就労継続支援B型の皆勤手当はもらえる?条件と確かめ方

就労継続支援B型の皆勤手当はもらえる?条件と確かめ方

皆勤手当は、通所の条件に応じて支払う手当です。

  • 支給の有無や条件は事業所ごとに違います。
  • 賞与を設ける事業所もあります。
  • 欠席や通院の扱いを先に確かめます。

B型の皆勤手当はもらえる?

皆勤手当を出すB型事業所があります[事例1]。

B型の皆勤手当はもらえる?
B型の皆勤手当はもらえる?
ある事業所

決められた通所の条件で支給

ない事業所

通常の工賃のみの場合もある

B型の工賃は、作業の収入をもとに払います。必要な経費を引いた額が原則です[S1・S2]。皆勤手当の有無や条件は事業所ごとに違います。札幌市は、皆勤賞も工賃として扱います。
大阪府の「一歩」は、1か月休まず通う人に2,000円を案内しています[事例1]。高知の施設の平成26年度の規程は、1,000円です[事例2]。週3日以上の利用などが条件でした。これは当時の例で、現在の支給額ではありません。

B型の皆勤手当と賞与は何が違う?

皆勤手当は通所の条件で支払う手当です[事例1]。

B型の皆勤手当と賞与は何が違う?
B型の皆勤手当と賞与は何が違う?
通所の条件→ 皆勤手当支給の条件→ 賞与・一時金

賞与や一時金は、一定の時期などに払うものです。熊野緑会は年度末賞与も案内しています[事例3]。国の調査では、工賃の支払総額を記入します。事業所への報酬と、利用者の工賃は別のお金です。

B型の皆勤手当は休むとどうなる?

定期通院を欠席に数えない規程の例があります[事例2]。

B型の皆勤手当は休むとどうなる?
B型の皆勤手当は休むとどうなる?
予定どおり通えた

その事業所の条件を確認

休みや遅刻があった

通院や事前連絡の扱いを確認

高知の施設の平成26年度の規程では、定期通院を除いていました[事例2]。一方、急な受診による欠席は対象外でした。条件は、その施設の当時の例です。遅刻や早退の数え方も、事前に書面で確かめます。たとえば月12日の利用予定なら、12日が対象かを見ます。予定外の開所日に通う必要があるかも確認します。体調や通院を優先し、無理のない利用を相談できます。

B型の皆勤手当は何を見て確かめる?

事業所は工賃の目標と前年度の平均を利用者に伝えます。

B型の皆勤手当は何を見て確かめる?
B型の皆勤手当は何を見て確かめる?
  • 対象は利用者本人か
  • 予定日・欠席・遅刻の扱い
  • 支給時期と明細への載り方
  • 体調や通院への配慮

国の手引きは、工賃の額などの説明を求めています。工賃規程や説明書で、対象者と条件を見ます。金額、支給日、通院や遅刻の扱いも確認します。明細に手当が別に載るかも聞けます。求人票の手当は職員向けの場合があります。利用者向けの条件かを分けて見ます。札幌市は現金や銀行振込などを示しています。

B型の皆勤手当がある事業所はどう探す?

神奈川のB型は、令和6年度の平均で月23,307円です。

B型の皆勤手当がある事業所はどう探す?
B型の皆勤手当がある事業所はどう探す?
神奈川県の実績→ WAM NETで探す事業所の案内→ 工賃規程を確認

これは令和6年度の県全体の平均です。同年度の川崎市は月21,547円です。平均は個人が受け取る額ではありません。県は事業所別の実績も公表しています。横浜市はB型の事業所一覧を案内しています。WAM NETでも地域から探せます。国の全国実績や、県の工賃向上計画も見られます。工賃の計算方法は令和6年度に見直されました。手当だけでなく、通いやすさや支援も比べます。

手当や一時金の決まりは、どの書類で確かめる?

国の運営基準では、生産活動の収入から必要経費を引いた額に相当する金額を、工賃として支払うと定めています。手当や一時金の扱いは、事業所の書類で確かめます。[S14]

見学や契約前には、次の書類を見せてもらいましょう。手当や一時金の条件が、どこに書かれているかを尋ねます。

  • 工賃規程:工賃の計算方法や支払いの決まりを見ます。手当や一時金の対象、条件、金額が書かれているか聞きます。
  • 重要事項説明書:利用前の説明に使う書類です。工賃に関する記載を見て、詳しい条件が別の規程にあるか尋ねます。
  • 利用契約書:利用するときの約束を確認します。工賃の条項や、工賃規程についての記載があるか聞きます。

細かな条件が、すべての書類に載っているとは限りません。「一時金の条件が書かれた部分を見せてください」と頼みます。書類名とページを控えておきましょう。

書面と口頭の説明が違って聞こえたら、その場で確かめます。持ち帰って家族や支援者と読みたいときも、契約前に相談できます。

見学や契約前には、次の質問をそのまま使えます。自分の利用予定を伝え、答えと書類の場所を一緒にメモしましょう。

  • 「皆勤は、私の利用予定日で数えますか。予定外の開所日も含みますか」
  • 「定期通院で休む日は、皆勤の判定でどう扱いますか。通院を示すものは必要ですか」
  • 「体調が悪くて休んだ日は、工賃と手当にそれぞれどう影響しますか」
  • 「休む連絡は、いつまでに、誰に、どの方法ですればよいですか。当日の連絡でも扱いは変わりますか」
  • 「遅刻や早退をした日は、利用日としてどう数えますか。手当の判定にも関係しますか」
  • 「工賃と手当、一時金は、それぞれいつ支払われますか。振込先も指定できますか」
  • 「明細には何が載りますか。手当や一時金は、通常の工賃と分けて確認できますか」
  • 「工賃が下がった月は、手当や一時金も変わりますか。年度途中で規程が変わるときは、いつ、どう知らせてもらえますか」

たとえば、体調で予定日のうち1日休んだときは、残りの日の工賃と手当を別々に尋ねます。休んだ理由や、連絡した時刻によって扱いが変わるかも聞きます。

たとえば、定期通院の日が利用予定日と重なるときは、予約日が分かった時点で相談します。利用日を変更できるか、変更後の予定で皆勤を数えるかを確認します。

答えを聞いたら、自分の予定表にも書き込みます。後から予定が変わったときは、変更前と変更後のどちらで判定するか、改めて尋ねましょう。

事業所ごとの条件は、どう比べる?

見学した事業所について、同じ項目をメモします。分からない欄は空けておき、次の見学や電話で聞きましょう。平均工賃には、対象年度も書き添えます。

比べる項目事業所A事業所B事業所C
平均工賃・対象年度記入欄記入欄記入欄
手当・一時金の有無記入欄記入欄記入欄
対象となる条件記入欄記入欄記入欄
支給日・支払方法記入欄記入欄記入欄
通院日の扱い記入欄記入欄記入欄
通いやすさ記入欄記入欄記入欄

平均工賃を聞くときは、手当や一時金が数字に含まれるかも尋ねます。含まれる場合は、手当を別に足して比べないようにします。

自分の利用予定で受け取る工賃は、平均だけでは分かりません。予定する日数や作業時間を伝え、どのように計算するか聞きましょう。

通いやすさには、自宅からの移動方法や、送迎を使えるかを書きます。体調が変わった日に相談できる人や、休憩の取り方も控えます。

条件の欄には「皆勤」とだけ書かず、何を数えるかまで残します。たとえば、通院で予定を変えるときは、変更できるかを記します。答えを聞いた日と担当者の名前も控え、後で書面と照らし合わせましょう。

一時金は、支給時期だけでなく条件も比べます。「途中から利用した場合は対象になりますか」と聞くと、自分の予定に沿って確認できます。

表を見返すときは、自分が続けやすい条件に印を付けます。気になる点が残った事業所には、利用を決める前にもう一度質問しましょう。

工賃や手当が増えたら、どこに相談する?

工賃や手当が増えたときは、利用している制度ごとに確認します。窓口には工賃の明細や一時金の通知を用意します。受け取った時期と、今後も続く見込みかも伝えましょう。

  • 障害年金:年金事務所に、受け取っている年金の種類を伝えます。「工賃と一時金は、所得の確認にどう関係しますか」と聞きます。
  • 生活保護:担当のケースワーカーや福祉事務所に、工賃と手当を伝えます。「明細はいつ提出し、どのように申告しますか」と尋ねます。
  • 健康保険の扶養:家族の勤務先を通じて、加入先の健康保険に確認します。「工賃、一時金、障害年金をどう伝えますか」と聞きます。
  • 税金の扶養:税務署や市区町村の税担当窓口に相談します。「工賃が増えた場合、家族の扶養控除に関係しますか」と尋ねます。
  • 障害福祉サービスの利用者負担:市区町村の障害福祉担当窓口に相談します。負担額を決める際に、どの年の所得を確認するか聞きます。

20歳前の傷病による障害基礎年金には、本人の前年所得による支給制限があります。自分の工賃がどう関係するかは、明細と年金証書を用意し、年金事務所に確認します。[S15]

生活保護を受けている間は、収入があれば毎月申告します。工賃や手当、一時金の明細を見せ、申告方法を確認しましょう。保護費への反映や経費の扱いは、福祉事務所に尋ねます。[S16]

健康保険の扶養と、税金の扶養控除は別に確認します。健康保険の扶養には収入などの条件があります。工賃だけで判断せず、加入先に必要な書類を聞きましょう。[S17][S18]

相談前には、明細を月ごとに並べ、工賃、手当、一時金を分けて控えます。まだ支給前なら、事業所に支給予定と条件を確認します。

窓口では、明細を見せながら「この増え方なら、次に何をすればよいですか」と聞けます。回答と、次に提出する書類や期限もメモしておきましょう。

参考にした資料

資料の見方

国・県の決まりと、事業所の実例を分けて紹介します。

  1. [S1] 厚生労働省:B型の運営基準 第87条(2026年10月29日確認)
  2. [S2] 厚生労働省:就労支援の会計処理(2026年10月29日確認)
  3. [S3] 札幌市:工賃と皆勤賞の支払方法(2026年10月29日確認)
  4. [S4] 厚生労働省:B型事業所の調査票(2026年10月29日確認)
  5. [S5] 厚生労働省:B型の報酬算定状況(2026年10月29日確認)
  6. [S6] 厚生労働省:B型ガイドライン案(2026年10月29日確認)
  7. [S7] 神奈川県:令和6年度工賃実績(修正後)(2026年10月29日確認)
  8. [S8] 川崎市:障害者施設の工賃(2026年10月29日確認)
  9. [S9] 横浜市:就労継続支援B型の事業所一覧(2026年10月29日確認)
  10. WAM NET:障害福祉サービス事業所検索(2026年10月29日確認)
  11. 厚生労働省:平均工賃の全国実績(2026年10月29日確認)
  12. 神奈川県:第6期工賃アップ推進プラン(2026年10月29日確認)
  13. 厚生労働省:平均工賃の算定方法見直し(2026年10月29日確認)
  14. [事例1] 一歩:利用者向けの皆勤手当(2026年10月29日確認)
  15. [事例2] 近森会:平成26年度事業報告・B型規程(2026年10月29日確認)
  16. [事例3] 熊野緑会:就労継続支援B型事業(2026年10月29日確認)
  17. [S14] 厚生労働省:障害福祉サービス事業の設備及び運営に関する基準(2026年11月8日確認)
  18. [S15] 日本年金機構:20歳前の傷病による障害基礎年金にかかる支給制限等(2026年11月8日確認)
  19. [S16] 厚生労働省:生活保護受給者向け家計改善支援事業について(2026年11月8日確認)
  20. [S17] 協会けんぽ:任意継続被保険者被扶養者(異動)届(2026年11月8日確認)
  21. [S18] 国税庁:扶養控除(2026年11月8日確認)

手当や賞与という案内を、工賃の規程と明細で確かめる

名前だけで、受け取るお金の種類が分かりますか?

手当、賞与、奨励金などの呼び方を見たら、誰がどの制度や規程に基づいて支払うものかを確認します。事業所が案内するお金と、行政の制度による給付を一つのものとして扱わないことが大切です。B型の利用に関係する工賃と、別の勤め先の給与も分けて整理できます。正式な項目名と、説明している窓口をそろえると質問しやすくなります。

事業所へ、どの項目を聞けばよいですか?

支払う条件、計算の対象となる期間、支払う時期、実際の金額の確かめ方を別に聞きます。過去に支払った例があることと、今後の支払いが決まっていることは分けて考えます。案内の言葉だけでなく、工賃規程や明細ではどの欄へ書かれるかを確かめられます。通う日数や担当する作業が変わる場合の扱いも、具体的な状況を示して質問できます。

休みや退所が重なる月は、どう確認しますか?

どの期間の作業や利用について計算するのかを、規程と合わせて聞きます。支払われる月と、計算の対象期間を同じものと考えないようにします。予定している休みや事業所の変更がある場合は、その時期を伝えて説明を受けられます。金額が確定した後は、明細の対象期間と項目を見比べ、分からない欄を具体的に質問できます。

生活費の予定には、どう書いておきますか?

毎月の収入と、ある時期だけの受取りを分けて書けます。まだ条件や額が決まっていないものは、確定した金額と区別します。家賃、食事、通院、通所などの支払いの時期も並べると、どの月に相談したい負担があるかが見えやすくなります。受取額の例だけで生活の予定を決めず、自分の利用の条件と計算方法を確かめることが大切です。

年金や生活保護、税の相談も同じ窓口ですか?

事業所から受け取るお金の説明と、ほかの制度でそのお金をどう扱うかの説明を分けます。利用している制度の正式な名前と、受取額や対象期間が分かる資料を整理できます。申告や提出が必要かどうかは、該当する制度の窓口へ確認します。一つの窓口で聞いた説明を、全ての手当や税の手続きへそのまま当てはめず、何の制度について確認したかを残します。

複数の事業所を比べる時は、どこを見ますか?

一時的に支払った額だけでなく、通常の工賃、計算期間、本人が担当する作業や通い方を合わせて見ます。案内にある平均や過去の実績と、自分が受け取る見込みを分けて確認できます。支払いの例がない場合も、計算や説明の方法を質問することはできます。比較した情報に日付と対象期間を添えると、条件の違う金額をそのまま順位にしてしまうことを避けやすくなります。