営規程は、事業所の運営の決まりです。利用定員も書かれます。全体とB型の人数がどこにあるかを見ます。

WAM NETでも事業所の情報を探せます。地域、サービスの種類、事業所名で調べます。B型を選び、定員の欄を見ます。公表された定員は、今の空き人数とは別です。

定員と空きは別の数字

事業所全体の定員

一体で行う複数の事業の定員を合わせたもの

B型の定員

B型の受け入れ枠。全体の定員とは分けて確認します。

希望日の空き

希望する曜日や時間帯に利用できるか。定員だけでは分かりません。

資料に「定員」とだけ書かれていたら、全体の数字か、B型の数字かを確かめます。

多機能型のB型の定員で空きは分かりますか?

定員だけでは、希望日の空きは分かりません。定員は受け入れ枠を示す数字です。希望する日に使えるかは、別に調べます。

多機能型のB型の定員で空きは分かりますか?

B型を希望することから伝えましょう。通いたい曜日、時間帯、開始時期も伝えます。『火曜の午前から通いたい』などと整理できます。

説明を受けたら、日付と相手を記録します。使える曜日や時間帯も書いておきます。掲載されている定員を、空き人数と混同しません。

希望日が難しいときは、別の曜日も考えます。次に連絡する時期も整理します。相談支援の担当者にも、事業所の回答を伝えます。

希望日の受け入れ

希望日の空きを
事業所に確認しましたか?

はい → 確認した内容を記録する

聞いた日、相手、利用を相談できる曜日や時間帯をメモします。

いいえ → 事業所に確認する

B型を使いたいことと、希望する曜日・時間帯・開始時期を伝えます。

定員の確認だけで終わらせず、希望に合う受け入れについて直接聞きます。

多機能型のB型以外の支援も使えますか?

使える場合があります。市区町村の支給決定が必要です。併せて使うのか、切り替えるのかを分けます。

多機能型のB型以外の支援も使えますか?

B型と併せて使いたいとき

併せて使う場合は、希望する曜日を整理します。受給者証のサービス名と日数を見比べます。

使いたい組合せを、相談支援の担当者へ伝えます。同じ日の利用や日程の扱いも整理しましょう。

B型から別のサービスへ切り替えたいとき

切り替える場合は、支給決定の変更を申請できます。今の支援を終える日と、新しく使う日を考えます。

市区町村の手続きと、事業所との契約は別です。新しい事業所の支援内容を文書で見比べます。

使いたい支援を整理

1

希望を整理する

併せて使いたいか、切り替えたいかを伝える

2

今の決定を見る

受給者証と、今のサービスの利用内容を確認する

3

手続きを相談する

市区町村と確認し、利用先の事業所にも相談する

本人の希望から考えます。市区町村の手続きと、事業所での契約を確認します。

多機能型のB型はどこに相談しますか?

お住まいの市区町村の障害福祉窓口に相談します。相談支援事業所にも相談できます。全国共通で使える相談の入口です。

多機能型のB型はどこに相談しますか?

窓口の名前は、市区町村ごとに違います。公式サイトで『障害福祉サービス 申請』と調べます。分からなければ市区町村の代表窓口へ伝えます。

相談支援は、暮らしやサービスの相談を支えます。利用の計画づくりも支援します。担当者がいれば、その人に希望を伝えましょう。

申請と支給決定は市区町村が担当します。支援内容と空きは、事業所が説明します。どこに何を聞くかを分けると、相談が進みます。

家族と一緒に相談することもできます。本人の希望を中心に整理しましょう。聞きたいことを先に書くと、伝えやすくなります。

本人を中心に確認

本人の希望

使いたい支援、通いたい曜日、困っていること

市区町村

申請と支給決定の相談

相談支援

暮らしとサービスの使い方の相談

事業所

支援内容、定員、希望日の空き

家族など

本人が希望するときに、一緒に整理

相談先ごとに役割があります。本人の希望を中心に、必要な相手へ確認します。

多機能型のB型で何をメモしますか?

聞いた日、相手、B型と全体の定員をメモします。希望日の空きも、別の項目に書きます。何についての数字かも、併せて残しましょう。

多機能型のB型で何をメモしますか?

使いたいサービスと、受給者証の記載を見比べます。併用したいか、切り替えたいかも書きます。説明された内容と、自分の希望を分けて残します。

定員を見た書類の名前も記録します。次に連絡する相手と、用意する物も書きます。書類を読み直すときの手がかりになります。

本人の確認メモ

使うサービス

希望するサービスと、受給者証・契約書類の記載

定員と受け入れ

B型の定員、全体の定員、希望日の空きを分ける

確認した内容

聞いた日と相手、説明、次にすること

定員と空き、支給決定と契約を、それぞれ分けて書き留めます。

相談や見学に持っていくメモ

利用したい事業所・サービス
事業所の名前と、B型などのサービス名を書きます。
確認した日・相手
いつ、誰に聞いたかを書きます。
B型の定員・事業所全体の定員
それぞれの人数と、確認した書類や説明を書きます。
希望する利用の仕方・空きの説明
希望する曜日、時間帯、開始時期と、事業所の回答を書きます。
受給者証と契約について聞きたいこと
利用できるサービスや、支援内容、費用などの質問を書きます。
次に連絡するところ・すること
市区町村、相談支援、事業所のどこに何を聞くかを書きます。

最初からすべてを埋める必要はありません。まずは、使いたい支援や通いたい曜日を書きます。相談しながら、必要な内容を足していきましょう。

同じ場所のサービスを、名前と手続きで区別する

一つの事業所で何が違いますか?

提供しているサービスの正式な名前と、本人が利用する部分を確認します。同じ建物や運営者でも、作業、支援、契約、職員の担当が同じとは限りません。見学では、普段使う場所と一日の流れを具体的に見ます。説明の主語がどのサービスなのかを確かめながら聞きます。

別のサービスへ移る話が出たら?

本人が希望する理由と、支援者からの提案を分けます。同じ施設の中の移動でも、必要な相談や手続きを窓口へ確認します。働き方や契約、利用の条件に違いがある場合は、その説明を受けます。場所が変わらないことだけで、すべて同じ扱いとは考えません。

比較するときの記録は?

作業内容、時間、支援、工賃や賃金の説明、費用をサービスごとの欄に分けます。共通の職員がいる場合も、相談する担当を確認します。体験の結果を、そのサービス全体の一般的な特徴として広げないことが大切です。本人が次に試したいことを具体的に残します。

制度を調べる公的資料

本文の制度と数字は、公的資料と照合しています。

厚生労働省・指定基準の解釈通知:利用定員と地域特例の解説。2026年11月5日確認。

全国共通の制度・手続き

事業所の情報を調べる

自治体ごとの案内